春休み その５

こんにちは、へちま細太郎です。

藤川先生が、氣志團を歌ってます。
キャラクターにあいそうであわないし、あうといえばあいます。どっちなんだ、と言われてもぼくにはわかりません。それくらい、藤川先生はわからない、なぞの人です。
でも、女の人は大好きです。好きすぎてだれにしぼっていいのかわからないらしいです。ようするに、彼女がいないってことだよね。
こうも言えるよね。

“モテない”・・・。

またなぐられちゃうから、これくらいにしようっと。
広之おにいちゃんは本気でつまんなさそうです。カラオケがきらいみたい。
というより、相手の女の人たちがこのみのタイプじゃないんだと思う。 慶子おねえちゃん、美人だもんね。
「はい、次、歌います。みなさん、きいてください」
ミッキーが手をあげました。
「“浪花節だよ人生は”を歌います」
ノリまくっていた藤川先生の顔が、いっしゅんひきつりました。
広之おにいちゃんは、思いっきりいやあな顔をしました。
「元気よく歌います。みなさん、手拍子足拍子、よろしくお願いします」
何なの、このミッキーは…。
ぼくのうちではかからない、けいきのよい曲がながれてきました。
ミッキーは、それまで出していたかわいい声とうってかわって、みょうな声でがなるように歌いはじめたのです。
きええ～。なに、この人…。
プーさんもハム太郎もノリノリです。
こういう曲、この人たちの幼稚園では毎日歌っているのかなあ。。。
やだなあ。。。 歌い終わるまでが、待ち遠しい。。。

と、そんなことをかんがえてぼ～っとしていたら、
「次、北島三郎歌いまあす。暴れん坊将軍の主題歌でえす」
と、ハム太郎がマイクをうばうようにとり、ポーズをつくりました。

おとうさん、早く帰ろうよう。。。