自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

冬,“虫の目”でとらえた虫たち ~キタテハ~

2019-01-05 | 昆虫

1月4日(金)。正月らしからぬ穏やかな一日でした。仕事場にて。

正午前,外に出て作業をしているときのこと。風がないのに,ふわふわ飛んで来て地表に降りたものがありました。おかしいなあと思って,その辺りを歩いて,とりあえず正体を確認しました。あれは枯れ葉だったのかなと思いかけたとき,目に入ったのがキタテハの翅。びっくり。

 

感づかれないように近づいて行きました。なんと,葉に口吻が伸びています。明らかにこれは吸水行動です。

 

そのうちに,イネ科植物の葉裏にも伸びました。しばらく経ってそこから舞い上がると,近くの地面に再び降りました。 

 

そこにしばらくいました。日が当たって気持ち良いのでしょう。そうして,また舞い上がりました。 

 

もうどこかに行ってしまうかなと思っていると,辺りをぐるっと舞ってまた近くの草に舞い降りたのです。わたしは大急ぎで虫の目レンズを準備。そうして撮ったのが下写真です。 

 

わずかに動いたものの,まだ舞い上がりそうになし。それで撮ったのが二枚目の写真。

 

このあとはどこかに行ってしまい,戻って来ることはありませんでした。ラッキーな写真になりました。

ぽかぽか陽気でなくても,じつに穏やかな天気だったのでキタテハは出現したのです。そのときの気温は8.7℃。これが年明け初めてのチョウとの出合いになりました。