元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

RAINBOW~DOWN TO EARTH

2007年02月04日 | リッチー・ブラックモア
レインボーファンの間でも賛否両論が激しい
アルバムです。

5オクターブのハイトーンボーカリスト、
グラハム・ボネットがレインボーに唯一参加
したアルバムです。

グラハム・ボネットは、サングラス、短髪、
リーゼント、スーツとハードロックでは異色な
ボーカリストでルックスからも畑違いな人だと
分かります。

でも、リッチー・ブラックモアの「売れる路線」
は的中し、アメリカでもイギリスでも大ヒットし
レインボーの知名度を一気に押し上げたアルバム
です。

当時のグラハム・ボネットは雑誌インタビューで
「レインボーの曲は心に訴えてこない」
「ハードロック、ヘヴィメタルなんか大嫌い」
「レインボーの曲は退屈」と暴言ばかり吐いて
いらから、ロジャー・グローヴァーとリッチー・
ブラックモアからクビにされた。

しかし、メタル嫌いでアメリカン・ポップ、
ロカビリ好きのグラハム・ボネットは、
MSG、インペリテリ、アルカトラス、アンセム
などヘヴィ・メタルでの活動でしか評価されて
いない。

最近ではグラハム・ボネット自身のソロアルバム
ですら、ヘヴィメタル路線です。ヘヴィメタル嫌い
なのにヘヴィメタルで高評価されている不思議な
ボーカルです。仕事と割り切っているのでしょう。
(「やりたい音楽なんてない。報酬が良ければ何
だって歌う。」というヨラン・エドマンと似てる
かも)

RAINBOW~LONG LIVE ROCK'N ROLLバビロンの城門

2007年02月04日 | リッチー・ブラックモア
セールス的には失敗作だったけど、僕は歴代レインボー
アルバムで1番好きです。このアルバムの失敗のせい
で「売れる曲作り」へと路線変更する羽目になりました。

リッチー・ブラックモアの「売れるポップソング」に、
ロニー・ジェームス・ディオとコージー・パウエルが
猛反発し、ロニー・ジェームス・ディオは本作で、
コージー・パウエルは次作で脱退しました。

本作が短命だった三頭黄金期の最後の名演です。

本作はオープニングからラストまで、ぎっしり詰まっ
た濃密感があり、レインボーの真髄を堪能出来る1枚
です。

サウンドもラウドで、バランスがバツグンです。

初めてレインボー入門者には、このアルバムから
体感してほしいです。

RAINBOW~RAINBOW RISING虹を翔ける覇者

2007年02月04日 | リッチー・ブラックモア
このアルバムはレインボーの名盤と言うのみならず、
ロック史に残る名盤中の名盤です。このアルバムを
聴かずしてハードロックは語れません。

ディープ・パープルの「マシンヘッド」や、
レッド・ツェッペリンの「Ⅳ」や、エアロスミス
の「ロックス」に匹敵する名盤です。

収録曲のスターゲーザーのような「様式美」サウンド
は、その後のレインボー作品にも必ず1曲は収録されて
いるもののグラハム・ボネットやジョー・リン・ターナ
では楽曲を活かしきれていませんでした。

よって、リッチー・ブラックモア、ロニー・ジェームス・
ディオ、コージー・パウエルの3人が化学反応を起こした
本作と次作のみが「様式美」と称されるジャンルです。

「タロット・ウーマン」や「スター・ストラック」は
何百回聴いても常に興奮できます。
イントロを聴いた瞬間に興奮のスイッチオンで、ほろ苦い
16,17歳にタイムスリップ出来る強烈なアルバムです。


RAINBOW~RITCHE BLACKMORE'S RAINBOW銀嶺の覇者

2007年02月04日 | リッチー・ブラックモア
半年ぶりにレインボーの1977年のミュンヘン公演を収録
したDVDを見て、テンションが最高潮に達し無性にレインボー
について語りたくなった為、歴代アルバムを僕流に解説する
事にしました。

まず、この1stアルバムは近年話題になっている企業買収
に近い形で制作されました。必要な部分を手に入れるために
社員もろとも会社ごと買占め、不要人材はリストラする図式
です。

このアルバムでの必要な部分とは、今やロック界の校長先生
と言われているロニー・ジェームス・ディオです。

リッチー・ブラックモアはディープ・パープルのエゴに疲れ
きっていて、ガス抜きの為に、ディープ・パープルのオープ
ニングアクトを務めているエルフと一緒にカバー曲
「ブラック・シープ・オブ・ファミリー」と「17世紀の
グリンスブリーヴス」をレコーディングしました。

レコーディングのボーカル録りに立ち会ったリッチー・
ブラックモアは、ロニー・ジェームス・ディオの謙虚な
性格と歌唱力に惚れ込み、一緒にバンドを組むように猛烈
アタックをしました。しかし、ロニー・ジェームス・ディオ
は自身のバンド「エルフ」の活動やメンバーの事を考え
OKを出しませんでした。

そこで、リッチー・ブラックモアはエルフ丸ごととバンド
を結成しました。それが伝説的バンド「レインボー」の
始まりです。

一般的に無名だったエルフは、大人気ギタリストのリッチー
・ブラックモアとバンドを結成した事により一躍大スター
へと登りつめました。

しかし、世の中甘くなく、レコーディング後ロニー・ジェームス・
ディオ以外のメンバーには解雇が言い渡されました。アルバム
完成時にはロニー・ジェーム・ディオもエルフメンバーを捨て
リッチー・ブラックモア側につきました。

当時のロニー・ジェームス・ディオのインタビューでは
「チャンスを物に出来なかった彼らが悪い。彼らは技量不足なの
にリッチーに使ってもらえただけでも感謝すべきだ。」
と言って、エルフとは完全に決別しました。

リッチー・ブラックモアはロニー・ジェームス・ディオの
歌唱力のみならず、心までも取り込む事に成功しました。

では、早速アルバム内容について感想を書きます。

ディープ・パープルに夢中だった中学時代に、リッチー・
ブラックモアのソロバンドという事でワクワクしながら聴いた
最初の印象は「地味・・・」です。数年間はレインボーの事を
忘れ過ごしていました。しかし、高校時代じっくり聴いてみると
楽曲重視で「脳ある鷹は爪隠す」制法である事に気づき、
リッチー・ブラックモアの底知れぬ才能に惚れ惚れしました。

ややパワー不足で、超絶技巧演奏を期待する人には物足りなさ
を感じます。しかし、リッチー・ブラックモアがディープ・
パープルでは表現不可能だった音楽を具現化した意味で
非常に興味深いアルバムです。

第一印象のインパクトこそ薄いものの、聴くほどに良さが増し
てくる本作のようなアルバムが本当の名盤です。

僕にとって「銀嶺の覇者」は一生を共にしたいと思える、生き
ていくための必需品です。

不幸自慢

2007年02月04日 | 店主の人生哲学
誰しも悲劇のヒロインに成りたがり、聞く
方も表面的には同情したり、相談に乗るも
のの「他人の不幸は蜜の味」を味わい
心の中では楽しんでいるパターンが多い
と思う。だから、テレビやラジオでの
相談や、不幸な生い立ち番組が成り立つ
のでしょう。

自分の不幸を話すことで「私は平凡に
生きていない。大変な目にあっているのよ。
つらい思いをしても頑張ってる」という
のを公表したいのはヒロイズムの現われです。

視聴者は親身になる訳でもなく「かわい
そうね。この人に比べたら私はマシ」
と自分の状況に優越感を持てるから、こう
いった不幸話番組は無くならないと思い
ます。

大抵、成功話には不幸話もセットになって
います。「トントン拍子に成功した」という
より、「ドン底まで叩き落されたけど諦めず
努力を積み重ね今がある」と臥薪嘗胆話の
方が凄い人と思われ、聞くほうも共感でき
ます。

苦労せず成功を掴んだ、才能があり、チャンス
が転がり込んだと、ただの自慢話だと聞くほうも
嫌な印象を受けます。

なので苦労話には尾びれ、背びれが付き、幾分
肉付けしたおおげさな話と思いながら聞くぐら
いで丁度いいのかもしれないです。

現状が成功者と言える人の不幸自慢の場合は

「どん底の苦労があるから、今後どんなに大変な
目にあっても、あの時よりはまし。どんなに
つらくても耐えられる。」や、

「人の何倍も苦労したのも今思えばいい経験
だった。あの苦労が無ければ今の自分はなかった」

などと美談で締めくくります。


成り上がりエリート気質

2007年02月04日 | 店主の人生哲学
いわゆる成金と言われる人達が自分の財力を
自慢する卑しいテレビ番組が連日放送されて
います。

先祖代々の名家や、2,3代前から富豪とい
う人達はテレビで、数千万円の車や、総額数億円
の宝石を自慢するケースは少ないです。

しかし、裸一貫で苦労に苦労を重ね、多くの事を
犠牲にし耐えてきた人には、地位と権力とお金を
手にした頃には多くの事を捨て、人を平気で
見下すゆがんだ人間性になっている事もあります。

自分の成功の為には違法ギリギリの事でもやって
のけたり、手段を選ばず人情味の無い生き方を
してきたがゆえ、プライドが高く、地位が下の
者に対しては徹底的に蔑んだ見かたをする。

そんな社長の下で働く社員は大変でしょうね。
テレビで見てたら罵倒の仕方が倫常じゃない
「おまえみたいな奴は生きてる価値なんかない」
と好き勝手に言いたい放題です。

成金ゆえ、日頃は小銭を貯めているような人でも
「社長とお買い物」みたいな番組企画だと、正気
じゃないような衝動買いをしまくります。
本日のお買い物総額800万円とかをテレビで
公表しいい気分になっているのでしょう。
この番組を見た社員、お客はどんな気分でしょう?

僕が好きだったラーメン屋の店主もそういった
番組で、高級外車や、大豪邸、200万円の特注
スーツ、膨大なブランド品などを自慢しているのを
見て以来、僕は足が遠のきました。

苦労の結晶ゆえ、自慢もしたくなるのでしょうが、
僕はいい印象を受けません。貧乏人の僻みですが。

でも、世の中には豪華絢爛な裕福な生活を見て
憧れ、自分もそうなりたいと思う人がいるから
そういった金持ち番組が成り立つのでしょうね。

書店に行けば、一代で財を築いた社長の成功法
の本が無数にあります。僕もラーメン屋社長の
本は何冊か持っていますが、波乱万丈・
紆余曲折な人生を歩んでいる人が多い。苦労の
度合いは僕なんかとは比較にならないけど、
苦労の末の成功はお客様、従業員あっての
事というのを忘れ、誰の力も借りず自分1人の
成果と誤解するから、成り上がりエリート
気質になるのでしょう。

邦画ブーム

2007年02月04日 | 映画レビュー
昨年は邦画の当たり年で、22年ぶりに日本で
の劇場(映画館)興行成績で、邦画が洋画を
抜きました。

洋画興行成績950億円に対し、邦画は
1080億円です。

僕の高校時代は邦画を映画館で見る同級生なん
ていませんでした。映画好きは多かったけれど、
邦画について語る人はいませんでした。高校時代
の僕は月に4回は映画館に行っていましたが、
同時上映(当時の佐賀の映画館では客の入れ替え
なし、2本同時上映が普通でした)で仕方なく
邦画を見ていた程度でした。

だから、近年の邦画ブームが信じられません。

最近見た「日本沈没」は、なかなか良かったけ
ど、アルマゲドンみたいな展開で、一昔前の
ハリウッド並みの映像でリアリティに欠けまし
た。さっきテレビで見た「マトリックス・
リローデット」の凄まじいCG,SFXの驚異的
映像に比べたら日本の特撮、CGはまだまだ
だと思います。

映画じゃないけど「北の国から」のよう
な日本人の心に響くヒューマンドラマは、海外
の人には作れません。海外のヒューマンでいい
作品は多いけど、日本人らしい日本人にしか
理解できない心境などを描いた作品は日本人
にしか作れません。

コミック「美味しんぼ」の海原雄三が、沖縄
の砂浜や珊瑚を埋め立てリゾート施設を作ろう
としている社長に対し「お前は長生きと自殺を
一緒に考えている愚か者だ。天然の美しさを
破壊し、観光宿泊施設を作って誰がくる」
といった感じのセリフがあります。
財政破綻した夕張市は、観光収入アップの為に
遊園地やロボット科学館等のテーマパークを
乱立させた事が結果的には財政を圧迫させま
した。夕張に観光に行きたい人は、
「幸せの黄色いハンカチ」のロケ地巡りや、
大自然を満喫したいのであって、どこにでも
あるような遊園地なんかに行きたくないはずです。

話がずれましたが、日本映画はハリウッドに対抗
するような大作志向より、日本人にしか作れない
日本人らしいカラーを前面に出した方がいいと
思います。日本ホラーがアメリカで受け入れられ
たのも、アメリカのスプラッター系とは違い、
精神的にダメージを受けるような、じわりじわり
と恐怖を味わうスタイルがアメリカでは斬新だっ
たからだと思います。今は、日本作品がリメイク
されたり、繊細な絵の日本アニメが全世界で放送、
上映されたり、作品が輸出型になるがゆえ製作側が
日本人受けより、世界の大衆向けに変わっていく
恐れがあります。

と、勝手な僕の不安とは裏腹に、かつて無いほど
邦画は日本人に受け入れられています。僕は今でも
映画館にまで行って邦画は見たくない。という気
持ちがありますが、レンタルだったら見てみたい
という作品なら沢山あります。

邦画が洋画を上回った原因は、テレビでも特集して
いましたが、日本人の若い層の洋画離れも一要因な
のかもしれないです。

洋画を見慣れていない高校生が洋画を見て
感想言う企画では「漢字が読めなくてストーリーが
わからない」「字幕のスーピードについてけない」
「字を読んでいたら映像が見れない」と口々に言っ
ていました。なので、翻訳家も今は漢字レベルを下
げ、簡潔な表現の字幕にしているようです。
近い将来今の子供向け洋画アニメ映画同様に、
吹替え映画が上映されるようになるかもしれません。