4月2日のＴＢＳ「モニタリング」に
綾野剛が出演していました。
2003年 仮面ライダー555に悪役でデビュー。
その後、様々な作品で、俳優として活躍しています。
今回の「モニタリング」では
綾野剛は仕掛け人として、テレビカメラマンに成りすまし
モニタリングの出演者が気づくかどうか？
という趣旨で、番組に潜入していました。
結果、
収録がおわるまでレギュラー陣は誰一人、
綾野剛に気づきませんでした。
なぜか？
普通の芸能人であれば
番組側が用意したカメラマンっぽい衣装を着て
それらしい変装をして、なんとなくカメラマンっぽくする程度。
しかし、
綾野剛は違いましたね。
事前に
テレビ局のカメラマンの服装や
雰囲気を調べ、自分でその服も用意していました。
収録が始まる5時間前に入り、
番組スタッフの一人として
打合せ、リハーサルなどに参加していました。
形だけでなく
ちゃんと気持ちもいれてやりたいということで
スタッフの一人として準備の段階から
参加していました。
「気持ちが入れば、変装なんてしなくても
誰も気づかないはず」
と話していました。
徹底したプロ意識ですね。
番組を撮影するカメラマンの一人として
その場に違和感なくたつために
打合せの段階から5時間、
番組を作る側(裏方)の
体験をとおしての役作りをしていました。
実際の打ち合わせ、専門的な動きや
機械操作なども学び、
次のようなことを話しています。
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俳優にとってカメラマンさんは
恋人です。
俳優の演技がへたくそでも
カメラマンの方が
どの角度でどう撮れば
一番いいのかを考えて撮ってくれる。
照明さんは
俳優の存在を映し出してくれる。
音声さんは
俳優の呼吸を取りだしてくれる。」
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すばらしいなぁと、ため息が出ました。
番組スタッフの立場を
実際に体験し、
場の空気や番組を創りだすための
裏方で動いてくれる人たちの
考え方やあり方を
しっかりモデリングしていたのですね。
これぞ、プロ。
そして、
素顔のままで潜入し
出演者に接近したりしながらも
まったく気づかれることなく
ミッションをクリアしました。
本当のモデリングって
こういうことを言います。
モデリングという概念は
桑原はＮＬＰで学びました。
一言で説明すると
真似をすると言うことですが・・・・
多くの人は
単に誰かのやり方を真似ること
という程度で理解しています。
本当のモデリングとは
外側から見ただけではとらえることのできない
その人の考え方やあり方という
深い部分まで自分の中に取り入れること。
以前は保健室コーチングのワークの一つに
「なりきりモビルスーツ」というモデリングのワークを取りレていました。
表面的に見える「やり方」ではなく
その人の内面の価値観やあり方も体感し
その人の何が、影響力を出しているのかを
体で理解するワークです。
これをすると、
単にやり方だけをまねることがモデリングではないこと
うまくできないのは自分の「あり方」に問題があったことなどを
実感できます。
ＳＮＳの投稿で
「○○さんをモデリングしています」
「モデリングさせてください」
などのやり取りを見ると、ちょっとがっかりします。
新しいことばを覚えた幼児が
そのことばを使いたがっているのと同じだな・・と。
本当にモデリングするのであれば
目に見えない価値観や想い、あり方、その人が内側で体験していることまで
実際に、自分自身も汗水たらして、体で覚えていく覚悟が必要です。
仕事をするということは
やり方を覚えてやるだけでなく
見えない内側のものを磨き続けることではないか
と思うのです。
この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
2020年4月3日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。
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