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輪違屋(壬生・島原散策14)
写真は、主の間
輪違屋(わちがいや)は元来“置屋”ですので、ここで宴会はしておられませんでした。
しかし明治維新で明治天皇と共に多くの公家や武家が東京へ行ってしまったのを機に経営拡大に乗り出し、輪違屋でも宴会をするようになったそうです。
ですから元は御主人の書斎などを改装されたのでそうです。
現在でもお茶屋として営業されており、芸舞妓のいない島原では太夫さんが来られて“かしの式”などをされます。。
通常内部は非公開ですが、2014年と2023年の京の夏の旅で特別公開されました。
玄関を入り拝観料600円を納め、右手の玄関から上がります。
真っ直ぐ進むと左手に大階段のある部屋があり、ここから2階へ上がれます。
その階段の隣の廊下から奥の座敷へと続きます。
廊下を進むと右手に広いお座敷が拡がります。
これが主の間です。
主の間に沿ってL字型に枯山水の庭園があります。
小石の小川に石橋が架かっています。
そして座敷を挟んだ反対側には苔のきれいな小さな露地のような庭園もあります。
右手にはキリタン灯籠があります。
“主の間”には新選組の近藤勇の書を屏風に仕立てて置いてあり、また襖には当時の芸舞妓が常連さんに書いた恋文が張られています。
今でいう“営業メール”のようなものだそうです。
先の大階段から2階へ上がります。
2階は短い廊下伝いに3部屋が見られました。
まず階段を登って左側、12畳の“傘の間”。
左手の襖には大きな道中傘が張られており、床の間には桂小五郎(木戸孝允)の書が掛けられていました。
そして右前方、6畳の“太夫の間”。
それ程大きくないこの部屋は太夫の控えの間で、この日は打掛が展示してありました。
最後が階段を登った反対側、“太夫の間”の向かいにあるのが8畳の“紅葉の間”です。
この部屋にはホンモノのモミジを乾燥させて、いくつも壁に塗り込んでありました。
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