姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

子どもに「何がいけなかったか?」と質問していませんか?

2021年01月22日 | 保健室コーチング



(株)ハートマッスルトレーニングジム代表
  主体的人生を構築する人材育成トレーナー 桑原規歌です。


今日のテーマは
『子どもに「何がいけなかったか?」と質問していませんか?』です。

 


数年前、

子どもたちの自己肯定感と
意欲を引き出す保健室コーチング」

というタイトルで
北陸のある地区の教員向け講演を
させていただきました。

研修の際の質問で
数名の先生が質問をしてくださいました。

その中で印象に残ったのは

『子どもたちの問題行動に対しての対応で
何がいけなかったのか?何が悪かったのか?
を考えさせたいのですが
そういう聞き方はまずいのですか』

という質問でした。

真面目な先生や親御さんほど、
子どもたちに
「自分のここがいけなかったのだ」と

認めさせたい! 正解に導きたい!反省を促したい!
と、焦ってしまいますね。

しかし、
そのように質問された子どもの立場に立ってみると

子どもは「自分が悪い」ということを前提に
考えることになります。

 

悪いことをしたのだから当たり前だろうと
言われそうですが、

大切なのは、この出来事が
次の行動に生かされること。

意識変容や行動変容へと
つながることです。


よい、悪いの正解を出すことは
保健室コーチングの本意ではありません。

もっと言えば、その子が悪いというより

そのときのその子の「行動」が
その場面での行動として機能しないものだったのです。

保健室コーチングでは
こうした考えを前提として

この体験をどう次に生かすかを
子どもたちが自分で考え、

チャレンジしていく伴走をしながら
成長を促していきます。



そのために、次のように質問します。

「今回のことで何に気づいた?」

 

この質問だけで
何かが変わるわけではありません。

ただ、最初にこう聞いてあげて
ほしいのです。

その気づきをまずは
承認してあげてほしいのです。」


コーチングは指導ではなく伴走です。
子どもが決めた小さなチャレンジを
継続的に確認し
次のチャレンジへとつなぎます。

結果として
行動変容、意識変容が起きます。


2時間程度の研修では
保健室コーチングのほんの一部しか
お伝えできないので

このやり方で
全部うまくいくのだと勘違いされる方もあります。

様々な研修や講演でお伝えしているのは

基本的なコーチングの文言や
手順が大事なのではありません。

 

何を言えばいいですか?(What)

どうすればいいですか?(How)

ばかり質問する人もいます。

 

やり方やスキルばかりを追い求めてしまうの
目の前の火消しばかりしようと
しているだけです。

それでは、
いわゆる「スキルコレクター」
になってしまいます。

 

なぜ、それが人を変化させていくのか
その原理原則を
理解することが大切なのです。

スキルコレクターが
何を学んでも結局行き詰まるのは
そこなんですけどね・・・

 

さぁ。今日もすてきな1日を!

 

この記事は、メルマガ「可能性をあきらめたくない女性のための時間と思考の使い方」
2018年8月2日号で紹介した内容に加筆修正した内容です。


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