京都観光のガイドブログです。定番の楽しみ方から特別拝観、さらには年に1度の御開帳まで。
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Amadeusの「京都のおすすめ」 ブログ版(観光)
2021 3/12の拝観報告1(西遊寺)
写真は、地蔵堂内陣。
金曜日です。
この日はお休みを取って、午前午後で朝日カルチャーと読売カルチャーの講座でした。
車で京阪の橋本駅周辺まで来て、コインパーキングに駐車します。
10:30にアマ会のTさん、Kさんと橋本駅前に集合。
やって来たのが駅前にある西遊寺です。
以前八幡の古寺巡礼で訪問しておられましたが、その回は欠席していたので気になっていました。
ちょうど今回が橋本の講座だったので、この日に合わせて事前に連絡して訪問しました。
西遊寺は保育園もしておられ、境内が園庭w
周囲は安全のため柵で囲われているので、お寺に行くにしても事前に連絡しておいた方がよさそうですね。
まずはお願いしていた平安時代の伝帝釈天立像のお参りへ。
こちらは本堂のさらに奥、保育園の建物の前にある地蔵堂内にありました。
地蔵堂を開扉してお参りさせて頂きました。
それから本堂へ。
本堂内ではご本尊の阿弥陀如来像や諸々の脇侍にお参りさせて頂きました。
事前に御朱印もお願いしていたので、そちらも頂きました。
浄土宗寺院なので、「来るもの拒まず」の感じ。
お寺の方も親切に対応して下さいました。
ゆっくりお参りして、11:00にこちらを出ました。
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表千家 不審菴2 残月亭 不審菴(西陣散策19)
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写真は、パンフレット(この中にはカラー写真付きでそれぞれの解説があります)
祖堂を出て、萱門を進みます。
右手には内露地に続く梅見門が、正面には“残月亭”があり、ここの縁から上ります。
残月亭は10畳に2畳の上段の間があります。
上段のかど柱に太閤秀吉がもたれて、突上窓から月を眺めたため、この柱を太閤柱というそうです。
欄間は桐の透かし彫り、襖にも胡粉で桐の紋が入っており、よく見ると少し立体的に膨らんでいます。
残月亭の奥が、“九畳敷”、九畳敷の左手に“七畳敷”と“無一物”、右手には“不審菴”があります。
初釜など大人数の時は、残月亭と九畳敷をひと間にして使われるそうです。
七畳敷はかつてのお稽古場だそうです。今はさらに大きな松風楼を造られたので、お稽古では使用されないそうです。
この七畳敷の縁側の廊下が“鞘の間”で、ここからお稽古を見学されていたそうです。
そしてこの鞘の間の奥がさらに仕切られて、“無一物”になっています。
ここで正月に若手の方が、宗匠御一家にお手前をされるそうです。
元々緊張している上に、ここは逆勝手なので、一層混乱してくると笑われていました。
そして、不審菴へ向かいます。
ここは宗匠以外お点前が出来ません。
3畳に台目構えの点前座だけなので、入る時は狭そうですが、入って座るとそうでもないのが不思議です。
視線の高さに下地窓や連子窓たくさんありますが、それでも障子が閉まっていると結構薄暗いです。
そこで突上窓を開けられます。
するとスポットライトのように光の筋が入ったかと思うと、全体も一気に明るくなります。
そして客座と点前座の間にある古渓和尚筆の“不審菴”の扁額が浮かび上がるのです。
あのたった3畳台目の空間が、幽玄で恐れ多いような威厳を発しているのを感じることが出来ました。
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表千家 不審菴1 祖堂(西陣散策18)
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写真は、表門
不審菴(ふしんあん)は、三千家の1つ表千家の家元邸内にあるお茶室です。
ここは事前に予約しておくと、拝観が可能です。
場所は堀川今出川のさらに北、堀川寺之内を寺之内通に右折します。
宝鏡寺の前を通過し、最初の左折路を左折して小川通を進みます。
するとすぐに写真のような表千家 不審菴の表門が見えます。
拝観
紀州家から拝領した表門から入ります。
内部は広い石畳で、右手に供待、右手奥に露地口、左手奥に本玄関、左手に内玄関があります。
供待で先方が用意された草履に履き替えます。
団体で露地口から露地庭園に入ります。
入ると下は一面の苔で、木立が結構高いので視界は遮られます。
左手に外腰掛があり、その前に中潜(なかくぐり)があります。
中潜は板の真中が四角く繰り抜いてあり、露地の景色を額縁のように切り取ります。
露地口の正面にある空堀にかかる石橋を渡り、進んでいきます。
山里を表現しているので、ここは少し登って下ります。
すると左手に萱門が、正面に“祖堂”が現れます。
躙り口から祖堂に入ります。
正面が上段の間になっており、その奥の円窓の中に利休居士像がお祀りされています。
上段の間の天井は丸太の格天井、中央は網代天井、入口付近は掛込天井(傾斜した天井)です。
祖堂自体もお茶室で道安囲いになっています。
祖堂の隣に“反古張りの席”(1畳台目)があります。
室内の壁には昔の手紙がびっしり張られています。
祖堂の裏には総水屋があります。
長炉があり、鍋をつるす鎖が左右上下に調節できます。
隣には簀子の流し、壁の側面には折りたたみ収納できる配膳台が造りつけられており、システムキッチンさながらです。
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2021 3/7の拝観報告2 最終(方広寺)
写真は、本堂(左手)と鐘楼(右手)。
14:40過ぎに南座を出て、京阪電車で七条駅へ。
15:00頃に徒歩でやって来たのが、方広寺です。
やっと開催した京の冬の旅です。
当初は智積院の密厳堂と求聞持堂に期待していたのですが、結局そこはなしに。
なのでとりあえず久しぶりの方広寺に来てみました。
結論からいうと、「通常拝観と変わりなし」ですね。
でもいいんです。
今回は予定通り3/18に終了するスタンプラリーのために、
どうしてももう1か所のスタンプが必要だったので。
また来週で2か所集めて、計3つにするつもりです。
一応ちゃんと見て、15:30前にこちら出て帰宅しました。
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2021 3/7の拝観報告1(三月花形歌舞伎)
写真は、イントロの歌舞伎の魅力を説明する、中村橋之助さん。
日曜日です。
この日は11:20頃に自宅を出て、地下鉄と京阪で祇園四条駅へ。
12:00からの三月花形歌舞伎の昼の部に来ました。
例年3月は大相撲の三月場所(大阪)があるのですが、結局コロナ禍の影響で両国開催になりました。
そういう関係もあって、花形歌舞伎に来てみました。
場所は9列目17番。
この辺りが1番両視野の端までに舞台が収まるし、花道も見やすいので好きです。
12:00開演。
最初は花道から中村橋之助さんが登場。
義太夫やツケの方の役割や、義経千本桜の背景などを説明して下さいました。
またその時は写真撮影も可でした。
今回は義経千本桜の四段目の吉野山と川連法眼館でした。
12:25から吉野山。
吉野山は以前に観たことがあります。
今回義経千本桜の中の演目をチェックすると、もう大体一通り観てますね。
1回観たことがあると、あらすじを知っているので観やすいです。
今回の静御前は中村壱太郎(故坂田藤十郎の孫、中村鴈治郎の長男)さん、佐藤忠信(実は源九郎狐)が尾上右近さんでした。
尾上右近さんは最近TVへの露出も増えていますね。
右近さんのお父さんは役者ではなく伴奏の清元ですが、尾上菊五郎さんの縁戚ですし、母方もおじいさんは鶴田浩二さんです。
平家滅亡後、義経の頼朝からの逃避行に同行できなかった静御前が形見の初音の鼓を打つと、
佐藤忠信に化けた源九郎狐が出てきて物語し、その後はお供して警護します。
基本、舞踊の演目。
中村壱太郎さんは若手の女形のなかでは1番きれいですね。
そもそも静御前が壱太郎さんだったから、Aプログラムにしたという背景もありました。
右近さんも若いだけあって、動きが機敏でキレがありますね。
こちらが13:05まで。
20分幕間ですが、上の写真に実はもう一方有名人が写っておられますw
その方へのご挨拶が多かったですねw
桟敷席には舞妓さんがズラッとおられたのですが、もちろんその方々も。
まあ華やかでしたね。
別にメイワクしてないので、大丈夫ですw
さて13:25からは川連法眼館。
義経が匿われている川連法眼館に、ホンモノの佐藤忠信登場。
同行の静御前は?と聞かれるも、ホンモノは???
するとそこに静御前を伴った佐藤忠信(源九郎狐)が来たとの知らせ。
これらはオカシイと調べると、後から来たのが源九郎狐と判明。
そしてその源九郎狐が付いてきた訳が、初音の鼓の皮がこの狐の父母だからと。
結局、義経はその狐の父母を想う心と、静御前を守ってきた褒美に初音の鼓を狐のあげてめでたし、めでたしってお話。
佐藤忠信と静御前は引き続き、右近さんと壱太郎さん。
源義経は中村米吉さん、家臣の亀井六郎と駿河次郎は中村福之助、歌之助兄弟でした。
米吉さんのお父さんは歌六さん。
こちらの播磨屋系の家系もスゴイですね。
中村時蔵さん、中村獅童さん、萬屋錦之助さんや中村嘉葎雄さんにもつながります。
福之助さんと歌之助さんは前述の橋之助さんとの3兄弟。
成駒屋の芝翫さん、三田寛子さんのお子さんたちですね。
いつもはベテランさんの円熟の演技を楽しんでいますが、若手には若手なりのよさがありますね。
相撲で上がってきている若手を見るのと同じで、これからが楽しみですね。
14:40まで。
そしてこの後、もう1か所予定の場所へと向かいました。
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2021(令和3)年 春期京都非公開文化財特別公開
写真は、大雲院 本堂前の前庭と鐘楼(右手)。
春の非公開文化財特別公開が出ました。
さていつものように拝観場所の速報とレア度評価を行います。
ただし寺宝公開系については詳細が不明なので、予想になります。
分類の解説
頻度の分類
A:普段から拝観しており、寺宝の特別公開
B:1年で3回以上、特別拝観があるところ
C:1年に2回は定期的な特別拝観があるところ(主に春と秋)
D:1年に1回は定期的な特別拝観があるところ
E:数年単位でしか特別拝観がないところ
拝観エリアの分類
1:通常拝観と同じ。
2:通常拝観では入れない一角が公開される、もしくは寺宝が公開される
3:普段は全く拝観謝絶
4/1~5/5
A-1 上賀茂神社:恐らくいつもの本殿、権殿と寺宝公開。
4/1~5/16
D-2 雙林寺:十二薬師霊場の1つ。あまり皆さん行きませんが、通常拝観でも同様かと。
E-3 大雲院:以前は秋に定期的に特別公開がありましたが、最近は見かけなかったです。
D-2 八坂庚申堂 金剛寺:通常は本堂内に入れませんが、2か月に1回の庚申の日には本堂内に入れます。
D-2 大行寺:快慶作の阿弥陀如来で有名。予約拝観ないしは写経会でお参り可。
E-2 平等寺:2015年以来の特別公開でしょうか。久しぶりです。
D-2 金光寺:最近、京都時宗御朱印めぐりでお参りしやすくなりました。
4/27~5/6
D-3 東寺 五重塔:定期的に公開しています。
5/1~5/9
E-3 梅辻家住宅:一昨年の秋に公開があり、昨年春も予定がありましたがコロナで中止になった分のリバイバルでしょう。
6/1~6/20
A-2 常照寺:通常拝観+寺宝公開のよう。昨年春も予定がありましたがコロナで中止になった分のリバイバルでしょう。
A-1 大報恩寺(千本釈迦堂):通常公開の差が不明です。
6/12~6/20
A-1 北野天満宮:いつもの寺宝のようです。
今回も「ここはメッチャレアで、今までも公開はなく、これかももうないんじゃないか」ってところはないです。
通常もしくは予約拝観のマイナーどころにスポットを当てた感があります。
でもまあ、これを機に拝観されたらいいでしょう。
マニアック感が足りない点は個人的に残念ですが、最近はこういう感じに回帰しつつありますね。
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裏千家 今日庵3 寒雲亭(西陣散策17)
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写真は、頂いたパンフレット(内部のカラー写真と解説が載っています)
廊下を戻り、最初に通過した“寒雲亭”(8畳)に入ります。
ここが1648年に造られており、今日庵で1番古いお茶室だそうです。
まず入口の上に櫛型の欄間があります。
これは後水尾天皇の中宮にして、徳川秀忠とお江の娘の東福門院から下賜されたものだそうです。
寒雲亭は書院造りですが、床の間と付書院を分けて格式を和らげているそうです。
また天井が貴人席の上が竿縁天井、その向いが平天井、縁側の下座が船底天井(三角形)と3種類に分かれており、真・行・草(茶道での格)を表しているそうです。
またここの襖絵は狩野探幽の描いた仙人の絵ですが、宗旦から描く許可がおりなかったそうです。
そこで探幽は宗旦の留守にサラサラと落書きしたそうです。
しかし描いている途中で宗旦が帰ってきて驚いた探幽は、入口の襖の仙人の手の左右を間違えて描いたそうです。
そこからこの襖を“手違いの襖”というそうです。よく見れば確かに親指の向きが逆です。
また富士山を逆さにしたような絵もあります。
これは宗旦があまり他人に頭を下げない人だったので、これなら頭を下げようと探幽が面白がって描いたそうです。
そしてここの外には露地庭園が拡がります。
常緑樹に囲まれ、足元は緑の苔と飛石、静けさが心を洗うようです。
右手には腰掛待合、正面に中門、そして左手に今日庵の外観が見えます。
今日庵の外観は聚楽土なので、赤っぽいですが、紅殻ほどではないです。
正面手前には“小袖の蹲踞”という平たい手水鉢が苔に埋もれるようにあります。
これは利休が秀吉から小袖を与えようとされた時に、庭石を欲しいと望み、小袖の代わりに賜ったからとも云われています。
他にもお茶室はありますが、今回見学したのは以上です。
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裏千家 今日庵2 咄々齋 大炉の間 梅の井 御祖堂(西陣散策16)
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写真は、大玄関への露地庭園
次にさらに奥に2部屋並んでいます。
手前が“大炉の間”(6畳)、奥が“咄々齋(とつとつさい)”(8畳)です。
咄々齋は家元から稽古を付けて頂くお部屋で非常に格式の高いお部屋です。
床柱には五葉松、床框(とこがまち)は蔦が使用されており、床脇には利休が秀吉から拝領したとされる銅鑼が吊ってあります。
また部屋の天井が格天井(ごうてんじょう:格子状の天井で格式が高い)なのですが、これが丸太を用いて造られているため、普通の格天井よりやわらかな印象を与えます。
隣接した大炉の間に移ります。
ここはお稽古待ちの方の待合の役割です。
冬には大きな炉を付けることができ、これで待つ方が暖を取れるようにしたそうです。
さらにこの2部屋の間の欄間が“香狭間(こうざま)透し”といって、平たく言うとかぼちゃのような形で大きく透かし彫りされていて通気性が良くなっています。
大炉の間の暖気が、咄々齋に伝わるようになっています。
またこの間の襖は、反古襖(ほごぶすま)といい、襖に茶道具や点前作法などがびっしりと書かれた紙が貼ってあります。
この2部屋の廊下に出ると、露地庭園があります。
露地庭園を挟んだ向こうに“又隠”が見えます。
又隠のさらに向こうには、”宗旦イチョウ”といわれる大きなイチョウが、表千家との境界にあるのが見えます。
露地庭園の右手には“梅の井”があります。
桶を上げる滑車が“梅”の形をしています。
当日頂いたお茶もこの井戸水を使用されたそうです。
この梅の井の脇に手水鉢があり、至る所に菊のような紋様があり、菊花石という珍石だそうです。
そしてこの廊下の左手突き当りに、御祖堂があります。
茶祖利休居士と三代宗旦居士がお祀りされています。
入口からお参りしましたが、中には入っていません。
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裏千家 今日庵1 大玄関 抛筌齋(西陣散策15)
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写真は、兜門
今日庵(こんにちあん)は、茶道三千家の1つ裏千家の家元邸内にあるお茶室です。
一般での拝観は不可です。
今回は2012年9/21のNHKカルチャー”茶室探訪~茶の湯空間の美~”の講座での模様です。
場所は堀川今出川のさらに北、堀川寺之内を寺之内通に右折します。
宝鏡寺の前を通過し、最初の左折路を左折して小川通を進みます。
表千家 不審菴を右手に通過し、左手に本法寺の楼門が見える右手に写真の今日庵の兜門があります。
拝観
正面の兜門から中に入ります。
右斜めに真っ直ぐ続く石畳のある露地庭園を歩くと、突き当りに大玄関があります。
一見3つの入口があり、1番右は貴人口、中央は通常の客用、1番左は家人用です。
貴人口と通常の客用の玄関の間は、柱から襖まで全てが取り外せて、1つの大きな玄関になります。
貴人が輿に乗って来られても、そのまま輿から内部に入れるようになっています
そして何気に貴人口と通常の客用の天井は、竹の船底天井(三角屋根のような状態)で風流です。
玄関から廊下を奥に進んだ最初の右手に、無色軒があります。
通常は最初に通されるお茶室です。
ここには大工が使った釘箱を棚に設えた“釘箱棚”があります。
当日は入口から見ただけで中には入っていません。
さらに廊下を進み、右手の寒雲亭、左手の溜精軒を過ぎると露地庭園が見えてきます。
ここを左に曲がり、突き当りにあるお茶室の抛筌齋(ほうせんさい)に入りました。
抛筌齋は部屋全体が1段高くなっています。
12畳なので大きめのお茶室です。
床の間前の2畳だけが畳の縁がきれいな色と模様になっています。
これを高麗縁(こうらいぶち)といい、これでさりげなく貴人座を示しています。
また床の間の鴨居(落とし掛け)が上座から順に低くなっているのも同様の効果を果たしています。
すべてのお部屋の襖がそうなのですが、引手が3つの石を散りばめた”への字”のような意匠で、これがまた風流です。
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妙顕寺2 庭園 宝物館(西陣散策14)
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写真は、紅葉の龍華飛翔の庭
戻ってきて、客殿前庭の“龍華飛翔の庭”です。
正面に勅使門がある枯山水庭園です。
庭園の左手は紅葉が、右手は枝垂桜が非常にきれいです。
さらに奥の新書院には“孟宗竹林の坪庭”があります。
廊下で4方を囲われた坪庭に竹が20本程度生えています。
これがどの方角から見ても見え方が変わって面白いです。
昔、ネスカフェのCMに使われたそうです。
廊下の左手に孟宗竹林の坪庭がありますが、この左手の廊下を進んだ奥にお茶室があり、2018年秋に公開されました。
新書院の奥には書院があり、前庭が“光琳曲水の庭”です。
苔が中心で緑の枯山水庭園の中央を横断するように白砂の川が横切ります。
そして庭園の右手には樹齢400年の立派な赤松が、左手には梅があります。
また書院の裏には、水琴窟のある新しめの枯山水庭園もあります。
いずれも非常に見応えのある庭園ですのでおすすめです。
また新書院の奥には廊下続きで宝物庫があり、2014年や2015年の京の冬の旅で公開されました。
また6/2の大光琳祭でも6/5まで公開されました。
中には尾形光琳の”寿老松竹梅三幅対”、日蓮上人親筆の”玄旨伝法本尊”、後醍醐天皇綸旨(重文)や肉眼では読めないぐらい小さな字の日像上人筆”極細字法華経”(重文)、神国王御書(重文)や酒井抱一の観世音図などが展示してありました。
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妙顕寺1 アクセス 本堂(西陣散策13)
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写真は、本堂(左)、鬼子母神堂(正面)と三菩薩堂(右)
日蓮宗の三具足山の1つで、ここは大本山です。
堀川寺之内を東へ入って、宝鏡寺の前を通過し、左手に小川通があります。
この小川通に入った場合、“表千家の不審庵”や“裏千家の今日庵”があります。
しかしここを左折せずに直進した左手に妙顕寺の“山門”が現れます(簡易地図)。
山門をくぐり参道を進みます。
秋は紅葉がきれいです。
正面には巨大な本堂があります。
右手に日蓮、日朗、日像を祀った三菩薩堂、隣に鬼子母神堂があります。
三菩薩堂の裏側には、“鐘真窟”という“御真骨堂”と“慶中大菩薩”のお社があります。
慶中大菩薩は元々、京都御所の守護神として女官らに崇拝されていたのが、後醍醐天皇の勅願寺として建立の際に妙顕寺に移されたそうです。
左手には“鐘楼”があり、そちらから裏へと進みます。
本堂の裏には“勅使門”があり、本堂の左手奥に“庫裡”があります。
ここまでは拝観無料です。
庫裏に入り拝観料を志納します(500円ぐらいでいいようです)。
また2014年、2015年の京の冬の旅で特別公開がありました。
庫裏の正面に大客殿、右に本堂、左に新書院とあり、まずは右手の本堂に案内されます。
本尊は久遠実成本師釈迦牟尼仏です。
多宝如来像、文殊菩薩像と普賢菩薩像。
そして中央に日蓮上人像。
日蓮宗寺院の典型的な内陣です。
以前は天井に龍図があったそうですが老朽化して、今は檀家さんの家紋が並んでいました。
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宝鏡寺(西陣散策12)
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写真は、紅葉の本堂前庭。
堀川寺之内を東へ入ってすぐの左手に宝鏡寺があります(簡易地図)。
ここは霊鑑寺と並ぶ京都の“尼門寺院”です。
“百々御所”とも云われ、毎年3月と11月の1か月間ずつの特別公開以外は非公開の寺院です。
表門を入った右手に“人形塚”があります。
人形がたくさん奉納されているので“人形寺”とも云われます。
玄関で拝観料600円を納めます。
使者の間を過ぎると、本堂に出ます。
本堂には江戸時代の雛人形が多数展示されています。
本堂の南庭も苔のきれいな庭園で、紅葉が見事です。
庭園の奥から真っ赤なもみじが一面の苔の地面まで枝垂れかかっています。
これはおすすめです。
本堂の奥には勅作堂(阿弥陀堂)があり、日野富子木像があります。
勅作堂の裏には鶴亀の庭があります。
徳川14代将軍家茂に降嫁した和宮が、幼少の頃遊んでおられたお庭です。
南庭程は広くはないものの、苔がきれいで緩やかな起伏のある上品なお庭です。
次の“書院”には、円山応震(応挙の孫)の“四季耕作図”があります。
田植えや稲刈りの様子を季節毎に襖絵にしたものです。
これらを見せて、姫君にお米の造り方を教えたそうです。
また円山応挙の“杉戸絵”もあります。
最後に人形の展示がありますが、“孝明さん”の人形は孝明天皇御愛用のもので有名です。
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慈受院(西陣散策11)
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写真は、方丈前庭
京都に10ヶ寺ある尼門跡寺院の1つで薄雲御所とも云われています。
アクセス
堀川寺ノ内を上がった東側に入口があります。
最寄りのバス停も堀川寺ノ内で、京都駅からなら9系統1本で行けます。
簡易地図を参照してください。
通常は非公開ですが、2013秋の非公開文化財特別公開で公開されました。
表門で拝観料800円を納めます。
小さな前庭を経て玄関から上がります。
右手に方丈があります。
前庭は苔の緑がきれいな枯山水庭園で、右手奥には御神木の楠があり、その前を白砂の川が流れます。
仏間(室中の間)には本尊の釈迦如来像がお祀りされています。
隣の檀那の間には藤原鎌足の一代記である“大職冠絵巻”があり、奥の衣鉢の間には狩野探信の花鳥図屏風や、豊臣秀頼の産湯道具などが展示されていました。
書院の1間は6畳の茶室 梅渓です。
こちらには御桜町天皇愛用の“四季花籠図”や下賜された“薄雲御所の花”の屏風などが展示されていました。
書院の前には小さなお庭もあります。
そして方丈裏から1周して元に戻ってきます。
毘沙門堂
2022年春の特別公開で、毘沙門堂内に入ってお参り出来ました。
お堂の裏から入ります。
2022年春の特別公開で、毘沙門堂内に入ってお参り出来ました。
お堂の裏から入ります。
お厨子の中央に毘沙門天、右手に吉祥天、左手に善膩師童子(ぜんにしどうじ)立像の親子がお祀りされています。
また右手にはこの3体の小さな携帯用のお像が入った小さなお厨子もありました。
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The Terminal KYOTO
写真は、二階の客間。
The Terminal KYOTO(ザ・ターミナル キョウト)は、昭和7年に建てられた木崎呉服店の町屋を改装して利用されているギャラリー&カフェです。
アクセス
地下鉄烏丸線の四条駅で下車し、南改札から出ます。
改札を出て右手の6番出口から地上に出ます。
地上に出たら、出口た方向の真後ろにある仏光寺通へ右折します。
ここから2筋先の新町通へ。
新町通を左折します。
約60m先の左手にThe Terminal KYOTOがあります。
定期的に展示会をしておられ、HPに詳細が掲載してあります。
表から入ると、まずはかつての土間になるところです。
コンクリートの広いスペースになっており、ここから展示がしてあるときもあります。
そして右手の玄関から上がります。
玄関の右手にある路地を奥に進んだ突き当り左手に下へ降りる階段があり、
それを降りると地下に防空壕があります。
ここも展示で使われています。
玄関を上がると正面にかつての店の間で、今はフローリングの展示室です。
右手の廊下を進むと左手に坪庭があり、1階の客間2間が拡がります。
手前が8畳、奥が10畳。
10畳の間の左奥に床の間、そしてその奥にはきれいな奥庭があります。
廊下の右手はキッチンになっており、
この客間でコーヒーやケーキなどを注文出来ます。
キッチンの奥は陶器などの展示販売スペースでした。
廊下の途中にある階段から2階へ。
2階の中央にも8畳と10畳の客間が2つあります。
8畳の方はお茶室だったのでしょうか、掛込天井や琵琶床があります。
10畳の間には左手に床の間、、右手には大きな花頭窓がありました。
船底天井の細い廊下を挟んで、右手にはフローリングにリノベーションされた広めの展示室になっていました。
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2021 2/27の拝観報告(The Terminal KYOTO 叢展)
写真は、奥庭。
土曜日です。
この日も本来特に予定はなく、ただひたすら次男くんの塾の宿題の付き添いでいでした。
困ったことにまだ当の本人には緊張感がないので、目を離すとだらけるのでw
さてお昼も過ぎて13:30。
さすがにちょっと出かけます。
地下鉄の四条駅で下車し、14:00過ぎにやってきたのが
新町高辻上がるにあるThe Terminal KYOTOです。
こちらは呉服店の町屋を改装した展示室で、3/7まで叢展が開催されているとアマデウス会のKさんから伺ったので来てみました。
入場は無料。
オモテからミセの方はフローリングでかなりリノベーションされています。
そして奥の客間がドンと拡がります。
サボテンなどの展示がされていました。
客間の奥は写真の奥庭。
きれいに手入れしておられます。
そして2階へ。
階段の手すり部分も手斧の後が残されています。
2階も客間が2つあり、同様に展示がしてありましたが、
2階の客間の方がこだわった設えが良く残っていました。
たぶん手前の部屋はお茶室だったのかな。
細い廊下がありますが、この廊下も船底天井になっています。
1階に戻ると客間でカフェメニューが注文できました。
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コーヒーが1100円、ケーキセットが1650円とまあまあしますw
今回はベイクドチーズケーキのセット。
でもサービスも細かいですし、ケーキやコーヒーの内容的にもそれぐらいはしてもしょうがないかなという感じで美味しかったです。
展示+町屋の見学(撮影)+喫茶で40分ほど滞在し、
14:45頃にこちらを出て帰宅しました。
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