hiroの花便り

我が家に咲く花や日々の暮らしを綴っていきたいと思います

日帰りツアー「喜多院」& 小江戸・川越

2022-12-07 | 国内旅行

川越には、千葉県に住んでいるKさんと池袋で待ち合わせ、
街歩きをして以来なので、20年振り位になります。
その時はウォーキングが目的だったので、境内から慈恵堂を見ただけでしたが、
今回は三代将軍徳川家光公誕生の間・春日局化粧の間などを
拝観することができました。

山門(国指定重要文化財)

寛永9年(1632年)天海僧正により建立。
喜多院で現存する最古の建物。

山門の右手に接続して立っていてるのは番所。

番所の手前には、白山権現社と喜多院復興の立役者・天海大僧正の像がありました。

慈恵堂(県指定有形文化財)

慈恵堂は比叡山延暦寺第18代座主の慈恵大師良源(元三大師)をまつる堂宇で、
大師堂として親しまれ、潮音殿とも呼ばれています
毎年、正月三が日の初詣には、埼玉県内の寺院の中では最も多い
約40万人の参詣客が訪れるそうです。

まず訪れたのは庫裏、拝観受付などの寺務所を兼ねています。
ここから先には庫裏・書院・客殿の3つの建物がありますが
建物内はすべて撮影禁止です。

添乗員さんが、拝観の手続きをしている間、
庫裏の
玄関から庭園の紅葉を覗き見していました。

現在喜多院境内に残る建物の大部分は寛永15(1638)年に起こった
川越大火の後に再建されたもので、
これから拝観する3棟(庫裏・書院・客殿)は、喜多院27世・天海大僧正の
幕府創始に於ける多大な功績と大恩に報いんと、
江戸幕府三代将軍・徳川家光公指示の下江戸城中・紅葉山の別殿を
移築したもので、江戸初期の御殿建築の様式と、
現存していない江戸城御殿の姿を偲ばせる、大変貴重なもので、
国の重要文化財に指定されているそうです。

山茶花

拝観した客殿と書院について

客殿 (徳川家光公誕生の間)
12畳半2室、17畳半2室、10畳2室があり、
天井には彩色による花模様がありました。
湯殿と厠(便所)もありました。
12畳半のうちの一室で3代将軍徳川家光が生まれたそうです。

書院 (春日局化粧の間)
床の間を設けた8畳2室、12畳2室からなり、一部に中2階がある。
これらの部屋は、この建物が江戸城にあった頃、
徳川家光の乳母である春日局が使用していた部屋で、
「春日局化粧の間」と呼ばれている。

客殿から眺めた庭園。

この庭園は建物の移築元である江戸城・紅葉山にちなんで
紅葉山庭園と呼ばれているそうです。
丸や菱形、四角といった元来相反する造作を持った石組みを
幾何学的に組み合わせることで、調和が取られた構成に
仕上げられているそうです。

左上写真中央あたりに見える枝垂桜は、家光公手植えだと言われています。
もみじとドウダンツツジの赤が綺麗でした。

多宝塔(県指定有形文化財)

寛永16年(1639年)建立。
明治43年(1910年)に慈恵堂と庫裏玄関との渡り廊下中央部分に移築。
移築に際し大幅に改造されていたので、
昭和48年(1973年)に現在地に移し解体修理を実施し復元したそうです。

 

慈眼堂(国指定重要文化財)

正保2年(1645年)建立。
慈眼大師天海を祀る。
厨子に入った天海僧正の木像が安置されているそうです。

鐘楼門(国指定重要文化財)

寛永10年(1633年)建立。
仙波東照宮の門として建築されたものだそうです。

 

仙波東照宮(国指定重要文化財)

徳川家康が亡くなり久能山から日光へ移送する際に喜多院に4日間とどまり、
天海僧正が大法要を営んだことから
喜多院の境内に仙波東照宮が造営されたそうです。

徳川家康を祀る東照宮は、日光と久能山だけかと思っていましたが、
こちらにもあったとは意外な発見でした。

太子堂と木遣塚

太子堂は昭和51年(1976年)に聖徳太子の没後1355年を記念して作られました。
木遣は、大木を運ぶ時に歌う歌のことですが、なぜ一緒に建っているのでしょうね。

五百羅漢(市指定史跡)

天明2年(1782年)〜文政8年(1825年)建立。
総数は538体。

中央高座の大仏に釈迦如来、
左の高座に阿弥陀如来、右の高座に地蔵菩薩が鎮座しています。

さらに中央高座をアップすると、
釈迦如来の脇には、獅子に乗った文殊菩薩と象に乗った普腎菩薩がいます。

五百羅漢は川越北田島の志誠(しじょう=内田善右ヱ門)と蔦右衛門が発願。
志誠大徳は二大士、十六像をはじめ、40尊を造って4年目に病に倒れ、
喜多院の学僧であった慶厳、澄音、祐賢がその遺志を受け継いで、
浄財を集め、40余年の歳月を費やして完成したそうです。

五百羅漢は、一切の煩悩を払って修行の最高位に達した仏弟子500人ことで
その功徳を授かれるのが五百羅漢像。どれ一つ同じお顔はありません。

***

小江戸・川越は3度目の訪問なので、特に目新しい発見はなかったのですが、
お団子を食べたり、お買い物などを、ゆっくり楽しむことができました。

100年前の日本は大正11年(大正時代1912〜1926年)。
人口も寿命も、今の半分ぐらいだったようです。
父と母が生きていれば、104歳と102歳になっていました。
100年後はどうなっているのでしょうね。

川越といえば「時の鐘」は外せませんね。

2015年から2017年にかけて、耐震化工事と1960年の工事以来の半解体を伴う
総工費1億円の大修復が行われ、明治27年当時の姿に復元されたそうです。

埼玉りそな銀行川越支店:大正7年の建築。

蔵造りの町並み

蔵造りは類焼を防ぐための巧妙な耐火建築で、江戸の町家形式として発達。
蔵造りの町並みが形成される契機となったのは、明治26年の大火だそうです


宮岡刃物店は、市の指定有形文化財。
明治30年の建築。江戸時代から続く刃物の専門店だそうです。
通称まちかん。

くらづくり本舗 一番街店(小林家住宅)は市の指定有形文化財。
明治20年に創業した川越の老舗和菓子店で、
埼玉県内に44店舗ある『くらづくり本舗』で唯一、喫茶のある店舗だそうです。

亀屋本店(山崎家住宅)は明治27年の建築。
江戸時代中期の天明3年(1783)創業の和菓子店で、
代々川越藩の御用達を勤め、現当主は8代目となるそうです。

川越元町郵便局

川越市役所と太田道灌像

なんで太田道灌像が川越市役所前に?と思いましたが、
碑文には、長禄元年(西暦1457年)に太田氏が川越城を築き、
更に江戸城を築いて川越の文化を江戸に移したので、川越は江戸の母と呼ばれた。
などど書かれていました。
川越市役所は川越城大手門跡にあります。

ラ・パウザさん

送迎ターミナルにバスが到着したので、夫に夕飯のことで
電話をすると、もう食べたとのこと。
それではと、疲れをとるため、のんびりと一人夕食を食べ、
クリスマスのイルミネーションを楽しみ、
バスに乗って帰りました。
まるっきり解放された一日。楽しかった。

あっ、そうそう、この日は久しぶりに13300歩、歩きましたが
翌日は腰が痛くなり、湿布薬のお世話になりました。

***

サッカー・ワールドカップ、悲願達成のベスト8までには、
あと一歩及びませんでしたが、よく頑張りましたね。
クロアチアとはPK戦までもつれましたが、互角の戦いでした。
たくさんの感動をありがとう!!


コメント (11)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日帰りツアー・平林寺 | トップ | 韓国ドラマ『花郎<ファラン... »
最新の画像もっと見る

11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown ()
2022-12-07 07:13:10
おはようございます!
バス旅行堪能しましたね。
川越の松本醤油のボンズがお気に入りで以前はお取り寄せしていました。
一味も二味もおいしいボンズです。
今日はお母さんの命日ですね。
返信する
川越 (ryo)
2022-12-07 20:55:29
まるっきり解放された一日を
堪能されたのですね。
文面から楽しさが伝わります。
パソの調子が悪いのか画像が開きません。
また、改めて見させていただきますね。
サッカー本当に感動をありがとう!
「ブラボー!」ですね。
返信する
Unknown (hiro)
2022-12-07 20:57:27
恵さん、こんばんは~♪
久しぶりのバスツアー、とても楽しく、勉強にもなりました。
特に平林寺は、ブログを書いているうちに
見逃したところもわかったので、機会があったら
もう一度、行つてみたいと思いました。
松本醤油のボンズ、そんなに美味しいのですか…。
知っていたらお土産に買ってきたかったです。
母の命日を覚えていて下さり、ありがとうございました。
返信する
Unknown (hiro)
2022-12-07 21:04:14
ryoさん、こんばんは~♪
家事など、一切解放されただけでも満足でした。
画像が開かないことって時々ありますね。
もしかしたら、私のブログの写真の数が多すぎるのかも
しれません。ご迷惑をかけて申し訳なりませんね。
サッカーも楽しかったです。
4年後も森保監督に采配を振るって貰えたら嬉しいです。
ありがとうございました(*^-^)
返信する
Unknown (Saas-Feeの風)
2022-12-07 21:29:00
hiroさん、こんばんは。
20数年ぶりにご友人と再会、そしてご一緒に川越ツアーの一日で
積もる話もたくさんなさったことでしょう。
愉しい日になりましたね。
懐かしく思いながら写真を拝見しました。

妻の実家が川越に近いので、街歩きや神社仏閣巡りを何度もしています。
所沢にお住まいのスイス友でありブロ友さんでもある男性と
Saas-Feeの風夫婦との3人が川越を歩いたこともありました。
川越の料理屋さん(屋号を覚えていませんが)には
彼に案内されました。

坂戸在住の女性ブロ友さんは、川越のレストランを予約してくださり
ランチをご一緒しましたよ。
そんなことで、ブロ友さんとのミニミニオフ会の思い出のある川越でもあります。
返信する
良き1日でしたね (Rei)
2022-12-08 10:55:36
歴史の数々、紅葉の美しい庭園、ぎっしり詰まった写真を拝見しました
家光公のこと、太田道灌のことなど関心深く
読ませていただきました。
クリスマスイルミネーションも素敵です。
13300歩もすごいです。健脚hiroさんに乾杯!
返信する
Unknown (hiro)
2022-12-09 01:10:41
Saas-Feeの風さん、こんばんは~♪
千葉県に住んでいるKさんと歩いたのは20年前でしたが、
その頃と変わりない町並みにホッとしました。

風さんは川越には何度も行かれているのですね。
私は3度目ですが、今までは、タイムスリップ感を楽しみながら
蔵造りの街並みをウォーキングするのが目的で、
あまり歴史的なことは知らなかったのですが、
今回は喜多院を訪問したこともあり、市の歴史も学べて良かったです。
ありがとうございました(*^-^)
返信する
Unknown (hiro)
2022-12-09 01:14:57
Reiさん、こんばんは~♪
川越は現在、埼玉県で3番目に大きい都市ですが、
安土桃山時代~江戸時代は、武蔵国では一番栄えた町で
あることがわかり、単なる蔵造の街だけではないことが
分かってよかったです。
太田道灌が江戸城より早く川越城を建てていたことも
初めて知りました。
久々に13300歩も歩きましたが、楽しかったです。
ありがとうございました(*^-^)
返信する
Unknown (えつまま)
2022-12-10 12:29:47
hiroさん   今日は
日帰りツアーでゆっくりと川越の観光ができてよかったですね
20年ぶりだったんですね
私も随分前に3度行っていますが忘れかけていました
二度は友達と一度はツアーでした
なつかしく楽しませていただきました
時の鐘はよく覚えています
庭園の紅葉がとても綺麗です
返信する
Unknown (hiro)
2022-12-11 21:24:48
えつままさん、こんばんは~♪
川越、3度いらしているのですね。
私も今回が3度目ですが、前回は2回とも20年以上前のことです。
2度目がツアーでなく、流山の友人と…。
最初のツアーは25年前頃で、ご近所の友人と行きました。
梅が咲くころででした。
私もよく覚えているのは時の鐘位でした。
お菓子横丁は、1回目のツアーで行ったので今回はパスしました。
その時焼き芋を食べましたが、とても美味しく、
今でもその味が忘れられません。
ありがとうございました(*^-^)
返信する

コメントを投稿

国内旅行」カテゴリの最新記事