年々、中学生向けの講演依頼が増えてきています。
ありがたいことです。
先日は、知多地区の某中学校で講演でした。
講演後によくいわれるのが
「現場経験がある方だから、生徒たちの日常で起きていることに、鋭く切り込んでいかれますね。」
「核心に迫ることを、楽しいクイズなどを通して教えてくださって、教師の立場からも勉強になります。」
という嬉しい言葉。
中学生向けの講演テーマのトップは、やはり「コミュニケーション」に関するものがダントツで 続いて「自己肯定感」「性教育」
その中には、近年の十代の子どもたちの日常で切っても切れない
LINEをはじめとするネット関連のコミュニケーションの問題があります。
そうしたネットを通したコミュニケーションのトラブルに関しても鋭く切り込みます。
生徒の中には聴きたくない、その部分と向き合いたくないと言う子もあるだろうなと それも覚悟できりこみます。
私が、講演ととおして関われる時間はせいぜい1時間かそれ以下の時がほとんどです。
だから、その時間で伝えたことが、その時だけの「いやーーイイ話だったわ」と終わるのではなく
彼らの脳裏の片隅に、ずっと「問いかけ」として残したいと思っています。
その時は「拒否」されても、5年たって、10年たって、「ああ、このことか」という気づきや体験に
つないでいくことができたら、とおもうのです。
私が、生徒さんたちにつたえているのは、自分がまさに体験した(今もしつつある)
「すべて自分が発信源」という概念です。
それを、楽しいゲームやワーク、養護教諭時代の生徒とのかかわりの事例、たとえ話などを使って
お伝えしています。
講演はスキルではありません。本当に講師が体験し、腑に落ちたことしか届かないのです。
講演では、こんなメッセージをお伝えしています。
「現実で見えていることは全部自分が発信源だし、あなたが心を向けたものが映っているだけ。
さっきのクイズを通してわかったでしょう?
なのに、自分がうまくいかないのは ●●が~してくれないからとか
相手さえ変わってくれればもっと~になるのに と、
自分の外側を変えたりコントロールすることばかりにエネルギーを使うから
分かり合えないんだよ。
でもさ、楽なんだよね。周りのせいにしていきてくと。
だからさ、それがいいっていうならそれをやってもいいと思うんだ。
それはあなた自身が決めること
ただ、これだけは言っておくけど、
人のせいにして生きている限り、絶対に幸せになれないからな。
それだけは確実に言える。」
子どもたち、シンとして、聞いてくれます。
その言葉を受け容れたくなくて、後ろを向いて 他のことおしゃべりし始める子もいます。
それはそれでいいんです。
今は受け容れたくないんです。
それをちゃんと聞けよとは私は言いません。
その反応こそがすきです。
多くの生徒は、目を凝らして聴いています。
私はきれいなコトバも持ち合わせないし、優しく癒すコトバも持ち合わせていないけど
たくさんの中学生と関わってきたから、だからこそ伝えることができるものと思っています。
10月、11月は、学校保健委員会が 多くの学校で開催され、私も中学校だけでなく、小学校でもお話させていただきます。
思春期、素敵な時代です。
そこにたとえ30分でも1時間でも 関わることができるって
嬉しいです。