本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

僕らはみんな 生きている

2012-01-17 12:01:38 | 住職の活動日記
 昨日は久しぶりの雨、生きものには恵みの雨でした。

雨の中でも、一生懸命でした。

 やはり気になったのは、スパイダー ( 蜘蛛 ) です。

この寒空、雨も降っているのに、ここ数ヶ月何も食べていないようです。




   



 けど、雨にもマケズ、元気な様子でじっとしています。

春が来て、虫たちが動き出すまで、ひたすら待ち続けています。




その下に目をやると、



   



 あの、山茶花とかにつく、触ったらとても痛く腫れ上がる、あの虫です。

この時期はずれに生まれたのでしょうか。

あまりの寒さに葉っぱから落ちてしまったのでしょう。

この小ささでは枝には上れないと思います。

つまんで枝に乗せてあげるには、ちょっと痛い です。


 そのそばには

   




 小さな水仙も咲いていました。

しばらくは花もつけなかったのですが、去年ぐらいから咲き始めました。





 というと、

   



 バラの蕾もじっくりではありますが、少しずつ蕾を膨らませています。



お正月に撮ったのですが、下の写真です。

   



 これくらいの蕾でした。

冬の蕾は枯れてしまうかと思っていましたが、

いのちは着実に営みを積み上げていっているようです。





菩提樹苑では


事務所の中では、ケージに入った 「 玉三郎と真っ黒黒すけ 」 が

仲良く抱き合って寝ています。


   



 とても    なお二人さんです。




その二人の様子がどうも気になるのが、

 「 ノンちゃん 」 です。事務所に来ては、遠めにこの二人を眺め、

 


   



 「 ノンちゃん 」 羨ましそう !!

この子も 「 島崎観音 」 の前で、しれ~と やって来て

観音さまにちなんで 『 ノンちゃん 』 と命名、

一時期は花形でお観音さまの前で縄張りを張っていたのですが、

すっかりお年を召してしまいました。


 でも、この子でも相性があって、



    




 黒っぽいノラですが  『 ぎんちゃん 』 とは仲がいいのです。

それぞれが自分の場を持ちながら、一生懸命に生きているのです。



はたまた  慧亮部長  宅の

『 太郎ちゃん 』 

   




 目も見えず、耳も聞こえず、歯を取ってしまい食べられず、

部長が注射器でご飯を口から注入して、命をつないでいます。

けど、この顔、風格を持っています。

トイレも壁やら障害物に当たりながら、トイレのあるドアを開けてやると、

その隙間風をたよりにトイレまで行って、済ませたら

また、回り道しながらでもあちこち当たりなが、自分の場所へ戻ってきます。


 自分でものが食べられない !  毛並みも悪くなった !

やせこけてきた !  と、

私たちのように悔やみません。

 堂々と立派な姿です。  

この威厳ある姿に感動して、立派な姿を残しておきたいと、

  しました。


 
 私たちも、幾つになっても、たとえ寝たきりになって

回りに迷惑かけたとしても、

 この 「 太郎ちゃん 」 のように、威厳を持って

いのちを全うしたいですね。


 ( 慧亮部長が注射器でご飯をやらなかったら、いのちはゆっくりと終わっていくのです。

   慧亮部長におべっか使って、 「 どうもすみません 」  と

   こびへつらうのでもなく、

   食べれなくなったときが死ぬとき、

   覚悟を決めているのでしょう。)



     『 僕らはみんな 生きている

       生きているから 歌うんだ

       僕らはみんな 生きている

       生きているから かなしいんだ

        …       』

と続きますが、

 「 生きているから かなしいんだ 」

というくだり、はてなと思ってましたが、


 今日の命の姿を見ていると、

その歌の意味が身にしみてきます。


 だからこそ、  2番で

  生きているから うれしいんだ

となってくるのでしょう。


 どんな ちっちゃないのちでも  いのちバンザイ  です。








コメント
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