5月4日(土)
前から一度登ってみたかった、
山梨県の三ツ峠山に息子に連れて行ってもらいました。
ゴールデンウィーク中でなので、道路の渋滞や
駐車場のことを考え、朝食などは車の中で食べられるよう、
前日から用意しておき、4時40分に自宅を出発しました。
圏央道海老名IC~中央道八王子JCT~中央道一宮御坂ICから
旧御坂道を経由して目的地に向かいましたが、
道路は特に渋滞することなく、
6時40分には裏口登山道駐車場に着きました。
旧御坂道沿いの桜
この時期に桜を見られるとはラッキーでした。
旧御坂トンネルを抜けると天下茶屋があります。
天下茶屋と桜
天下茶屋は太宰治の小説『富嶽百景』の舞台となったことで有名。
茶屋の2階は太宰治記念館になっています。
天下茶屋付近からの富士山と河口湖
三つ峠裏口登山道駐車場とトイレ
天下茶屋の1㎞先に林道の入り口があるので、
(河口湖駅からのハイキングバスのバス停・三ツ峠登山口のあるところ)
そこを少し進むと無料駐車場があり、30台ほど車を停められます。
駐車場には公衆トイレがあり、
奥には山荘所有のジープが2台停めてありました。
準備を整えて、さぁスタート!
山の北側になっているので日が差さず、とても寒かったので
ダウンを着てくれば良いと思ったほど・・・
花々はまだのようで、咲いていたのはギブシと小さな桜だけ。
単調な登りが続きます。
ギブシ
マメザクラ?
しばらく歩いたところで、車のライトの消し忘れが
気になったらしく、息子が駐車場まで戻りました。
私は写真を撮りながら、ゆっくりと先を歩きましたが、
息子にしては時間がかかるので、スマホをかけたところ、
電波が通じず、しばらく待つことに。
ライトの消し忘れの他にも、室内灯の消し忘れが気になり、
2回も駐車場に戻ったそうです(こんなこと初めて)
日が当たる場所に出ましたが、眺望は悪く、
右側の木々の間から、近くの山が少し見えるだけでした。
途中で道が二手に分かれたので、
ビュースポットのある、南側の三ツ峠山荘に行くことに。
三ツ峠山荘前で一休み
山荘前からの富士山
山荘から先はしばらく尾根道になります。
ゴツゴツした岩のオブジェのようなものがあったので、
もう山頂かと喜んで写真を撮ったのですが、
ただの展望台で、山頂は下↓の写真の屏風岩の上でした。
岩のオブジェは方位盤であることが、山頂で出会った方から
聞いてわかりましたが、真上に書いてあるので、
背伸びして、やっと見える程度です。
ロッククライミングで有名な屏風岩
三ツ峠山(開運山)の下の岩場を屏風岩といい、
昭和の初期から多くの登山家がここで岩登りの訓練をし、
技術を磨いたそうです。
山頂一帯には多くの電波塔が見えます。
屏風岩/下から昇ってくる雲
あとひと踏ん張り
8:35ヤッタァー!
三ツ峠山山頂に到着です。
標高は1786mですが、スタート地点が標高1300m近くあるので
標高差は486m、高尾山と100mぐらいしか違いません。
何人かの方から、三ツ峠はすぐにでも登れますよと言われましたが、
ほんとにその通りでした。
山頂付近には雲がかかっていて、念願の富士山は見えませんでした。
おやつを食べながら35分間、雲が晴れるのを待ちましたが、
雲が晴れたのはほんの一瞬、ほんの僅かだけ・・・
それがこの↑写真ですが、これではねぇ~・・・
せっかくですので、2015年12月中頃、
息子がトレイルランの練習で訪れた時の写真を貼っておきます。
2015年12月三ツ峠山山頂からの富士山
2015年12月三ツ峠山山頂からの南アルプス
下山はピストンなので脇目もふらずと行きたいところですが、
足腰を痛めても困るので、慎重に歩きました。
登るときには気がつかなかったのですが、
雷が落ちたようで、木が真っ二つに割れています。
駐車場近くにも、コブシの高木があり、
最後の花を咲かせていました。
往復ともに野の花はスミレ一つ見つけることが出来ず、
季節はこちらより1~2ヵ月遅れているように思いました。
(駐車場には10時40分到着)
次は環境省のレッドデーターリストに分類される
クマガイソウを見に、山梨県南都留郡西桂町の群生地を訪ねました。
群生地は町民グランドの下にある町民グランド第2車場から、
徒歩で10~15分の倉見山登山コース・洞谷ルートにあります。
三つ峠(中央より少し左の鉄塔が見える山々)
町民グランド第2車場に着いたのは12時ごろ。
駐車場から見て北側に今まで歩いてきた三つ峠が見えます。
三つ峠につられて、逆方向に向かって歩いてしまい、
10~15分、時間をロスしてしまいました。
クマガイソウ(熊谷草)
ラン科アツモリソウ属の多年草。茎の高さは20〜40cmほどで有毛。
日本各地の山地の樹林下に生える。
春、葉間に花柄を直立し紅紫の細点ある大きな袋状の白花を開く。
花は、日本の野生ランの中では一番大きいそうです。
名の由来は、袋状の唇弁を源平一谷の戦で平敦盛を討った
熊谷直実の母衣(ほろ)に見立てたもの。
これに対して平敦盛の名を取ったのがアツモリソウだそうです。
双子ちゃん
樹林帯の中の薄暗い場所で咲いていたクマガイソウ。
私はこの花を見るのは初めてですが、
夫は子供の頃によく見たそうで、花が咲き終わると黒く萎れ、
葉がボロボロに裂けてくるので、ヤブレガサと呼んでいたそうです。
しかし、調べてみるとキク科ヤブレガサ属のヤブレガサ
という植物もあるようです。このように枯れたクマガイソウの
ことをヤブレガサと呼んでいたのは夫だけでしょうか?
群生地は周りをフェンスで囲まれ、よく手入れされています。
手厚く保護されているのがよくわかりました。
群生地の中にはエビネランもありましたが、
まだ蕾でした。
左の白い花は群生地の柵の中で咲いていました。
家で調べてみたところ、葉がササの葉に似ているので
ユキザサではないかと思いました。
右は群生地の入り口近くに咲いていたマムシグサです。
帰りは中央道富士吉田線河口湖IC~中央道~圏央道を
経由して自宅まで帰りました。富士吉田線に入ったとたん、
断続的な渋滞があるので都留ICから
一般道を走るようカーナビの指示がありましたが、
今回は指示に従いませんでした。
アツモリソウの群生地を出たころから小雨が降り始めましたが、
途中から豪雨と雷に変わり、大粒の雹までが
窓ガラスをたたきつけるように降り、車が壊れるのでは
ないかと心配したほどでした。雨雲は車を追いかけるように、
山梨県から神奈川県へと移動してきましたが、
山梨県を走っている時ほど酷くはありませんでした。
帰りは食事をして(40~50分)帰りましたが、
4時過ぎには家に着きました。
登山の原則に「早出早着」があるそうですが、
今回はつくづくそう感じました。
私達が下山した頃、登って行ったご家族連れがいましたが、
雨は大丈夫だったでしょうか?
5日のニュースでは、丹沢の鍋割山に友人と登山中、
雨宿りで木の下に移動した男性が落雷に遭い、
死亡したと報じられていました。
今回は17800歩、12,3㎞歩きました。