日向で雪遊び

WTRPGやFGOなどのゲーム。
園芸や散策した場所の紹介、他に飲食のレビューなど雑多なブログです

そんなときもあり?こんなときもなく?

2009年04月05日 | AFO小説

雪切・刀也
 どことなく思考がふらつく。
心地のいい日差しの差す自宅の居間で、雪切・刀也は果てしなくごろついていた。
 というのも、先程からもやもやとした感覚が胸の内を占めているからだ。空は晴れていたが気持ちは無関係である。
 倦怠感じみた感覚を弄びつつ、ぼぅっと天井に目を向ける。

「う~ん、暖かくなってきたからか・・・? 毎年、春の当たりは眠くなって困るが」

 どうでもいい思案を片手に上半身を起こしつつ、刀也は欠伸をしようとして・・・噴き出した。


ミリート・アーティア
「お兄ちゃん! 何やってるのさ!?
 まだ寒いんだし、こんなとこで寝てると風邪引いちゃうよ」

 突然、目の前に少女が飛び込んできた。土の色にも似た髪に、特徴的なポニーテールがふわりと踊る。古い幼馴染の少女、ミリート・アーティアだ。
 だが、問題はそこではない。えと、今何を言った? 聞き間違いじゃなければ・・・。

「・・・なぁミリート、お兄ちゃんて、何?」
「だう? 何言ってるの? お兄ちゃんはお兄ちゃんでしょ?」
「はい?」

 違和感いっぱい風呂いっぱい。無論、彼女とは兄弟でも何でもなく、序に恋人でもない。ただの幼馴染ってだけだ。
 反射的に二の句を継ごうとするも、それは更なる言葉でつぶされた。

「だって私のお兄ちゃんでしょ? 変なトウヤお兄ちゃん」
「チョットマテ、誰が”私の”だ。誰が。いつからそんな風になったんだよ」
「そんなのずっと前からだよ。第一・・・他人ってわけじゃないんだしね」
「ッ!? 誤解されるような発言するな!!」

 顔を赤らめてみせるミリートに、すかさずそんなツッコミが入る。ふざけているのかどうなのか。理由はどうあれ、性質が悪い。
 もし、これで刀也に妹スキーの傾向があったら話も違うのだろうが、残念ながらそれはない。
 寧ろ、好きなものと言えば動物である。特にわんこ。その根は深く、普段のクールぶった刀也とは真逆、思わず僕っこになってしまう程だ。
 見たら漏れなく引くであろう。

 妙な思考に振り回されつつ、盛大に息を吐く。気づくと先程までの気ダルさはバイバイである。
 それはありがたいにしても、この状況は困る。どうしたもんだろと脳内会議を進めていると、そこに新たな来訪者が現れた。
 薄い茶色の髪を短く揃えた、給仕姿の女の子。愛らしい少女だが、全く見慣れない・・・。

「えと・・・どなた様ですか・・・?」
「主さま、酷いです!? ボクです、涼ですよ! 何時も可愛がってもらってる~!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?」
「やだなぁ、お兄ちゃん。涼ちゃんだって。良く抱っことかしてるでしょ?」

 微妙に不満気に感じるのは気のせいだろうか? いや、それよりもなんて言った?

「・・・・待った。待った待った待った~~~~~~!!!??? 
 涼って、愛犬の涼かっ!? なんでまたこんな姿に」
「素敵な精霊様が願いを聞き届けてくれたんです!」

 ・・・豪州で契約したお姫様が浮かぶが、まぁいい。
 そんなことよりも、今の変な状況の打開の方が大事である。
 てか、この事態を受け入れていいものか、まずそれが怪しい。

「でも、どうして・・・」
「それは、恩返しがしたくて。主様にはお世話になりっぱなしです。せめて、少しでもお返し出来れば、と」
「はぁ・・・。とはいっても・・・これといって現状に不満は・・・うわっ!?」
「ご飯や洗濯等の家事全般にその他もろもろ、夜のお相手も大丈夫です! だからそんなこと言わないでください!!」
「ッ!!? だああっ!? ちょちょちょちょっと落ち着け!?
 というか、夜のお相手とか本気で笑えんて!!!!??」
「大事な人の前に、種族なんて全然関係ありません!!」

 いや、あるだろ!!
 内心で的確なツッコミを入れながらも、突然抱きついてきたそれに思わず焦る。色々と置いてけぼりを食っていたため、思いっきり油断していた。
 ああ、横で唸っている娘のヤスリチックな釣り目が痛い。

「お兄ちゃん!! 何デレデレしてんのさ、みっともない!!」
「してないしてない! てか、どう見りゃそうなる!?」

 しっちゃかめっちゃかである。
 ・・・あ~もう、全く。疲れたように肩を軽く下ろすと、刀也はぽふぽふと頭部を撫で回した。

「涼は涼のままでいいんだよ、変に無理とかしないで。いいね?」
「~~~~~~~~~~~やっぱり主様は大好きです!!」
「へっ? あ、やっ、頬を舐めるなってば!?」

 OK,まずは情景を浮かべてみよう。
 腐っても今は人間の女の子な訳で・・・そしてされているのは男の子。羞恥と混乱、こそばゆさにされるまま、ふと、視線が外を向く。
 その時―――――ピシリ――――と空気が凍った。

 それは畏怖だった。怯えというにはただ易く、脅威というには程足りない。
 異界の魔王ですら平伏せざるを得ないほど熱気に満ち溢れた生き物が、無骨な鈍器を振りかぶってそこにいた。

「・・・・・・・・・・・少し、頭冷やそうか・・・?」
「ああああの、ミリート・・・さん? その、棒きれはなんですか!?」
「見たまんまだよ! お兄ちゃんの浮気者――――っ!!!」

 そもそも浮気じゃねぇえええぇぇぇ!!!!!
 そんな切なる叫びを吐き出す前に、自らの意識が深々と遠のいていくのを実感する刀也くんであった。


―――――ちゅんちゅん―――――


「だああっ!!?? ・・・・・・・夢、か?
 えぇい、とびきりの悪夢だ。くそ、何の因果でまた・・・」

 掛け布団を飛ばして跳ね起きる。昂る身体を無視して息を吐くや、ついで軽く頭を掻く。
 運動直後の様な落ち付かないそれにも似た感覚。しかしそれは、有るモノの所為で急激に醒めさせられてしまった。
 
「ふぁぁ~・・・だう? トウヤくん、どうかしたの・・・?」
「わふん?」

 汗がべったりな素敵なお目覚めに声二つ。
 その横に、ちょこんとしている小悪魔一匹。そして布団の側にはワンコが一匹。
 うん、あれだ。あれだよ。涼は別にいいとして、問題は・・・・。

「・・・なぁミリート。なんで俺の布団で寝てるんだ? しかもしっかりと抱きついて!」
「ああ、それ? だってほら、一緒に寝た方があったかくて好きなんだもん。
 それに、兄妹みたいなものだし。ね、トウヤお兄ちゃん♪」
「わんわん!」
「・・・・・・・・寝ても覚めても・・・振り回されっぱなしだな、ホント・・・」

 日向の眩しさにも似た、にこやかな笑顔で答える彼女。そこには微塵の邪気もない。
 爽やかな朝を愛犬が小気味良く彩る中、刀也は凍った背筋を抱えながら、諦めにも似た息をそれはもう深く吐くのだった。



 はい、どうも。
 あったま悪いお馬鹿な話をやってみたくてこんなんなりました。
 誰かに振り回されるのは刀也くんのデフォルト~。逆に振り回していることは想像できません。

 お気楽な依頼がめっきり無いし、こういうのがあってもいいよね!!(ぁ)
 いやホント。真面目な依頼よりもお馬鹿な方が好きなんですよ。でも、現状はなぁ・・・orz

週刊少年ジャンプ(17号) 感想

2009年04月01日 | ジャンプ 感想
ブリーチの展開が酷いことに・・・(-―;)
相手を圧倒してどうこうよりも、圧倒的不利な状況の挽回や、互角の鍔競り合いから更に!とかのが好きなんで尚更。
う~ん、パワーアップ合戦は緊張感がないなぁ


●ワンピース
イワさんと接触!! にしても、初めて見た時、どことなくDMC風味に感じたのは我ながら毒され過ぎだ。
また、本人の台詞から見て海賊をやっていたんでしょうかね? となると、無実の罪ではないような。
・・・・・・・・まあ、外見のアレさだけで十分犯罪な気もしますが(ぉ)

それと、前回現れた阿修羅男爵な人も出てきました。
名前はイナズマ。て、てっきり男かと。或いは、イワさん関連か?(汗)

にしても、この空間は一体? それらの存在理由が後後に出てくるのでしょうが、気になりますね。
単純に考えるとイワさんが理由なんでしょうが・・・う~ん、そこまで万能なのかなぁ。
前回、レベル5にいた囚人の話を見るに、監獄にいた時期もあったみたいですし、他にも色々とあると見るべきか(悩)

そうそう、ルフィは無事に治療を受けられたとのこと。
治療理由は監獄の友情。この辺ボンちゃんと結構似通ってるといっていいのかも。
とはいえ、問題はその期日。額面通りですと救出に間に合いません。 
・・・絶対に大人しくしてないな、これは。


●NARUTO
仕切り直し。1話だけでキッチリ済ませたため、変に長引かずに行けました。
そんなナルトがペインに対し、驚くべき提案。

「話をさせろ」

ペインとしてはあり得ないものであり、無意味なことと映ったでしょうね。
だがナルトもそれでは折られない。相手のセンサーを活用、自身に突き刺し、仙人モードで相手を逆探知。

ただし、そう易々と行かせてくれるわけもなく。
そんなペインに対し、再度螺旋修理剣を試みるナルト。
最初のやつはすでに捨て駒。5秒のインターバルを生かすため、ここで影手裏剣!
里にどでかい被害をもたらしたペイン戦も、これで一つの決着となる、か・・・?


●トリコ
各地で戦闘が勃発。でも、テリーの所は相変わらずお預け状態。
てっきり即戦闘か!!という気がしていたのですが、違いましたね。

にしても、ココは万能だなぁ・・・毒膜に毒の剣、それにライフルと、遠近どちらも対応可能というのは美味しいぞ。
とはいえ、そんな武器の性質上、マンモスの中には入れませんけどね。

一方、マンモスの中もそれはそれで大変なことに。
先に入っていたセドル支部長と早くも接触。しかしそれはサニーが対峙することに。
戦う以前、サニー自身にも含むものがあったと見るのが妥当でしょうね。
トリコが言っていた死臭。詰まる所、サニーが通った道の死体の山を作った犯人。
クールなサニーがキレ、自身の嫌っている本気モードで勝負。
・・・確かにサニーの感覚からすれば嫌うかも。これからどう戦うのかが見ものです。


●ネウロ
決着。とうとう決着。
長く戦い続けた一連の事件も今回で終幕。
文字通り、決死の覚悟でシックスを打倒したネウロ。魔力も切れ、諸刃の剣である鬼札により更なる衰弱。
しかし、それでなお最後まで立っていたのはネウロ。

二人の差で一番際立っていたのは、覚悟の点ではないでしょうか? 片や捨て身、片や傍観者にも似たようなそれ。
更に付け加えるなら、圧倒的な不利というものを体験していなかったことも大きかったんじゃないかなぁ、と。
シックスの場合、常に有利条件を取れるセンス―――言い換えると、不利な局面で戦ってこなかったという点も大きい気がします。
逆にネウロの場合、不利な局面は幾度もありましたしね。

「靴を舐めろ」

何とも〝らしい〟台詞が放たれる中、シックスは自身の悪意によって消し飛ぶことに。
ただ、それはネウロも同じか。自分の生存は無理だと覚悟を決めていました。
しかし、すたぼろの彼を回収した人物が。
とはいえ、ここからの回復はかなり時間がかかりそうです。
 

●ぬらりひょんの孫
なんか青黒の偽物が出ていました。有名人のフェイクって、妖怪でもあるんですねー。
でもって、予定通りというべきか、本物にあっさりやられるという始末。

にしても、やはりというべきか・・・黒の方がモテますね(ぁ)
実力が高くて顔もいいのなら、それも栓無きことか。
青も青で親しみが沸けるのですが、その辺は女性には粗暴にしか映らんか(苦笑)

気になるのは青のそのあと。
開花院家とやりあってましたが、ここで退場・・・? う~む。