1月4日(金)。正月らしからぬ穏やかな一日でした。仕事場にて。
正午前,外に出て作業をしているときのこと。風がないのに,ふわふわ飛んで来て地表に降りたものがありました。おかしいなあと思って,その辺りを歩いて,とりあえず正体を確認しました。あれは枯れ葉だったのかなと思いかけたとき,目に入ったのがキタテハの翅。びっくり。
感づかれないように近づいて行きました。なんと,葉に口吻が伸びています。明らかにこれは吸水行動です。
そのうちに,イネ科植物の葉裏にも伸びました。しばらく経ってそこから舞い上がると,近くの地面に再び降りました。
そこにしばらくいました。日が当たって気持ち良いのでしょう。そうして,また舞い上がりました。
もうどこかに行ってしまうかなと思っていると,辺りをぐるっと舞ってまた近くの草に舞い降りたのです。わたしは大急ぎで虫の目レンズを準備。そうして撮ったのが下写真です。
わずかに動いたものの,まだ舞い上がりそうになし。それで撮ったのが二枚目の写真。
このあとはどこかに行ってしまい,戻って来ることはありませんでした。ラッキーな写真になりました。
ぽかぽか陽気でなくても,じつに穏やかな天気だったのでキタテハは出現したのです。そのときの気温は8.7℃。これが年明け初めてのチョウとの出合いになりました。