元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

JEFF BECK「JEFF」★天才の衝撃作

2007年02月23日 | 魂のギタリスト聖典
世界の3大ギタリストのジェフ・ベックが
2004年に発表した「ベック」には驚き
ました。

1曲目から「え?これがジェフ?マジ?」
と信じがたい衝撃作です。

ジョー・サトリアーニと同様に、もはや
ロック・ギタリストというジャンルでは
区分けできません。ロックの枠を抜け出し、
「自分らしさ」を貪欲に追求し「新たな
挑戦」への意欲がうかがえました。

絵画の画派で例えると、以前までの
ジェフ・ベックはリアリズムを重視した
「写実派」、内面表現の「ロマン派」
「印象派」といった重く暗いイメージが
強く、淡く明るい「印象派」とは対極
にあったように思います。

しかし、本作は1曲目から「フォーヴィスム」
画派で、アグレッシブな作風でした。また、
既成のスタイルをブチ壊し新たな芸術を創作
する「ダダイスム」「シュルレアリスム」
のような新たな芸術を表現しています。
また、「抽象画」のように作品が与える
圧倒力が大きいです。

相変わらず、僕の比喩表現は、物事を
複雑難解にしてしまう傾向にあります。
簡単に分かりやすく説明するつもりが、
偏った知識の表現に頼るがゆえ、こういっ
た分かりにくい説明になってしまいます。

簡単に直接的に説明すると、色んな
スタイルやジャンルの音楽を自由に、
複合的に融合させ、制約のない、新タイプ
の音楽を作り上げているのが本作です。

すでにギタリストとしやり尽くした
感があって今まで築いたキャリアで、
充分に第1線の王位に君臨していますが
ジェフ・ベックはとどまりませんでした。

鬼才、奇才を存分に発揮し、芸術性が
非常に高い領地に踏み込み、唯一無二
なジェフ・ベックだけの存在感を
アピールしてくれています。

こういった作風は、お客を選びます。

「フォーヴィスム」「ダダイスム」のよ
うな画派を、滅茶苦茶な落書きとしか
とらえない人には、難解な作風に感じる
かもしれませんが、難しく考えず、感覚
で内面表現を受け取ると、極上の素晴ら
しき芸術を堪能できます。

「プログレッシブ・ロック」のような、
前衛的音楽に理解がある人なら、一発で
好きになれるはずです。

人気急上昇中のジャズ、フュージョン
ピアニストの上原ひろみにも少しばかり
同じ香りがします。

鈍感力で生き抜け

2007年02月23日 | 店主の人生哲学
ここ数日でいきなり流行語になったのが「鈍感力」
です。

今月発売された渡辺淳一さんの自己啓発本「鈍感力」
に触発されてか、小泉純一郎前首相が、安部首相と
自民党幹部、閣僚に対し「目先のことに鈍感になれ。
鈍感力が大事だ。支持率が上がったり下がったりす
るのをいちいち気にするな」と叱咤激励をした。

20日に、安部首相が官邸記者団に「鈍感は重要」
と言った事で、一気にマスコミ各社が報道しました。

この意表つく「鈍感力」という言葉にはインパクト
を感じます。

日本人は敏感な人が多く、日頃からアンテナを立て
まくり「情報を征する者が世界(社会)を征する」
とも言われて、日夜敏感に生きています。
また、周囲の意見や印象に惑わされ、ご機嫌取り
に尽くす八方美人タイプも世渡りの極意と思われ
ています。

今までは鈍感とは欠点であれど、いい意味では
使われてきませんでした。

しかし、堂々と「自分」を持って生きるには、
鈍感さが必要です。他人から叱られたり、批判
されたり、陰口をささやかれたり、いちいち
そんな事を気にしていたら身が持ちません。

注意、警告、教訓などを聞き流すのでも、他人
の意見を受け付けないのでもなく「自分らしさ」
を貫くには「何と言われようと私流」という
強い個性で自分に自信を持ち、周囲の意見を
聞くべきだと思います。

僕はラーメン屋ですが、例えば御客様から
「カレー始めたら」「ランチタイムは値下げして」
「味噌ラーメンも始めて」「夜は11時ぐらいま
で営業して」「デザートをメニューに入れて」
「サラダバーをやったら」「店にダーツ置こう」
「焼酎や日本酒も売ったら」などの意見を言われ
る度に「はい。わかりました」と聞き入れてい
たら店はメチャクチャになります。経費がかかっ
て赤字が増えても、アドバイスをしたお客様が
責任を取る訳じゃないです。自分が納得し、正し
いと思う事を信じて進まないと、失敗した時
きっと誰かを恨みます。

時代のせい。親のせい。友達のせい。先輩のせい。
会社のせい。などと、何々のせいだと、言い訳ば
かりする人は「自分」で決断しないから、何でも
他人に責任転嫁するのだと思う。

お客様の意見は重要なので、検討すべき問題につ
いては真摯に受け入れます。そうやって、お客様
のご意見により変化した事は多いです。

例えば、営業時間の延長(1時間だけですがのばし
ました)、替玉導入、卓上胡椒配置、喫煙所設置、
昼時の禁煙タイム、つけめんメニュー化、テーブル
席設置、お冷用の透明グラス導入、つけめんの豪華盤販売、
漫画本の増量、煮卵の半熟化など、お客様の立案を
検討し始めました。要するに僕も納得し、共感し、
すべきだと感じた「自分」の判断により変化をし
ました。

客観的な重要な要望は聞き入れ、主観的で思いつきの
無責任な要望などは聞き流すようにしています。

また、商売人はお金にシビアなのが一般論ですが、
僕はお金に鈍感です。

日々の売上の上下に、一喜一憂なんて下らないです。

そんな目先の利益より「お客様に満足して頂けたか?」
「僕自身、今日の味に満足できたか?」の方が僕には
重要です。

僕は商売人になりたくて職業としてラーメン屋を
選んだのでは無く、ラーメンが好きで好きでたまら
なく自己表現の場としラーメンを作っています。

もちろん、これが僕の仕事なので、もっとプロ意識
を持ち、ちゃんと利益が出る商売をすべきなのかも
しれませんが「他では絶対に食べられない、僕だけ
の自信作なラーメンを作り続けていれば、収入は
後から付いてくる」と信じています。

画家やバンドマンと同じく、自分が好きな道で
自己表現をしている以上、自分のスタイルで評価さ
れたいです。「売れよう」との欲が働き、
「売れる作風」で仮に評価されても、創作者の
満足は半減します。世間、地域が求める物という
のは、何処にでも既に存在しています。同じ
ベクトルで新たに始めた所で、比較されたり、
同化するに過ぎません。未知なる創作こそが
新たな文化を築き、自己表現の極地だと思って
います。

僕は、ラーメンで、流行を追う気もありません
し、店舗を増やしたくもありません。厨房から
離れオーナー業に徹するような下らない道へ
進む気もありません。もちろん、ラーメンを
一攫千金の手段に考えるような浅はかな考え
でラーメン作りに取り組んでいません。

ただただ、ラーメンを通して、日々興奮し
感動し、人生をイキイキと生きがいを感じて
いたいだけです。当然、独りよがりでは店は
成立しませんので、お客様には単純に
「うまい」と思って御ひいきして頂けたら
ありがたいです。

常連さんには、心の中で「これから益々おいし
くなるから、まっててね。」と言っています。
誰も知らない、新タイプラーメンで、心からの
深い感動を与えられる程のラーメンを作りたい
です。

ラーメンで、演劇、ライヴ、映画、小説なみの
感動を与える事は不可能だと思っている人も
いると思いますが、僕はそういったラーメンを
何度も食べていますので「自分もいずれ作れる」
と信じています。ちなみに、大号泣しそうな程
感動し、一時期は虜になった「香月」は凄かっ
たです。

鈍感力からかけ離れた話になりましたが、今は
損得勘定には鈍感です。言わば、テレビ1本の
ギャラ3000円でやっている若手芸人の気分
です。大きな夢と、世間に認知され評価された
いと願い、目の前の課題をこなしています。

と、気を抜くとエンドレスに続くような、長文
になってしまいます。こんなに長い文面最後
まで読む人はそうそういないでしょうから、
毎度ながら締りが悪いですが、ここらで終わっ
て寝ます。

密輸出型の血税品大泥棒

2007年02月23日 | 店主の人生哲学
悲しいかな、毎日のように「公共設置品」の窃盗
事件が報道されています。

マンホールの蓋、U字鋼、ガードレール、道路反射鏡、
標識などの窃盗が相次いでいます。

近年、韓国、中国などで多発化し社会問題になって
いたようですが、最近は日本でも同様の事件が多発し
ています。

高度経済成長をしている東アジアの影響で、金属の
品薄による高騰化が事件の背景にあるらしいです。

1晩で盗む量が、少人数では不可能な事から、密輸出
を企む新手の闇の組織の犯行だと思われます。

昨晩は民間企業が襲われました。愛知県の資材運搬
会社で、鉄板180トン(1900万円相当)が盗ま
れ、会社に止めてあったクレーンに操作をした形跡が
あり、複数のトラックで運び出したもようです。

一昔前まで「日本の治安は世界一いいから屋外に
自動販売機が設置できる」と言われていましたが、
自販機荒らしは横行し、ATM荒らし事件も多発して
います。
また、自らの利益の為に他人を不幸に落とし入れる
ような「オレオレ詐欺」「架空請求」。また、会社の
利益の為に、良心を忘れ、後ろめたさも感じず詐欺ま
がいな業務を行っている如何わしい会社も多いです。

もはや、平和日本、治安がいい、とは言えなくなって
います。バラバラ殺人、親子の殺人、虐待死、自殺
が日常的に報道されている昨今をどうにか打破し
皆が安心して幸せに暮らせる日本に戻ってほしい
です。