グーテンターク、藤川だ
タコ壺の主がしれしれっと顔で保健室にいる。 いや、実にたくまし関西人だ。私服はきっとバッタモンの原色に違いない。
黒にトラが刺繍してあったりして…。
ところで、この保健室のオバサンの天敵がいまだに出てこない。片山教授いわく、
「去年痛めた腰が、入院中にベッドで寝返りうった拍子にギクッとなったらしい」
と、誰彼構わず喋りまくっていた。
「あんた仮にも学長だろ…、少しは威厳をもて威厳を」
「だったらバカ殿、おまえやれ、おまえ一応修士はもっとるだろう、論文指導してやるぞ」
「なんの論文書くんだ」
どうしようもねえな、このオッサンは。
「何にしても、つくばった駅伝は回避された、いいことだ」
あ~出るつもりだったんかあ。
しかし、中島教授が出てこないのは静かでいいことだ。
タコ壺の主がしれしれっと顔で保健室にいる。 いや、実にたくまし関西人だ。私服はきっとバッタモンの原色に違いない。
黒にトラが刺繍してあったりして…。
ところで、この保健室のオバサンの天敵がいまだに出てこない。片山教授いわく、
「去年痛めた腰が、入院中にベッドで寝返りうった拍子にギクッとなったらしい」
と、誰彼構わず喋りまくっていた。
「あんた仮にも学長だろ…、少しは威厳をもて威厳を」
「だったらバカ殿、おまえやれ、おまえ一応修士はもっとるだろう、論文指導してやるぞ」
「なんの論文書くんだ」
どうしようもねえな、このオッサンは。
「何にしても、つくばった駅伝は回避された、いいことだ」
あ~出るつもりだったんかあ。
しかし、中島教授が出てこないのは静かでいいことだ。