(株)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原規歌です。
今日のテーマは「演技力より読解力」です。
先日、
「みをつくし料理帖」という映画の
発表会に角川春樹さんも出演されていました。
角川さんは
主演の松本穂香さんと奈緒さんの演技について
こんなことを言っていました。
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私が期待しているのは
演技力よりも
脚本を読む読解力。
この2人は脚本の読解力が
極めて高い。
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読解力の大切さは、
他の多くの演出家や演劇指導者も
同じようなことを語っています。
「演技力のある役者は
その世界観に説得力を持たせる事ができる」
(劇団TOKISA主宰トッキ―さん)
台本のある仕事に限らず
今、社会では「読解力」の必要性が
叫ばれています。
受験で点数を取るための読解力ではありません。
人と人との関係性における
コミュニケーション能力の1つとして
重要なものとして注目されています。
読解力とは
ただ文章を読んで理解することではなく
その先の背景を想像しながら
深堀していくことです。
読解力が欠如していると
相手の伝えたいことが理解できず
勝手な解釈で認識したり
誤解したまま受け取ってしまいます。
たとえば
「この文章はこうしたほうがいいね」
と指導されると
「では、私の文章はダメだと言いたいんですね」
などと勝手に怒り出すというようなやり取りです。
LINEトラブルなどで見られる
子ども達のトラブルも
相手の投稿に対し
勝手な解釈で誤解したり
ゆがんだ解釈からおきることも
多々あります。
「読解力」のなさが
人間関係トラブルも引き起こしているのです。
読解力がないと
仕事においても
相手の発言や提案の真意を理解できず
余計な時間がかかったり
コミュニケーショントラブルも
起きやすくなります。
OECD(経済協力開発機構)も
読解力の大切さを説き
次のように定義しています。
『単に情報の取り出しだけはなく、
解釈・熟考も含んでいること。
その情報を利用したり、
情報に基づいて基づいて
自分の意見を論じたりするなどの
<活用>も含んでいること。』
仕事をこなす(処理する)能力が高くても
「読解力」が不足していると
今後AIに仕事を奪われる
とすら言われるようになりました。
今、社会で読解力が
求められているのは
そこで語られていることの
「本質」をつかみ
仕事に応用できるかどうか
が重要視されているからです。
アウトプットする際にも
本質を逃さずに
表現できるかどうかが
仕事の質となるからです。
冒頭の角川さんの
言葉を借りれば
「演技力=プレゼンテーションスキル」
「読解力=思考力、本質をつかむ力」
と言いかえることが出来るのでは
ないでしょうか?
つまり
アウトプットにおいても
読解力の差が歴然と現れてしまうのです。
言われた通り、学んだ通りを
そのまましゃべることはできるけど
自分なりの表現に変えることが出来ないのは
読解力の不足から来ています。
講座で知識はたくさんゲットしているのに
自分の日常で応用できないのも
読解力の不足も原因の一つ
かもしれません。
こう考えると、なぜ今
「読解力」と言われるかどうかが
理解できますね。
次回は、
読解力を高めるためには何が必要か
ということをお伝えします。
それでは
今日も、希望を胸に
すてきな1日を作りましょう!
この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
2020年8月20日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。
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