日本初の本格的なワイン(葡萄酒)醸造場が,どこにあったかご存じでしょうか?
山梨でも北海道でもなく,実は茨城県は牛久にありました。
「本格的な・・」と「・・場」を付けたのには,実は意味があって,前者の例(本格的とは呼べない小規模な事例)は,山梨県の祝村(現在の旧勝沼町)が土着のブドウ品種だった甲州種等を使って,先にワイン(葡萄酒)の醸造を行っており,後者の例(場にはならなかった例,成功しなかった例)は,明治政府の殖産興業の一環で行われた例が北海道や兵庫県に存在します。
とはいえ,日本で本格的にワインが造られた最初の場所が,ご近所にあるということで訪ねてきました(実際に訪ねたのは3月なので少し時間は経ってしまっているのですが)。
醸造所の名前は,そのまま「牛久醸造場(牛久シャトー)」。電気ブランで有名な浅草の神谷バーをつくったことで有名な神谷伝兵衛が設立し,最盛期には,30町歩(約30ha)の葡萄園に約13万本が赤及び白ワイン用のブドウの樹が植えられ,年間185石(約3万L)のワインが製造されていました。
現在も当時の建物群は残っており,煉瓦造の旧事務室,旧醗酵室,旧貯蔵庫の3棟の建物が近代化遺産として国の重要文化財に指定されています。写真は,旧事務室だった現在のシャトーカミヤ本館,先の地震で少なからず被害を受け(剥がれた外壁がちょっと痛々しいです),内部を見学すること等は出来ない状態でした。先日,保存修理のための工事が始まったようです。
ちなみ30haあった葡萄園は戦時中に荒廃,戦後の農地解放によって失われてしまった(現在,シャトーカミヤの周辺は住宅地)のですが,「再び牛久産の葡萄でワインを・・」という試みが進んでいるようで,小規模ですが敷地内に葡萄畑が造られ,葡萄が育てられていました。
牛久産の葡萄で出来たワイン,是非,飲んでみたいものです(^^)
→ シャトーカミヤ
山梨でも北海道でもなく,実は茨城県は牛久にありました。
「本格的な・・」と「・・場」を付けたのには,実は意味があって,前者の例(本格的とは呼べない小規模な事例)は,山梨県の祝村(現在の旧勝沼町)が土着のブドウ品種だった甲州種等を使って,先にワイン(葡萄酒)の醸造を行っており,後者の例(場にはならなかった例,成功しなかった例)は,明治政府の殖産興業の一環で行われた例が北海道や兵庫県に存在します。
とはいえ,日本で本格的にワインが造られた最初の場所が,ご近所にあるということで訪ねてきました(実際に訪ねたのは3月なので少し時間は経ってしまっているのですが)。
醸造所の名前は,そのまま「牛久醸造場(牛久シャトー)」。電気ブランで有名な浅草の神谷バーをつくったことで有名な神谷伝兵衛が設立し,最盛期には,30町歩(約30ha)の葡萄園に約13万本が赤及び白ワイン用のブドウの樹が植えられ,年間185石(約3万L)のワインが製造されていました。
現在も当時の建物群は残っており,煉瓦造の旧事務室,旧醗酵室,旧貯蔵庫の3棟の建物が近代化遺産として国の重要文化財に指定されています。写真は,旧事務室だった現在のシャトーカミヤ本館,先の地震で少なからず被害を受け(剥がれた外壁がちょっと痛々しいです),内部を見学すること等は出来ない状態でした。先日,保存修理のための工事が始まったようです。
ちなみ30haあった葡萄園は戦時中に荒廃,戦後の農地解放によって失われてしまった(現在,シャトーカミヤの周辺は住宅地)のですが,「再び牛久産の葡萄でワインを・・」という試みが進んでいるようで,小規模ですが敷地内に葡萄畑が造られ,葡萄が育てられていました。
牛久産の葡萄で出来たワイン,是非,飲んでみたいものです(^^)
→ シャトーカミヤ