（一社）ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原朱美です。
今日のテーマは
「保健室経営のビジョンと養護教諭のICT活用」です。
一昨日はF市の養護教諭様に向けてのICT活用についての講演でした。
GIGAスクール構想の中、
学校保健領域で、どのように活用するかということが模索されています。
F市も地域を挙げてのこの課題に取り組んでいるとのことでした。
ICTに限らず、学校現場には、
各省庁や地元の様々な団体からあらゆる依頼が下りてきます。
学校のブラック化、教員の働き方改革と言われながらも
他の団体からの要請を「断れない」学校現場は、さらに混とんとしています。
こんな時、
「あれもやらなきゃ」「また仕事が増えた」「これって何をやればいいの」
という思考だと、やる気も起きず、ストレスはたまる一方です。
実際にやる時も
「しかたないからやる」「いやいややる」「不満だらけの気持ちでやる」
という状態だと、能率も上がらずうまく回らず
最悪の場合、心身が病んでしまうことも。
特にICTは「得手不得手」がはっきりと分かれる領域です。
しかし、得意だからやる
不得意だからやりたくないというのは、個人的視点です。
不得意だからやらない・・・は、プロではない
いやいややる・・・は、他人軸
この考え方では、
次に来た課題が不得意ならやらないということにもなりかねません。
そもそも、そこに「子ども」不在です。
では、何を基準に考えればよいのか？
それは、自分がプロとして何を目指しているのかという
ビジョンです。
自分は教師という職業を通して、子どもたちにどんなメッセージを伝えたいのか
どのように未来を生きてほしいのかという
未来視点、プロ視点での思考です。
※これは、教師に限らず、どんな職業でも同じです。
ビジョンと現状を照らし合わせると
そこに「ギャップ」が見えてきます。
このギャップを埋めるために「戦略・具体的実践」を考えます。
その戦略のひとつ、手段のとして「ICT」があるのです。
新しいことをやる時、人間の脳は恐怖を感じます。
なので、いろいろな言い訳がたくさん出ます。
やりたくない、ICTを使わなくても困らない、もうあと数年で退職だから
いまさら新しいことやりたくない
・・・というやらないための言い訳がでる理由は３つ
①恐怖の感情に取り込まれてその個人的感情のまま動いている
②自分の教師としての願いや理念より個人的感情が強くなっている
③ICT活用することを「目的」にしてしまっているから。
ICTの活用は、あくまで「手段」です。
手段を有効に使うためには、
達成したい未来像、解決像が必要です。
そうすると「個人的感情」「個人的なスキキライ」を超えて
アイディアが生まれてきます。
日常の中で、「もっとこうすれば業務が効率化するのに」
「こういうことに困っているから改善できないかな」
「子どもたちに〇〇の力をつけたいけど、もっと良い方法がないかな」
という問題意識は、改善と成長のチャンスとなります。
人間の能力を発揮させるのは、たとえ小さなことであっても
「こうしたい」「これを実現したい」という想いです。
なにごとも、これをしたい！ こんなことを実現したい！
が先！手段はそのあと！
そこからチャンスが生まれてきます。
今のままで困らないというのは、問題意識がないから！
子どもたちにこれを伝えたい！という強い思いがないから！
現状維持は、衰退の始まりです。
F市養護部会の世話役の養護教諭の先生が
最後のあいさつでこんな話をされました。
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「問題はチャンス」
まさに、その通りだと思います。
私自身も、「こんなことをやってみたい」があり
それをいろいろな先生方に発信したところ
たくさんの先生方が協力してくれました。
本当にそういうことなのだと思います。
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まさに、核心をついていますよね！
個人的感情で、子どもたちへの教育のチャンスを
自らつぶしてはいけないのです。
それでは
今日も素敵な１日を！
この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
2023年1月26日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。
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