7月13日(月)。新しいタケの葉を入れました。幼虫はさっそく食べ始めました。背中に付いているものは吻です。
繊維を問題なく噛み切っていきます。
食餌後,体長を測りました。3.3mmほどか。偶然排せつ。
7月13日(月)。新しいタケの葉を入れました。幼虫はさっそく食べ始めました。背中に付いているものは吻です。
繊維を問題なく噛み切っていきます。
食餌後,体長を測りました。3.3mmほどか。偶然排せつ。
孵化した幼虫たちは,成虫とはまったく違った姿・色をしていました。
卵から出かけている幼虫がいました。「これはいい場面!」と思いながら撮影。真っ赤なからだです。
ところが,ふしぎなことにある姿で静止状態になって,それ以上進行しないのです。それも数個体。「おかしいな,おかしいな」と感じていて,ふと浮かんだのが,寄生バチの仕業で打撃を受けたのかもしれないということ。さて,どうなのでしょうか。
先に孵化し終えた幼虫が,あとを追う幼虫を促しているように見える場面がありました。妙なことに,吻を突き刺して体液を吸っているかに見える姿も見えたのです。
数時間後に見ると,孵化途中の幼虫は同じ状態のままでした。やはり無事に孵化できなかったのです。理由が寄生バチに起因しているのか不明です。もし寄生バチにやられているとすれば,カメムシもたいへん。
なお,スカシヒメヘリカメムシは作物に被害をもたらすカメムシ類でなさそうなので,そのつもりで付き合えます。
7月12日(日)。幼虫のからだの緑色部分を見ていると,それが食餌植物であるタケの葉がもとになっていることがわかります。
緑のものが肛門に向かって,少しずつ少しずつ押し出されていきます。出口に近づくと,予期したとおり排せつ動作が始まりました。
腹端がピクンと上がりかけました。
上がると,ウンコの姿が見えかけました。
肛門を大きく開いて,ウンコを出そうとしました。
まるで放り上げる感じ。
腹端が花のように開いています。
やれやれといった感じで,元に戻します。
これで排せつ終了!
ノゲシの花が咲いています。萎んだ花を見ていて,総苞にごく小さな卵のような塊があるのを発見。コンデジを使い接写モードで覗くと,どうやらカメムシの卵のよう。あとで調べてわかったのですが,正体はどうやらスカシヒメヘリカメムシが産み付けたものらしいです。
撮影していてびっくりしたのが,寄生バチがいたこと。寄生バチとしてはカメムシタマゴトビコバチがよく知られているようで,もしかするとこれの正体もそれなのかもしれません。
夕方見ると,総苞片がすっかり反り返って卵が見えなくなっていました。
翌々日のこと。枯れかけた花は雨の影響を受けたのか,元のかたちに戻っていて卵がよく見えていました。そして,それを見てびっくり。すでに孵化が始まっていたのです。
(つづく)
7月11日(土)。深夜。幼虫を入れた容器にタケの葉を一枚入れていたら,さっそく食痕ができていました。
幼虫のからだを見ると,緑色っぽくなっています。明らかに摂食物による変化でしょう。
撮影していると,肛門から吻が排せつされました。まず腹端をぴょこんと上げたかと思うと……。
さっさとウンコは落下。この偶然のみごとさ! ラッキーというか。
7月12日(日)。朝。飼育容器を見ると,糞がかたまって落ちていました。よく食べて頻繁に排せつするようです。
ウンコはもちろん緑色。
ホオズキカメムシには散々ひどい目に遭わされ,卵の産み付け状況もひどいのに,なぜか産付場面を目撃できないままでいました。
ところが先日,この産付を初めて目撃できたのです。場所はピーマンの葉裏。たまたま裏を見ると,産卵中だったというわけです。
一所懸命に産み付けているようで,動く気配なし。
近くの葉では生まれた幼虫がかたまっていました。
生きものとして見ればなんということもないのですが,野菜を食する害虫として見ると,迷惑な生きものではあります。申し訳ないけど,やむなく退治の対象になります。
誕生後,ヒカゲチョウの幼虫はさっさと卵殻に向かってUターン。その行動の刷り込まれ具合はまことにふしぎ。
さっそく殻を食べ始めました。あとは,ただただせっせと食べるだけ。
母からの贈り物を一口一口味わっていることでしょう。
上から下へ。また上から下へ。
見る見るうちに殻が減っていく感じです。
体長は3mmといったところ。
幼虫はすっかり食べてしまいました。
このあとは,いけるところまで継続観察しようと思います。
ハグロトンボは湿り気のある,日陰になった環境で生きています。ふしぎな個性の持ち主で,そっと近づいても,なかなか接写を許してくれそうにありません。感知能力が際立っている気がします。これまで何度となく試みましたが,気配に敏感で,さすがに野生だという感じがしていました。
この写真は我が家の軒下で撮ったものです。こんなに近くまで寄れるのはたいへんめずらしいことです。暗いのでフラッシュを使用しました。
しばらくすると,近くの葉に移動。やっぱり日陰です。
そのうちにまだ移動。今度は生垣の下です。ちょうど翅を開いた瞬間に撮影。翅先はレンズに触れています。翅を透かして見える葉,脚の剛毛が印象的です。
こころに残り続ける画像になりそう。「でも,チャンスがあればもっと近づきたい!」。
ヒカゲチョウの幼虫が誕生するまでを写真でご紹介しましょう。
缶詰の蓋を開ける如く,頂部を切り開けていきます。下写真は,顎でぎゅっと噛んだ瞬間。
完全に蓋を開けるのではなく,蓋部分はまだ付いたまま。その状態で蓋を上に押し上げます。
頭部がすっぽり出て来ました。
そのままスルスルと上半身を出して……。
これで無事誕生!
産付から孵化まで,ちょうど6日が経過したことになります。なお,もう一つの卵はどうしたのか変化なく,その後萎んでいきました。結局卵を二つ観察した結果,この撮影に至ったのです。
梅雨の合間の朝。畑のナスの葉にアマガエルがいました。獲物が捕りやすいので,すみ心地がよいのでしょう。
日が昇っても,やっぱり近くにいました。
日付けが変わって,朝から晴れ渡った日の早朝。横から射す陽を浴びて,じっとしているアマガエル。上写真のカエルと同じ個体かどうかは不明です。なにしろ,複数いましたから。
畑は自然の匂いがたっぷり。