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妙心寺35 特別拝観30 金臺寺

写真は、方丈前庭。
金臺寺は(こんたいじ)は、嵐電の等持院駅近くにある妙心寺の境外塔頭です。
アクセス
嵐電 北野線の等持院駅で下車します。
ホームを出たら、等持院の案内がある左手に進みます。
道なりに左にカーブしながら直進すると、Y字路になります。
それを右へ。
右に進んだすぐ先の右手に金臺寺の表門があります。
創建の詳細は不明。
安土桃山時代に、正親町天皇より再興を下された綸旨が残っています。
江戸時代初期に輝獄宗暾(きがく-そうとん)によって再興されました。
後、鳳台院(ほうだいいん)と改めたりしましたが、明治時代に金臺寺に戻っています。
通常は非公開の寺院ですが、2019年の秋の非公開文化財特別公開で公開されました。
表門で受付をすると、正面に玄関、左手に庫裏があります。
玄関を入って右手は書院で、中央の部屋には水屋があり、奥の間は広間の茶室で御朱印のスペースになっていました。
左手は庫裏で天井が高く、河北山の山号の扁額が掛かっていました。
正面に進むと客殿の方丈です。
左手に手前から下の間、仏間、上の間前室と並んでいます。
右手には三尊石を配した苔のきれいな前庭がありました。
仏間奥の享堂には本尊の釈迦如来像、右手には再興された輝獄宗暾像がお祀りされていました。
襖絵は江戸時代、京狩野派の狩野永岳の筆です。
下の間は花鳥図、仏間は琴棋書画図、上の間前室は山水図でした。
また上の間前室には、法具を粗末に扱うと化け物になるという白隠筆の法具変妖之図が展示されていました。
上の間前室から奥の廊下を左に進みます。
先程の苔の庭園の続きですが、角を曲がると一転し大きな池が中央にある庭園になります。
上の間前室の奥は後室で、襖絵は蘭亭曲水図、書院造りになっています。
さらに奥の階段を登ると、2階の高さに水屋とお茶室がありました。
ここから先程の池の庭が上から見えます。
庭にある階段を上り、2階の高さにある腰掛けで待て、塀伝いの小道を通ってこの茶室に入る仕様のようでした。
2024/12/6~12/13の冬の特別公開では、さらに客殿の裏が公開されました。
上の間前後室の奥に進むと四畳半が2間あり、1つには吊り床、1つは船底天井になっています。
この2間に沿って苔のきれいな裏庭があります。
裏庭の向こうにには茶室棟があり、奥の廊下伝いに中に入れます。
3室あり、手前から畳台目で如庵のような鱗板の部分が床の間の小間、6畳の広間、庭に躙口のある四畳半の小間が並んでいます。
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