帰ってみると多分
蛹は蝶になっているだろうと
思っていたのですが
まだ蛹のままでした
昼前、
帰るのを
待っていたかのように
変化が現れました
ちょうど出てきた瞬間です
まだ、羽も折りたたまれ
これから
広げていくところです
出てきたものの
ベランダは
強い風が吹いています
飛ばされないように
慌てて、
何か覆いになるものをと
物干しに毛布を掛けて
風除けにしました
先に生まれたアゲハは
多分ベランダの壁に
蛹を作ったので
掴まるものがなく
落ちてしまい羽も傷つき
とうとう死んでしまったのです
このアゲハは網戸だったので
網目にしっかり掴まり
無事に羽を広げることが
できるようです
何とか羽も伸びたようです
見ていると
お尻から水のような液体を
たくさん出しています
蛹から蝶になった時の
羊水みたいなものを
出したのかもしれません
30分もすると
羽も無事にそろったようです
反対側から見ると
このような状態で
しっかり掴まっています
しかし、今日から梅雨入り
外は風も強く
さらに雨も降っています
もしこの子も
外で生まれたら風や雨に
さらされて
命を保つことはできなかった
のではないでしょうか
自然で生きていくことは
本当に大変です
何気なく飛んでいる蝶も
こういう難関を乗り越えて
来ているのでしょう
自然は恵みを与える反面
厳しい現実もあるのです
ベランダで生まれたものの
花の蜜はないし
外へ飛んでいくには
風も強そうだし
どうやって生きていくのか
心配です
けど、巣立っていくのを
見守るしかありません。
夕方、見てみると
もうすっかり
立派な蝶になったようです
網越しに見ると
すっかり成蝶になった
ようです
私の役目はここまでです。