花の四日市スワマエ商店街

四日市の水谷仏具店です 譚

この世は落語 2

2015年06月10日 | わたくしごと、つまり個人的なこと

中野翠さん著の“この世は落語”はおもしろい。やたらいろんなことを思いめぐらせておいて、ストンと落とす…

・・・もう一つ、桂文楽の噺の中で不当に冷遇されていると思うのが「馬のす」だ。ごくごく短い噺なのでしかたのなかもしれないが。と紹介してオリマス。

●釣りに出掛けようとしていた男が、釣り糸が弱っているのに気づく。そばに馬がいたので、馬のシッポの毛を一本抜いて糸の代わりにしようとする。

●それを見た友人の「カッちゃん」は驚いた声で言う。「お前は知らないから抜いた。知ってりゃ抜きゃあしませんよ」「以前、ひとから教えてもらったんだ、こうこうこういうタタリがありますよ」と・・・

男はおびえ、ジレる。馬のシッポの毛を抜くとどんな悪いことがあるのか知りたくてたまらない。

「カッちゃん」は言う。「竹馬の友だからね、お前に話すんだからね、俺だってタダでおそわったわけじゃない」。

知りたくてたまらない男は「カッちゃん」に酒と枝豆をふるまって聞き出そうとする。

「カッちゃん」はうまそうにジックリと酒を呑み、枝豆をつまむ。いきなり「電車、混むねえ」などと全然関係ない世間話までして、なかなか本題に入らない。ますます男はジレる。

さあ、呑み食いは終わった。「カッちゃん」は声を張って言う。「馬のシッポの毛を抜くとね」。「うん」と答える。「カッちゃん」は言う。

「馬が痛がるんだよ」。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

この世は落語

2015年06月08日 | わたくしごと、つまり個人的なこと

中野 翠(みどり)氏のおもしろい本が図書館にあった。“この世は落語”筑摩書房刊。

中野さんは映画好き、落語好き、文楽好きなコラムニスト・エッセイスト。小津安二郎さんのことを書いた“小津ごのみ”は何度も読ませていただきました。

さて、落語「刀屋」(おせつ徳三郎)のお話から。

若い男が興奮して刀屋に刀を買いに来る。恋人が他の男と結婚するということを知って逆上、いっそのこと二人を切って自分も死のうと思い詰めたのだ。

刀屋のあるじは、男のただならぬ様子からすべてを察し、おだやかに、それとなくなだめ、こんなことを言う。

「世の中ってェもんはね、あんまり突き詰めちゃあつまらないもんだ。粋(すい)に暮らさなくっちゃいけません。“世の中すいすい、お茶漬けさくさく”ってえくらいのもんでね」

さらに、その「お茶漬けさくさく」で思い出したかのように、「あたしは急に茶漬けが食いたくなった。お前さんもこちらにあがって、食べてったらどうだい」と誘うのだ。

わたし、この場面は好きですね。とにかく一緒にご飯を食べようという誘い。いいなあと思う。

思い詰めてもどうにもならないことはたくさんある。むしろそちらのほうが多い。時が経てば、あの時なぜあんなに思い詰めたんだろうと、自分でもつくづく不思議に思われることもある。必要以上に物事を重くしないこと・・・それこそ粋(すい)というものだろう。

食べるという行為がココロのほうを救ってくれることもあるのではないか。おなかを落ち着かせればココロのほうも落ち着く、というぐあいにならないか。食べるという、生きものとして基本のことをする。それで救われることも、きっとある。

スッカラカンの、ただの生きものに戻ることなしに浮力は身につかないだろう。ゲーテだか誰かの「涙とともにパンを食べた人間でなければ人生の味はわからない」という言葉はもしかしてそういうこと?・・・と私は勝手に解釈している。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“夢をかなえるゾウ”

2015年06月05日 | わたくしごと、つまり個人的なこと

昨日、某さんのお誘いで、とあるレストランへ昼食に出かけました。ランチ1,650円と少々高めでしたが、コースになった洋食でデザートも満足。ご婦人方のランチには人気があるなぁと感じさせるお店でした。

体験学習の女子高生さんもみえて、意地の悪い質問をする客もいましたが、お店の懐の深さが感じられます。

さてその夜、2011年発刊以来250万部のベストセラーとなった「夢をかなえるゾウ」の一部を思い出しました。

ダメダメな僕のもとにある日突然転がり込んだゾウの姿をした神様“ガネーシャ”。関西弁で話しタバコとあんみつが大好物。

この日もシュークリームを食べにレストランへ付き合わされる。

「これはやな、この店のシュークリームはカスタードがぎょうさん入ってるから、外に出てもうても手につかんようにわざわざ大きいのを作ってくれてはんのやで」

「へえ」

「テーブルの上だけでも、普通の店との違いがこんだけあるんやで。この店が他の店と違う理由なんて探しはじめたら100も200もみつかるわ」

「なるほど」

「この店はなんでそんなことできると思う?」

「それは・・・・従業員への教育が行き届いているから、とかですか?」

「まあ、それもあるかもしれんけどな。でも一つ言えることはな、この店全体でお客さんを喜ばせようなんて気持ちがあるんや。“この商品原価安いから儲かるわ”とか“おきゃくさんはよ帰らせて回転率上げよ”なんて店側の都合はあらへん。お客さん、つまりお前や、お前を喜ばせるために、この店はめちゃめちゃ頑張ってんねや。お前が“雰囲気いいなあ”って思うのも、この店全体がお前を愛してるからなんや」

僕はもう一度店内を見渡した。

明日香(飛鳥  の間違いでした)社発行“夢をかなえるゾウ 2”水野敬也著も発売中です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゴルゴ13と末広橋梁 2

2015年06月02日 | わたくしごと、つまり個人的なこと

今年1月11日のブログで“ゴルゴ13と末広橋梁”を紹介させていただきました。シーズの長谷川氏が掲載のコミックをスクラップしていたためスキャンさせていただきました。

そして本日、中日新聞の“みなとトリビア”のトップで、末広橋梁が紹介されていました。。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

本日は朔日恵比寿です

2015年06月01日 | おいらの商店街

本日、朔日恵比寿。サポステのみんなさんのお世話になっています。ありがとうございます

只今入院中のため 新鮮野菜100円市 は今月もお休み。来月は何らかの形で開催したいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする