自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ナスで見た卵の正体は?

2020-07-26 | 昆虫

畑にて。

ナスの葉の縁下に小さな卵を発見。「こんなところにたった一つ産み付けた主はだれだろう」。初めて見る光景です。ふつうに考えると,ナスを食草とするだれかなのですが。うーん,思い浮かびません。

 

近づいて見てみると,頂部に窪みができています。発生が進んで,横たわったからだが形成されつつあるのです。こういうタイプは近頃ではスズメガで見ただけ。

 

直径が1.3mmほどの球形です。上部と下部とで色が微妙に違って来ています。

 

どんな幼虫が生まれるか,観察する価値があります。

発見二日目。昨夜は雨。縞模様がはっきり見えます。

 

同一株の別の葉でも卵を発見。同じ成虫が産み付けたものでしょう。

 

卵に窪みなし。黒いものは側単眼と思われます。縞模様らしき帯が確認できます。

 


ニジュウヤホシテントウの産卵(続)

2020-07-26 | 昆虫

7月7日(火)。卵の上部の色が薄くなってきました。窪みができた卵もあります。

 

一つの卵を接写しました。色の濃淡がわかります。孵化が近づいている模様です。

 

7月8日(水)。朝,確認。すると幼虫だらけ。困ったー! 肝心な場面を見逃したかも。

 

そんな中,孵化最中の個体があったのでなんとか撮影できました。

 


ニジュウヤホシテントウの産卵

2020-07-25 | 昆虫

7月2日(木)。ナスの葉の裏にニジュウヤホシテントウがいました。このテントウムシはナス科の害虫で,我が家の畑でも害を受け続けています。そこで何をしていたのかというと,卵を産んでいたのです。このテントウムシが産卵するのを見たのは初めてです。

 

孵化するのを直接観察したのはずっと前。それで,久しぶりに画像記録をしてみようと思いました。色・かたちともナナホシテントウの卵とそっくり。

 

それにしても,一匹からこんなふうにして多くの子どもが生まれると,野菜の被害はたいへんなはずです。

7月4日(土)。早朝。昨夜来の雨で葉裏の卵にも雨粒が。変化は見えず。

 

7月5日(日)。まだまだですね。

 


ヒカゲチョウの成長(1)

2020-07-25 | 昆虫

今回からタイトルを「ヒカゲチョウの成長」とし,成長を追えるところまで記録してみようと思います。

7月17日(金)。いつの間にか2齢になっています。頭部と腹端の様子がガラッと変化。頭部に突起が二つ。腹端にも二つの突起が。さらに,腹端の後ろにあるもの,それは脱皮で脱いだ皮でしょう。

 

皮だけを接写すると……。毛が付いています。頭部の皮と思われるものが右端にあります。たぶん,脱皮してあまり時間が経っていないのでしょう。いずれ,頭部の色が変化してくるにちがいありません。

 

体長は5.5mm。

 

前方から見ました。

 

近寄ると突起の様子がよくわかります。

 


異変! アゲハの卵(ついに)

2020-07-25 | アゲハ(ナミアゲハ)

7月20日(月)。観察せず。

7月21日(火)。大異変。ついに羽化! 卵殻に穴がぽっかり。穴の傍に長細い殻が二つ。卵の中にはハチは見当たらず。

 

容器を調べてみました。すると,ごくごく小さなハチの死体が一つ。これが卵から出て来た主でしょう。どうやら,アオムシコバチのなかまのようです。予想していたキイロタマゴバチではありませんでした。

 

写真に収めました。単眼が見えます。

 

長さを測りました。体長1.0mm!  穴の傍にあった細長い殻は,もしかして触覚を包んでいた?

 

20日に観察・撮影していなかったのが悔やまれます。それでも,なんとか正体が突き止められたのはラッキーでした。異変発見から22日が経過!

 


続 スカシヒメヘリカメムシの卵(続) ~誕生~

2020-07-24 | カメムシ類

そして一日が経ちました。ふと見ると,もう孵化を終えた幼虫たちがうじゃうじゃ。「しまったー!」。そう思って探すと,たった一匹,孵化途中の幼虫が目に飛び込んできました。

 

慌てて記録開始。

 

手前のカメムシの触覚が視野を遮りそう。それで反対側から撮りました。脚が出かけました。

 

脚がすっかり出て,からだも出終わりました。

 

全身が真っ赤。しばらくすると頭部と胸部,それに脚が茶色を呈してきます。

 

色がはっきり変わって来ました。

 

なんとか,最後の最後,直接観察に間に合いました。「ほっ」。

 


ブチヒゲカメムシの脱皮

2020-07-24 | カメムシ類

ノゲシの花でよく見かけるのがブチヒゲカメムシの成虫。

 

ある日,下側に幼虫時の殻がぶら下がっていたので,脱皮後間もないすがただと思われました。昆虫は外骨格で装備した生きものなので,カメムシとて脱皮しないことには成長できません。

ブチヒゲカメムシはマメ科やキク科植物の害虫として知られているようです。したがって,当然作物を荒らす厄介者になっています。

 

名の由来は触覚の色彩からだそうで,白と黒のブチになっているからとのこと。写真で見る触覚はたしかに縞模様です。写真の殻を見ると,背部が縦に割れていることがわかります。よくぞ,ここにぶら下がってくれていたこと!

 

特定の植物種との関係は,草食性昆虫ならいずれもあります。これはもう致し方ないこと。たまたまヒトの生産活動に害を及ぼすために嫌われているのですが,昆虫写真を愛するわたしは複雑な気持ちになります。割り切るほかありません。

 


続 スカシヒメヘリカメムシの卵

2020-07-23 | カメムシ類

孵化場面で,一匹が無事に出終えるまでを観察できないままでした。ありがたいことに,仕切り直しができるチャンスがやって来たのです。卵の発見場所は前回の卵と同じ敷地内。探してやっと見つけることができました。

 

これから,この卵の変化を追ってみることにしました。

 

数日後,卵の窪みが際立ってきました。肝心な時を見逃さないようにしなくてはなりません。

 


異変! アゲハの卵(またまたまた)

2020-07-23 | アゲハ(ナミアゲハ)

7月14日(火)。朝。ぼんやりとながら色彩が感じられます。

 

仰向きになったからだが微かに見えます。

 

7月16日(木)。逆光下で,透過光を頼りにして撮影。影がしっかりあります。

 

7月19日(日)。窓から差し込む太陽光を利用して撮影。脚か触覚のようなものが見えます。動きはありません。

 


夏! 虫の目写真シリーズ(15) ~シオカラトンボの捕食行動~

2020-07-22 | 昆虫

アゲハの庭園にて。青い空と白い雲。いうことなしの撮影コンディションです。

シオカラトンボのメスが盛んに捕食行動を繰り返しているのを目撃。失敗が続きました。飛び立ったあと,戻って来るのは同じところ。うまく近づけば,なんとか撮影できそう。そう思いながら慎重にレンズを近くに持っていきました。

 

たまに,傍のバラに着地。

 

やや前方向から,見上げながら撮りました。向こうにはいかにも夏らしい雲が浮かんでいます。

 

ほとんどが捕食失敗,たった一度だけ成功! ハナバチを捕えて戻って来ました。成功率からいえば10回のうち1回うまくいくかどうか,というところかもしれません。

 

撮影には粘り強くチャンスを待たなくてはなりません。いつかはチャンスと巡り合えると期待する気持ちがたいせつのようです。