姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

実践を自分の理論に昇華させるには振り切るまでやること

2022年10月12日 | 保健室コーチング

(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー 桑原朱美です。


今日のテーマは
「実践を自分の理論に昇華させるには振り切るまでやること」です。

 

前回の記事では、TY先生が
養護教諭が企画提案した人間関係作りのための
構成的グループエンカウンターの各クラスでの実践を
どのように広げていったのかというお話をしました。

 

この取り組みは「HAPPY  TIME」として
朝の帯の時間を確保し、全校で取り組まれています。

ん?「HAPPY TIME」?

聴いたことあるぞ。
全国保健室コーチング研究大会で、発表されていた・・・

何人かの方に、TY先生の行動に感銘を受けました
という感想と同時に
「あの実践は竹内由子先生ですよね」というメッセージも。

はい。そうです。
ご本人に名前出してもよいかを確認しました。
OKをいただいたので、名前、出しちゃいますね。

はい、竹内由子先生です。
最近は、facebookの「棒人間」投稿が話題になっています(笑)

さて、今回の記事では、前回の続編です。

竹内先生は、この「HAPPY TIME」を
前任校から通算で6年、実践されています。

それを、この夏、教育論文としてまとめることに
なったということです。
教育論文を書くことについては多少悩んだということですが

管理職から

「あなたがやってきたことを他の人もやってみたいと思えることがあったら、
それは素晴らしいことですよ」
と背中を押していただいそうです。

そして、今回の記事では、竹内先生が教育論文を書くために
実践をどのようにまとめ、何を気づいたのかという話です。

この話が、桑原の胸をズキュン!と射抜いたので
竹内先生の言葉を再現してご紹介します。

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本校での3年間の取り組みと
そこから何が見えてきたのかを知るために
生徒たちのハッピータイムの記録(感想など)を
全部取り出し、そのビフォーアフターを分析しました。

彼らの変化を詳細に分析して、客観的な数値などをもとに

「この活動の何が彼らに変化をもたらしたのか」を

突き止めたいと思ったからです。

生徒たちの感想から、キーワードを付箋に書き出し
それをB紙(模造紙)に貼り出し、

それを同じような傾向ごとに
分類し、そこからわかることを
書き出しました。


これが、すごい作業量で、なかなか大変でしたが
これをやったからこそ、
「そういうことか」ということがいくつかわかりました。

この作業を終えたことで、

「この実践の何が、生徒たちを変容させたのか」

<自分の言葉>で表現することができました。

今まで、曽山先生の本を読んだり
講義を聴いても

頭ではわかるけど、知識として理解できるけど
自分の現実の中でピンとこないこともあったのですが、

自分の実践をまとめ、生徒たちの実態を分析するという
膨大な作業、地道な作業をコツコツとやることで

曽山先生が、おっしゃっていることを
自分の現実のこととして、腹落ちさせることができました。

本当に大変でしたが、

実践したことを理論としてまとめることの
大切さをひしひしと感じています。


8月末にやっと下書きが完成し、
あとは、管理職の指導を受けて清書するだけとなりました。

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竹内先生、貴重なお話をありがとうございました。


まさに、本や講義で手に入れた「地図」を
自分の領土に持ち込み、自分の現実の中で実践し

その実践からわかったこと、気づいたことを
自分の言葉で再表現する(=自分の地図)
ということをされたのだと、感動しました。

ここからは、コンサルの中での2人の会話です。

桑「自分なりの法則が導き出されましたよね」

竹「そうなんです」

桑「曽山先生が作った図式ではなく、実践から生まれた
竹内由子のオリジナルの図式が書けますね」


竹「そうなんです。」

桑「まさに自分の領土(体験・経験)から生まれた地図ですね」

竹「はい!今回わかったことは、自分がやってきたことを
改めてまとめることの大切さと、振り切ってしまうほどの
体験をすることで、新しいものが生まれる
ということです」

桑「由子先生、40年続けてこられたお琴も、
楽しむという領域から、本気で師範級の試験を受けると決めて
やり遂げたあたりから、ステージ変わりましたよね」

竹「あの時も、本当に苦しい1年でした。
何事も、そこそこできればそれでいいという自分のクセを
本気でやる!に変えた体験です。

お琴の師範から、本当に厳しい言葉を投げかけられましたが
それをやり遂げた体験は、今の自分の糧になっています。」


竹内先生。ありがとうございました。

皆さんにお伝えしたいのは、
すごいこと、大きいことをやりなさいということではなく
何事も本気で振り切るほどの体験こそが、
自分のステージアップにつながるということです。


どんな素晴らしい実践も、

やって満足、やった自分に満足、
やりっぱなしではもったいない。

そこから、自分の実践を因数分解して、
再構築するということです。

知った知識を人が言った言葉で流ちょうに説明することより
たとえたどたどしい言葉であっても

実践から導かれた生の言葉こそが、人の心に届くということです。(だって、真実が乗るんだもん)

自分の実践を因数分解し、そこからわかることを
自分なりに再構築して、初めて、あなたの理論にまで昇華させること。

※昇華とは
 物事が一段と高尚な域に高められたり、より普遍的なものになること
(日本国語大辞典より)

多くの方が、自分が得た知識や実践をすること、資格に満足して
終わってしまいます。それってもったいない!


せっかくの学びや実践なら、自分なりの言葉になるまで、
実践し、分析し、自分なりの気づきの言語化や理論化までの「地道な作業」を
とことんやる。


「やり切る」「振り切る」までやる!
 

それをやって、自分のステージが変わる。
ステージを変えるのは、知識の多さや資格の有無ではないということ

 

資格や知識やスキルをかき集めて、自分をコーティングした人とは
全く違うんですよね~

 

第15回全国保健室コーチング研究大会で「保健だより」の分科会を担当された
能代寛子先生も、同じように、とことん実践し、自分で腹落ちした言葉で
お話してくださいました。

 

どんな小さなことでも、

コツコツととことんやり続けること
やり続けたことを、自分なりの視点でまとめること、

自分なりの理論を引き出すことで
結果として、多くの人の心を動かしていくのだと思います。

 

それでは、

今日も素敵な1日を!

 

この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
 2022年9月6日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。

 

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