himadawaが作ったキャンピングカーで美しい星空を求めて

暇つぶしと老後の楽しみにと、DIYで製作するキャンピングカーの過程と運用、天体写真撮影のblogです。

M33 さんかく座銀河

2024年11月18日 | 天体写真

少し前ですが夜明けのC2023/A3 紫金山・アトラス彗星を迎えに和歌山県太地町で撮影に行った時です。

10月1日 夕方に現着、機材を展開し撮影準備を終え鏡筒を向けたのはさんかく座銀河 M33です。

彗星に備えて多少の休養が必要かと、長焦点でジックリ撮影出来る対象としたのです。

光害のない暗い夜空ですのでフィルター無しで撮影しましたが、モニターで確認すると色が無く寂しい感じです。それではとナローバンドフィルターでの撮り増しもしてみました。

TITLE:M33-2000mm さんかく座銀河
DATE:2023-10-01
TIME:21:31..00:45
撮影場所:太地
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:Celestron Edge HD800
コンバーションレンズ:none
焦点距離:2000mm
F値:F10
露出時間:90s   ,  360s
撮影枚数:50コマ,  13コマ 
総露出時間:75分,  78分
フィルター:none, L-eXtreme
ISO感度:25600  ,  40000
気温:18℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ASI 120MM-mini
ガイド鏡:50x200mm x 1.5EX = f300mm
画像処理:PI、Ps、Lrで仕上げ 

おとなし目の処理ですが特徴は出せたかなと思います。

でも、さんかく座ってとっても小さな星座ですね。星座絵を見ても本当に三角で、星座にまつわる神話もなく形だけで星座が出来ているようです。でも自分には、「青い三角定規」の方がピンときます。

これも今では神話のようなものです。

ここ太地は以前にも紹介した、海上保安本部 下里水路観測所の強力な観測レーザービームが見られます。

この夜は一晩中観測されていました。

宇宙に吸い込まれていく感じです。

 


月齢11.6のクレセント星雲

2024年11月15日 | 天体写真

11月に入りやっと秋らしくなり、湿度が低く雲の無い夜が続き、

月はあるものの幾晩も自宅観測台で撮影しましたがその画像には納得出来ませんでした。

どうもガイドが微妙にズレて星が少し楕円になるのです。

星が流れないコマもあれば、流れるコマもある。ガイドグラフは特に異常が無い範囲内である。

露出時間が短くても流れることもある。等々・・・・

ガイドの設定を変えてみてもあまり状況は変わらない。各クランプの締め付けも確認した。

赤道儀のガタ、ウオームホイールの問題か?・・・・・・・

でも、露出時間を長くしても星が流れる量は増えないようである?

もしかしてて思い、確認したのは接眼部です。

カメラのマウント部に少しガタがありましたのでアルミテープで固定して撮影してみると、みごとに星が丸くなりました。

問題が解決すると沈んでいた気分が夜空と同様に晴れてきますね。

 

そこで鏡筒を向けたのははくちょう座のサドル付近、NGC6888 クレセント星雲です。

TITLE:NGC6888
DATE:2024-11-13
TIME:19:24..21:39
撮影場所:河原田
カメラ:ZWO 533MC-Pro
鏡筒orレンズ:Takahashi FC100-DF
コンバーションレンズ:76Dフラットナー
焦点距離:770mm
F値:F7.7
露出時間:300s 
撮影枚数:27コマ 
総露出時間:81分
フィルター:QBP
GAIN:100
冷却温度:0℃
赤道儀:Vixen SXD2
オートガイド:PHD2 ZWO ASI 120MM-mini
ガイド鏡:30x130mm
画像処理:PI、Lrで仕上げ

晴れて良かった。

 


これでお別れ C/2023 A3

2024年11月07日 | 天体写真

長かった夏が去り、めっきり寒くなりはじめ空も澄んできたようです。

今年最後の3連休の中日、昼間は高気圧の前面に覆われて快晴、新月期の撮影日和ですが夜半には雲が広がって来るようですので近くの鈴鹿の山の麓へ紫金山・アトラス彗星 C/2023 A3とお別れしてきました。

DATE:2024-11-03
TIME:20:01
撮影場所:菰野
カメラ:EOS Ra
鏡筒orレンズ:Takahashi FC100-DF
コンバーションレンズ:76Dフラットナー
           +Q1.6エクステンダー 
焦点距離:1232mm
F値:F12.3
露出時間:20s 
撮影枚数:4コマ
ISO:40000
冷却温度:18℃
赤道儀:Vixen SXD2

 

標準レンズのカメラで撮影した画像では、短い尾が確認出来ましたがお見せできるような感じではありませんでしたので、没です。

10月2日夜明けの空から何度も楽しませてくれた紫金山・アトラス彗星 C/2023 A3ともお別れですね。

そして、やっと秋が訪れてきました。夜が楽しみです。