元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

ゆうな飯店

2007年07月24日 | 唐津の大衆食名店
唐津市刀町の「ゆうな飯店」に行きました。

まず、焼飯と麻婆豆腐を注文しました。

メニューをボーっと見ていたら、やたらと多
い。ざっと、60~70品目ぐらいあった
と思います。夫婦でされているようですが、
これだけの品数なら毎日通う人もいる
でしょうね。

焼飯は、ネギ、細切れチャーシュー、卵という
シンプルな「黄金チャーハン」系でした。
華麗なる鍋振りは、まさに名人芸でした。その
華麗なる鍋振りの期待を裏切らない、旨い焼飯
です。油と卵が米1粒1粒に見事にコーティング
された理想的な焼飯です。これだけ、焼飯が旨い
と他のメニューも期待できます。チャーハンは
中華料理、炒め物の基本にして、究極の料理で
す。炒め方の上手い、下手が一発で見抜ける
料理です。

麻婆豆腐がまたも名人技です。フワフワでキメの
細かい豆腐は絹漉し系豆腐と思います。が、球型
になっている箇所が多かったので、恐らく
「栄養豆腐」系の長ひょろのチューブ入り豆腐
と思われます。これだけ軟らかい豆腐で、球面
や包丁の切り面が崩れず残っているのは、さすが
です。ここの店主はとてつもない鍛錬を積んだ
熟練の職人だと思います。味付けも、本格四川風
ではなく、日本人好みの味付けでした。程よい
辛さでした。

と、成ると麺料理も気になります。

そこで「五目湯麺」を注文しました。

五目というより、7目ぐらい入っている豪華な
1杯です。炒め物に片栗粉でトロミが付いている
ので熱々です。ハフハフ言いながら食べてみると、
野菜がややレアぎみでシャキシャキの歯ごたえです。
スープは澄んだあっさり清湯スープの醤油味です。
あっさり、さっぱり系のダシ汁に、味付けも薄味で
具材が主役という中華らしい麺料理でした。
こういった素朴な麺料理は飽きがこないでしょうね。
麺は中細ちぢれ麺でした。アルデンテよりやや固麺
なのは、スープが熱いのを考慮されたものでしょう。

細部まで心配りをされた優良店でした。これから
時々行くと思います。

影武者/黒澤明

2007年07月24日 | 映画レビュー
この映画は武田信玄の活躍を描いたものではなく
滅び行く武田家を描いた映画です。

武田信玄が射殺され、「我が死するとも3年は隠し
武田家を守れ」という遺言に乗っ取り、罪人で
武田信玄そっくりの者を影武者とし雇い、難を
逃れた。

しかし、身内をも欺く影武者は次第に武田信玄に
成りきり、暴走しだす影武者を上層部は抑える事が出来ず
とうとう武田軍の皆にバレた。

そして、武田信玄が死んだ事が外部の敵にバレ
てからは、あっけなく武田軍は滅びた。

当然といえば当然ながら「乱」の壮大さには
やや劣るもののカンヌ映画祭グランプリ作品で
ジョージ・ルーカスも製作に携わっただけあり
なかなか面白かった。

でも、この作品の武田信玄・影武者役は本当は
勝新太郎であった。黒澤明VS勝新太郎の
喧嘩により勝新太郎が降板し、仲代達也になった
が勝新太郎で見たかったです。

ラーメン産業展2007

2007年07月24日 | ラーメン
今年も10月2日から10月4日まで
「ラーメン産業展」が開催されます。

ラーメン関連業者や、開業希望者を対象と
した様々なパビリオンがある産業展です。

麺・業務用スープ・業務用具材・調味料、スープ素材、
他様々な食材。
製麺機・厨房などの加工設備。
ラーメン店をプロデュースするコンサルタントや
フランチャイズ本部など、ラーメンに関するあらゆる商材を扱う
メーカー、商社、生産者、加工業者、卸商などの方々が一堂に
出展する総合展です。

食材業者や九州では入手困難な厨房機器業者などと直接
商談できるのは魅力的です。

また、有名ラーメン店主、ラーメン評論家、ラーメンコンサル
タントの講演会など是非見てみたいものですが、横浜まで
行く気にはならないので行きません。

興味がある方や、開業希望の方は行かれると為になると
思います。

どですかでん/黒澤明

2007年07月24日 | 映画レビュー
先日、当ブログにて黒澤明の映画「乱」を大絶賛し
天才だと褒めちぎりました。

と、成ると他の作品も見たくなります。


黒澤明の初カラー映画が「どですかでん」を見てみ
る事にしました。

何じゃこりゃ?

「乱」でも現実離れした奇妙奇天烈なホラー映画並の
メイクをしているシーンがありますが、本作の登場人
物のメイクもホラーの世界です。

「どですかでん・どですかでん・どですかでん・・」
と叫びながら町中を走りまわる知恵遅れの電車マニア
青年が主役のはずなのに、前半、ラストシーン以外の
1時間以上も主役の登場シーンが無いなんて信じられ
ません。

どうでもいいような無声のシーンがやたら長かったり、
日本版スタンリー・キューブリックとも言える作風です。

映画に娯楽性、エンターテイメント性を求める僕なんか
には到底理解出来そうもない奇妙な世界です。

貧しい集落の様々な生活を描いていますが、全体的に
何のメッセージ性や、監督、原作者の意図があるのか
ぼやけていてスッキリしない作品でした。

でも、Amazonのレビューでは非常に評価が
高いから、やっぱり僕が浅はかなだけかもしれません。