自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャコウアゲハ観察記(その354)

2016-08-17 | ジャコウアゲハ

畑やら庭やら,そこらあたりは草だらけ。昼間の作業は禁物と心得て,早朝に草引きをする習慣にしています。マア,6時には開始です。

作業をしていると,あれこれの昆虫にやたらとお目にかかります,キタキチョウはどうやらここをねぐらと決め込んで,一夜を明かしたようです。


ウマノスズクサが草に埋もれ,細々と生きている感じです。周りの草を引いていると,ウマノスズクサ特有の匂いがぷうんと嗅覚を刺激します。見ると,そこにジャコウアゲハの終齢幼虫が。ちゃんとこの葉に卵が産み付けられて,ここまで育ってきたのです。

葉を裏返すと,孵化した幼虫が殻を食べていました。春,「待ってましたー!」とばかりに羽化した個体たちが今の時期になると,個体間でこんなに成長差がついてくることがふしぎなほどです。

それらを写真に収めました。


「卵はないかな」。そう思って探すと,ちゃんとありました。


探せば,蛹もあるかもしれません。ついこの間は成虫を見ました。

成長差というのは,それぞれのいのちと環境とが関わり合って現れる結果といえます。3化性でとどまるいのちもあるでしょうし,4化性に至るいのちもあるでしょう。多化性のいのちというのはおもしろいものです。