姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

【講座の感想】数学が嫌で教室を飛び出す生徒が授業を受けられるようになりました

2022年10月11日 | 保健室コーチング

(一社)ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原朱美です。


今日のテーマは
「数学が嫌で教室を飛び出す生徒が授業を受けられるようになりました」です。

 

保健室コーチングアドバンスコースオンライン3講の感想 その3です。

 

保健室コーチングベーシックコースでは、五感を扱うワークをいくつも学びます。

言語化が苦手な子、体感覚が優位でうまく話せない子などに有効な手法です

脳の科学に基づいた方法で、短時間で子どもたちの状態に変化を起こしたり、
出来事を客観的見ることができるようになります

 

アドバンスコースでは、さらに、それぞれのワークや理論の深堀をします。
ワーク構造と理論、そして、現場での経験がつながると、相談者の状態や訴え、
その子に合わせた柔軟な対応ができるようになります。

 

3講では、五感を扱うワークの構造や仕組みや理論を深堀しました。

 

子どもたちが無意識に持っているイメージを、サブモダリティを明確にし共有し、
変化させることで子どもたちの感情に変化を起こすことができます。

※サブモダリティ=周りの世界を認識する際の五感の構成要素

 

今日、ご紹介するのは、養護教諭Y先生の感想です。
③の前任校での実践は、みなさんの参考になると思います。

①    いろいろなワークをアソシエイト、ディソシエイトの視点で整理する
 ワークのどこでアソシエイト、ディソシエイトを使っているのかを考えました。これはアソシエイト、こればディソシエイト、これは両方、と分けたのですが、全部使われていると聞いて、わかっていない自分を実感しました。
 もう一度、調べて確認しました。もやっとしたものを確認する作業の大切さを感じるとともに、自分のくせにも気づきました。もやっとすることは後回しにするくせ。やれば5分で終わることも熟成させてしまう自分。こんなところで自分のくせを発見中です。
 どこで使われているのかを知って使うこと=構造を知ることであり、これがわかっているとどこでつまづいているのかわかり、別のワークに移行することも可能になるのだなと思いました。


②    脳の中の映画を詳しく聴くには?
 脳の中の映画を詳しく聴くために、サブモダリティを聞く。共有できるまで聴く。共有できるまで聴くと言うことは、見えるまで聴く、聞こえるまで聴く、感じるまで聴く。うーん、できてなかったなあと過去の自分を回想中。
Vの私は、せっかちで早とちり。わかった気になって話をどんどん自分のペースで進めてしまうので、共有できるまでじっくり聴くことをがんばります。


③    サブモダリティを聴くとお互いの思い込みがはずれる
 前任校での生徒の話です。
 数学の授業が嫌で教室を飛び出してしまう女の子。飛び出すたびに学年の先生や担任に廊下で引きずられている姿をよく見かけました。その彼女の話を保健室で聴いて欲しいと担任から依頼があり、話を聴くことになりました。
 彼女がいうには、数学の先生の声がきらいとのこと。声の質ではなくて大きさが嫌いということがわかりました。私は数学の先生は背も高く横幅もあり、強面、声はダミ声。だから嫌なのかと私は勝手に思っていました。
「声の大きさが嫌なんです!」と聞いたときに、え?大きさなの?と思いました。絶対、顔でしょ、顔!ダミ声でしょ!と心の中で思った私がいます。
「じゃ、声の大きさを小さくしてみる?できそう?」と声をかけ、数学の先生の声を小さく変えました。
その後、彼女は教室で授業を受けることができるようになりました。サブモダリティを聞いたおかげで、彼女だけでなく、私の思い込みも消えた出来事でした。しっかり聴くことって大事ですね。

 

 

 



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