でんかがお見舞いに行くというので、一緒に父の病院へ。
病室に入ると、父はかーかー熟睡中。
簡易ペースメーカーや全身状態をみるモニターのコードが体中に付いていましたが、一昨日つけていた酸素マスクは鼻からのモノに替わり、本人は気持ち良さそうに寝ています。
薬で眠らされているのかと暫く様子を見ていましたが、看護師さんが来たので
「今は薬で眠らされているのでしょうか?」
と聞くと
「そんなことはありません。昨夜、眠れない様子で落ち着かなかったので、夜中過ぎに睡眠薬を飲んで貰いました。それが午前中まで残っていたようなのですが、そろそろ起きていて貰わないと、また今晩眠れなくなると困ります。
なので、できれば起こすようにしてください」
「わかりました!」
そうと分かれば、手を変え品を変え...。
まずは、声を掛けることから。
ちょうど隣のベッドの方が移動したところで、この部屋には父一人。
遠慮無く、大きな声で話しかけます。
「もしも~~し。
生きてる?
起きてくださ~~い!!」
時々目を開けたり(とはいえ、まぶたを開けても瞳は上がっている)、問いかけに頷いたりはしても、いっこうに起きる気配はありません。
ベッドを動かしても良いというので、上げたり下げたりしてみても夢うつつ。
(よほど眠いらしい)
でんかが足(痛くない方)を叩くと、うっすら目を開けますが、すぐに閉じてしまいます。
眠っている状態の父は、無意識にコード類を取って仕舞わないように、両手にミトンを被せられています。
ん?この状態、どこか遠い昔に見たことがある???
しんのうクンが子どもの頃、水疱瘡かとびひに罹った際に、ひっかいたりしないように、こんな状態にしていたことがありましたっけ...。
と、続けて思い出したのは、
「赤ちゃんの昼夜逆転を直すのに、昼間寝ているときに、足の裏をピンピン叩かなかった?
似たような状態だから試してみる?」
と、でんかに聞くと
「足が痛いんだから、それはやめておいた方が...」
(さすがに痛んでいる足先と足裏は叩きませんでしたけれど、そちらの方の足を叩いても、若干、顔をしかめる程度)
30分近く、いろいろ試してみたのですが見事に完敗!!
看護師さんに敗北宣言をして今日のところは退却です。
寝た子を起こすのは、こんなにタイヘンだったかしらん?!?