日本ヨーガ学会

ヨーガ的生活

長い間の経験による心の歪み

2012年09月26日 22時30分56秒 | 思うがままに

こんばんは。
すっかり秋らしくなってきました。秋の夜長を読書したくなる今日この頃です。

さて、皆さんは、状況判断を考えずに行動に移し失敗したことはありませんか?
私はよくあります(笑)

「でも、失敗は成功の母だというもの…これも良い経験として受けとめましょう」なんて、自分を慰め、同じ失敗を繰り返さないようにすることによって少しは成長しているような気もします。

同じ失敗を何度も繰り返す時は、相当、習い性となっている証拠ですね。
習い性といえば―

インド哲学の菅沼晃先生がこう述べられています。

物事は長くやるうちに段々自分勝手なところが出てくる。学問でも何でもそうである。これは長い間の経験による歪みである。仏教ではこれをヴァーサナーという。
ヴァーサナーとは心の中にできる傾き、歪み。
先に行くとこれはもっともっと広がる。だから我々は原点に帰る必要がある…と。

本当にそうですね。仕事も主婦業もヨーガも最初は新鮮で楽しかったのに、素直さも失せ、段々惰性になってきて、自分勝手になり、挙げ句の果てに聞く耳持たないところまでいくのは心に歪みや傾きがあるからなのですね。

実はこの歪みに気づかせてくれるのがグル(師)なのですが、「気づき」と簡単に言っても、なかなか難しい問題のようです。弟子の側が心を開かない限りグルは手の施しようがありませんから…。

身体や心をコントロールするにはただ、肯定的に考えるだけでは充分ではない…と、言われている方は細胞生物学者、ブルース・リプトン博士です。
見落としてはいけないのは「意識」と「潜在意識」という、表面的には「区別できる」ように見える心の区分けが、実に密接に関係しあっているということ…と。

意識には創造力があり、「肯定的思考」を出現させることができ、潜在意識は経験から学習したことや本能によるもので、潜在意識は頑固で、同一の行動パターンを繰り返すとか。同一の行動パターンを一度、分析してちょっと変えてみるのも一つの方法なんでしょうか?ちょっと難しそうですね。

さて、習慣的な性癖の束縛から解放してくれるのがマントラだというのですからこんなに有り難いものはないですね。(荻山貴美子)

コメント (2)
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