本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

「 微にいり、細に入り 」

2012-01-05 14:05:02 | 住職の活動日記
 仏の心は 「 微細 」 繊細で細やか、

人間の心は 「 麤 」 ( そ ) 「 あらい 」

というようにお経に書いてあります。

  という字も難しく、あまりみかけません。

「 鹿 」 という字を三つ重ねます。

 ( 確か、「 麤皮 あらがわ 」 という神戸牛のお店があったように思います。)

古くはお経に出てくる言葉でもあります。

粗野で荒々しく自分のことしか考えない、という意味でしょうか。



 三浦先生もよく口にしておられました、

  「 微に入り、細にいり 」

何をするにも、この心がないと満足したことはできない … 

 ( これは簡単そうでも、「 これ位で、ま~いいか! 」 と

   自分に妥協してしまいます。)



 2ヶ月ぶりの 済生会熊本病院

「 電子カルテ化 」 も、着実に進化し根付いてきているようです。


「 自動受付機 」
    


 自分のカードをこの機械に通すと、


「 患者案内票 」
    



 というものが出てきます。

この一枚の紙ですべてが進んでいきます。


「 フロントクラーク 」
    



 というブースが受付の前にあり、これから検査したり、わからないとき、

丁寧に誘導していただけるようになっています。 

 それに従って、検査やら採血などを済ませると、

主治医の待つ診察室の前で待つことになります。



「 診察番号案内 」
   


待合の前にはこの表示が出ています。自分の順番がわかる仕組みです。

待つこと30分、

 「 この先生は30分ほど遅れています。」

とのアナウンスが流れます。

 ( この一言が、待つ人にとっては苛立ちを解消してくれるものです。 )


 診察を受け、

  「 年末年始ということもありちょっと    でしたね、

    ご馳走もあって仕方ありませんね !!

    はかままったく問題ありませんよ。     」

先生のところで次回の予約をお願いすると、

その場で 「 予約票 」 が印字されます。


あとは、受付にこの 「 案内票 」 を出すと、

5分も経たずに、

  「 精算ができていますので、そちらへどうぞ 」



    


 始めてらしき人たちは、不思議そうに見つめておられます。

案内の方が、操作方法を説明されているようです。



「 自動支払機 」
    



 以前は、診察券のカードをこの機械に通していたのですが、

今は、もう少し進化して、


「 案内票バーコード 」
    



 を、この精算機にかざすと、金額が表示され、

後はカード決済で済ませる。

すると隣には医局があり、薬の受け取り番号が表示されています。

なんともストレスなく、受付・診察・支払い、とスムースな流れです。

 もう 「 おいしゃさま 」 という時代は終わったのでしょう。

患者さんを大切な顧客と考え、患者の目線に立った対応を考えておられるようです。


 相手の立場に立って物事を考えていく、

仏教的には 「 もらさで救う 」 という、ことがあります。

悩める方のその身になって、微に入り細に入り、考え抜く、

どのような人でも分け隔てなく、

これが一番重要なことだと思います。

ここ 「 済生会熊本病院 」 では

 「 微に入り 細に入り 」  ということを実践されている、

この姿勢に出会ったこともとても嬉しいものでした。




「 なでしこ 」

   



 『 済生会病院 』 のロゴマークも

「 なでしこジャパン 」 と同じ 『 なでしこ 』 の花です。

 ( 屋上にあります看板を望遠で撮りました。)






  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする