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清宗根付館(壬生・島原散策12)
写真は、20畳の大広間。
清宗根付館(せいしゅうねつけかん)と読みます。
“根付”とは、印籠や巾着などの“提げ物(さげもの)”を紐で結んだ際の対側に付ける小物です。
この紐を帯の下に通して提げ物を吊るす際の、留め具の役割を果たします。
その根付4000点の中から400点余りが展示されています。
場所は壬生寺を出て右手正面に表門があります。
この建物は旧神先家住宅で、壬生郷士の神先家(かんざきけ)の住宅でした。
京都で唯一の武家建築の遺構として大切に管理され、2007年から根付専門の美術館になっています。
年中公開はしておらず、2月、4月、7月、11月の4か月間だけ公開しており、参観料は1200円、HPの割引券を使えば1000円です。
表門を入ると前庭があり、右手に式台(正式な玄関)、左手に通常の玄関があるのでここから入ります。
正面の奥はおくどさんで、こちらは後程。
まずは右手から室内に上がります。
3畳間が縦に2つ並び、その奥に8畳間があります。
8畳間は式台から入ってすぐの部屋になります。
この部屋の奥には15畳の広間があります。
床の間や付書院があり、壁は紅殻で赤いです。
外には苔のきれいなお庭があります。
この15畳間の左に7.5畳、8畳間の左に6畳間、3畳間の左に6畳間が並んでいます。
縦2つの6畳間の左には廊下があり、さらに廊下を挟んで左に6畳間と8畳間が、さらに庭側に4.5畳間が縦に並んでいます。
1番手前の6畳間のさらに左手には3畳間が付いており、3畳間から庭に向かって廊下が外周を回り込む形になっています。
1番左手前の6畳間は通り庭のおくどさんに面しており、ここからおくどさんに降りて2階への階段を昇ります。
2階は屋根裏のような天井の低い4畳半があり、その奥に広い20畳間、さらに奥には半階分高くなって8畳間が並んでいます。
各部屋のガラスケースに根付が展示されています。
木製のものから象牙製のものも、いずれも精緻な細工がされており、細かいものにはルーペがセッティングされています。
1階の最奥には枯山水の庭園もありました。
玄関の脇にはおくどさんもあり、ここに設置されたモニターには根付の作成DVDが流れていました。
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