本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

Apple Store

2012-01-03 22:44:14 | 住職の活動日記
 ずっと気になっていたのです。

『 アップル 』 のコンピュータ  …  でも

デザイナーさんとかが使うもので、わしたちには関係ない  かな ??

と思っていましたが、

 スティーブ・ジョブズさんが、京都の 「 凌霄 」 さんへお見えになり、

その話をお聞きして、彼のお人柄をほんの少しだけ感じ取れたような、

そこで、自分なりに彼のことを調べてみると、

その考え方、生き方にとても興味深いものを感じました。

 とても、仏教に傾倒しておられたようで、

とことん無駄を省いていった 「 美しさ 」 そういうものが

随所にいきわたっているのです。

 大雑把な考え方ですが、西洋の文化は すべて 「 プラス 」 していくという

これでもか、といわんばかりに、

ヨーロッパの教会建築をみてもしつこいくらい装飾が施されています。

 東洋は仏教に見られるように、すべてを削ぎ取っていく、

とことん取り去った後に残る 「 美しさ 」 があるように思います。




    




 アップル・ストアもとてもシンプルで、しかもとても印象深いものがあります。

お客に接する仕方も 「 One to One 」 一人一人に

わかるまで時間を割いて説明しておられるようです。





     




 「 MacBook Air 」  と 「 iPad2 」 です。

このデザインがたまらなく好きで、質感とか触ってみました。


 そして、一番気になっていたのが、

ノートパソコンの交流電源の変換機です。

この科学が進んだ世の中で、なぜあんなばかでかいものを持ち運べばいけないのか ?

だれももっと小さくしようと考えないのだろう、と

不思議に思っていました。




    



 やはり、ジョブズさんここまでしっかり考え抜いておられます。

お話を聞くたびに、  「 なるほど !! 」  と

頷くことばかりです。


 微に入り細に入り徹底的に考え抜く

お経の最初の文句も、

 「 無上甚深微妙法 」 で始まります。

人間の心の微かなひだを徹底的に分析したのです。

それが、「 お経 」 というものになったのです。


 スティーブ・ジョブズさん考え抜いたことが一つの形 

「 製品 」 として、世の中に現れた、

無から有が出てきた。

こういう表現は何物にも代えがたい貴重なものを感じます。


 心が形になったようなものに触れて、

とてもうれしく、ものに対して感動を覚えました。








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