
赤塚不二夫対談集 MF文庫
漫画家 赤塚不二夫氏が亡くなったのは昨年のことでした。タモリは、親友の葬儀で長い弔辞を読んだ、白紙の紙を広げて。
たこ八郎という役者がいた。日活ロマンポルノでは、陰気な雰囲気をぶち破るようなとんでもない役者だった。ふらりと彼のもとに訪れては、またどこかへ行ってしまうような男だったそうだ。
がんを告知された赤塚氏は死ぬまで酒をやめることなく、その破天荒な人生を全うした。破滅型であったにもかかわらず、人への思いやりをもったギャグ漫画の天才だった。
タモリとの対談
タモリ「あるときバーで飲んでて「俺はここでウンコできる!って言うわけ、この人。「おもしろいねえ、やれるもんならやってもらおうじゃないの」っていうと、パンツ脱いでカウンターにしゃがんだんだよね。で、しばらく見てたら本当に肛門が盛り上がってきたんだよ(笑)。俺、思わず殴っちゃったもんね、「やめろっ!」って言って(笑)そしたら、「ナッ、ナッ、ナッ!できるだろう」だって(笑)真剣にやるって言って、この人ほど真剣にやる人はいない!
赤塚「誰もやったことのないコトをね(笑)。
そして松本人志との対話では、こんなことを話している。
今の若い人たちが送ってくるストーリー漫画とかギャグ漫画を見ると、みんな似てるのね、絵が。これは漫画から漫画を勉強してるからそうなるんですよ。
それと同じで、テレビ観たってね、お笑い連中なんてみんな似たり寄ったりでしょ、あれってお笑いからお笑いを学んでいるからそうなるんですよ。
ぼくらは手塚治虫に「いいか、漫画から漫画勉強しちゃいけないよ」って。そして「一流の映画を観ろ、一流の音楽を聴け、一流の本を読め、それで自分の世界を作っていけ、そうして描け」って言われたね。
だから個性があるんですよ。みんなそれぞれに、あの頃の漫画家は。
アーッ・・・俺、水割り飲んだら、ちょっと、少しはましになってきた。、死にそうだったんだよ、さっきまで。