へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

夏休みの宿題

2006-08-03 17:09:08 | へちま細太郎

こんにちは、ぼく、へちま細太郎です。
小学校4年生です。

夏休みに入っても毎日が雨ばかりでした。
藤川先生は、家にも帰らずぼくのうちにいそうろうしています。
何をしているかというと、前回お話したようにおばあちゃんと、愛犬のリカのお相手をしています。
広之おにいちゃんは、
「女好きもここまで来ると、尊敬に値するというか、いやはや…」
とにが笑いをしています。
元ヤンキーのなれのはて…

夏休みの宿題は、絵日記と何か作品をつくってくること、そして、夏休みの学習帳です。
ぼくは通信簿の成績がよかったので、学習帳の方は毎日楽しく、決められたページを計画通り勉強しています。
勉強は好きです。
でも、絵日記と作品つくりは、にがてだなあ。
一度、おとうさんの書いた絵日記帳を見たことがありますが、ぼくよりひどい絵がかいてありました
おとうさんゆずりか…。
一生、じょうずにならないな…。
がっくり。。。
藤川先生が、
「俺は得意だったぞ、ヤクルトでゴジラを作って持っていった
と、得意げになって、
「どうだ、ヤクルト買ってやるぞ」
と、リカを連れて近所のスーパーに買い物に行って、ヤクルトどころか焼肉の材料まで買いこんできて、
「おかあさん、今夜は焼肉にしましょう」
と、おばあちゃんと2人で、やれビールだ、鉄板だ、と大さわぎをしていました。
ぼくのヤクルトは、どうしたんだろう…

でも、藤川先生のおかげで、楽しい夏休みが過ごせそうです。
今度、藤川先生のうちに連れて行ってくれるそうです。お父さんが、
「あいつのうちはな、びっくりするぐらい広いから、細太郎迷うんじゃないぞ」
と、ぼくをおどろかして喜んでいます。広之おにいちゃんは、
「まあ、迷うということはないが、あいつの部屋を探すのは大変かもナァ」
と笑っていました。
実は、広之おにいちゃんも、昔は、ヤンキーだったんです。

ヤンキーだらけの学校の先生って、正直、ぼくは不安ですが、でも、最近、藤川先生のことが大好きになってきているから、ぼくも藤川先生みたくなってしまうかもしれません。

でも、聴診器で遊んだりしないからね…。

じゃ、また、あした


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1 コメント

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よくいった (藤川だ)
2006-08-04 00:13:20
ようやく俺のよさがわかってきたな。

将来は、余の家臣にしてやるゆえ、ありがたく思うように。
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