1903年、日本が大陸へ徐々に手を伸ばしはじめていた頃、岡倉天心が『東洋の理想』の冒頭で、「アジアは一つである」といったことが多くの誤解を生みました。
しかし、天心の真意は、以下の言葉のなかにこそあると思います。
「西洋人は、日本が平和のおだやかな技芸にふけっていたとき、野蛮国とみなしていたものである。
だが、日本が満州の戦場で大殺戮を犯しはじめて以来、文明国と呼んでいる。
・・・もしもわが国が文明国となるために、身の毛もよだつ戦争の光栄に拠らなければならないとしたら、われわれは喜んで野蛮人でいよう。
われわれの技芸と理想にふさわしい尊敬がはらわれる時まで喜んで待とう。」
いま読むと、なんとすばらしい予言の言葉でしょう。
いまだに「文明国」となるために必死の安倍内閣。
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