こんちゃあす、暑いっすね、細太郎です。
須庭寺の本堂掃除は深夜まで続き、結局泊まることになり、百合絵さまの手料理で満足。
夜は本堂で運動会、た~のしいなあ~た~のしいなあ
…なわけねえだろ、先輩たちが夜中にエロ話を始めて、寝られない。
おまけに、エロ話に近衛少将さんまで現れ、
「そちら、甘いでおじゃる」
と、大昔の武勇伝を語りだした。
「麿がの、都のみかどにそば近く仕えておじゃったおりにの、みかどの女御が麿が叔母上で確か登華殿の女御殿とおおされて」
みかどの女御様と聞いて、先輩たちの顔がにやりと笑う。
ぼくはちんぷんかんぷん…。
「その登華殿さまの女房に、妙に色っぽいおなごがおった」
「出たっ光源氏夜ばい」
「何、それ」
「ガキにはわからない話だろうな」
「てか、おめえ、古典やってねえのか」
うるせえやい。
「まあ、きけ、その登華殿の女房はの~」
と、18禁な話を明け方近くまで語り、気がつけば、住職さんまで座り込んで、ほ~ほ~と楽しげだ。
近衛少将さんのドヤ顔は、ほんとにぼくの先祖なんだろうか?と疑いたくなってきた。
ただ、近衛少将さんの子孫の一人であるたかひろは、間違いなく血をひいていると、実感したな。