こんばんは、へちま細太郎です。
雪が降ってる。
う~ん、ロマンチックだ。
で、今日の朝はバス停で数人の小学校時代の先輩たちが立っていて、
「細太郎君、はいチョコと紙袋」
と、かわいくラッピングされたチョコと、なせだか紙のショッピングバッグまで渡された。
「たくさん貰えるでしょ」
「ど、どーも」
ぼくは半ばため息をついて、これから学校で渡されるだろうチョコの数を思うとうんざりした。
そこへ水嶋先輩もやってきて、
「負けそうだな」
と笑いながらも、すでにチョコが入った手提げ袋を下げていた。
「後からおすそ分けな」
(仮)有岡軍団さんがそう言いながらバスに乗り込んだ。
「また、あんたたち!」
はるみのキンキン声だ。
「いい加減あきらめたらどうよ」
「相変わらずの勘違い女」
バスの外での女同士の言い争いは、気が滅入る。
「本命はぼくだから」
キチローが自信たっぷりな態度で口をはさみ、
「うざいっ」
と一斉に怒鳴られた。
ほんと、空気読めないやつ。
学校に着いたら着いたで、高校は水嶋先輩が1番人気で、中学はぼくということになっている。
放課後、紙袋に満載されたチョコをみた浜中先生が、
「おまえね、担任差し置いて何なの」
と、ぶつぶつ文句を浴びせてきた。
「全くよぉ、合コン出れば降られる、見合いをすれば断られ、何でこうも女っ気がないんだか」
う~、ジメジメうるさい。
で、家に帰れば、
「何だよ、何で去年より増えてんだよ」
とおとうさんが恨みがましい視線を送ってきた。
そんなおとうさんを無視して、またチョコをくれた女の子の名前をせっせと、書き込むぼくだった。
でも、まだ肝心のりょうこちゃんから、今年も貰ってない。
ほんとは嫌われているのかな。
ぐすっ。
雪が降ってる。
う~ん、ロマンチックだ。
で、今日の朝はバス停で数人の小学校時代の先輩たちが立っていて、
「細太郎君、はいチョコと紙袋」
と、かわいくラッピングされたチョコと、なせだか紙のショッピングバッグまで渡された。
「たくさん貰えるでしょ」
「ど、どーも」
ぼくは半ばため息をついて、これから学校で渡されるだろうチョコの数を思うとうんざりした。
そこへ水嶋先輩もやってきて、
「負けそうだな」
と笑いながらも、すでにチョコが入った手提げ袋を下げていた。
「後からおすそ分けな」
(仮)有岡軍団さんがそう言いながらバスに乗り込んだ。
「また、あんたたち!」
はるみのキンキン声だ。
「いい加減あきらめたらどうよ」
「相変わらずの勘違い女」
バスの外での女同士の言い争いは、気が滅入る。
「本命はぼくだから」
キチローが自信たっぷりな態度で口をはさみ、
「うざいっ」
と一斉に怒鳴られた。
ほんと、空気読めないやつ。
学校に着いたら着いたで、高校は水嶋先輩が1番人気で、中学はぼくということになっている。
放課後、紙袋に満載されたチョコをみた浜中先生が、
「おまえね、担任差し置いて何なの」
と、ぶつぶつ文句を浴びせてきた。
「全くよぉ、合コン出れば降られる、見合いをすれば断られ、何でこうも女っ気がないんだか」
う~、ジメジメうるさい。
で、家に帰れば、
「何だよ、何で去年より増えてんだよ」
とおとうさんが恨みがましい視線を送ってきた。
そんなおとうさんを無視して、またチョコをくれた女の子の名前をせっせと、書き込むぼくだった。
でも、まだ肝心のりょうこちゃんから、今年も貰ってない。
ほんとは嫌われているのかな。
ぐすっ。