1月。冬に見る果実で,真っ赤なものは数少ないはず。その一つがこのフユイチゴです。とても小さいのに,なんと瑞々しく,そして鮮やかなこと! 見た目だけでなく,口にしたときも甚だ印象的なのです。たぶん誰にでも。完熟した甘酸っぱさといったら,それはもう並みのものじゃありません。
わたしの活動拠点ともいうべき公園の,限られた箇所にぎっしり詰まって実っています。花の頃もよし,今は最高によし,です。花の時期は真っ白な花弁の清楚な姿が品の良さを伝えてくれます。ただ,他の草々と競争して生えているので大変だなあと思うのですが,今は違います。競争相手がなく,いかにも堂々と実りを誇っているようなのです。なんだか香りがしてくるような。
こういう実りの風景は今の季節ならではのものでしょう。見るだけでうれしくなります。