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映画“ボクは坊さん”

2016年04月20日 | 映画の名言、映画の迷言

映画“ボクは坊さん”は、四国八十八カ所霊場、その五十七番目の札所“栄福寺”の住職となった若い僧侶(伊藤淳史)が、様々な体験をしながら成長していく姿を描いた作品です。

“三丁目の夕日”のプロデューサー安藤親広氏が手掛けているとあって、(中ほどから急降下するけれど)最後の最後で希望が持てる、いい作品となってオリマシタ。

最後、総代であった老人(イッセー尾形)のお葬式の席で、光円さんはこんなお話をします。

「ぼくは 生まれる前の感じと 死んだあとの感じって 似てるんじゃないかなって思うんです そして それが いちばん普通の状態なんじゃないかなって だから 生きているっていうこの状態は とても短い すごく特殊な時間なんじゃないかなって そんな気がします だって 人は何で 生まれたときに泣くんでしょうか? もしかしたら 穏やかな眠りから覚まされてしまうかもしれない そしてまた死をもって 穏やかな眠りへと帰っていく だとしたら 生きている時間なんて お祭りみたいなものかもしれない そして長老は そのお祭りを経て帰って行った だから僕はその長老に お疲れ様でしたって 言ってあげたいんです じゃあまたって 笑顔で・・・」

ムム・・短いお祭りの時間は、大切にしなければなりません。そして、こんなことも云っています。ここのお寺は真言宗。般若心経の“空(くう)”の心についてです。

「・・・ブッダが答えた 自我に固執する見解を打ち破って 世界を 空なりと感ぜよ」

ひろく ひろく もっとひろく これが空の教えなり・・・