3026年前に1人で有田に来た時、すっごくたくさんの器が売っているお店を見たの。
お店の前の駐車場にまで商品がせり出しているようなあのお店。
あれはどこだったんだろう?
あのお店を有田の最後に見たいなぁ。
たぶん、ここだわ
とナビをセットして向かったのは
《有田陶磁の里プラザ 有田焼卸団地》というところ。
なのに、坂を車で上りながら…違うなぁ…ともう早々に気づいてしまった。
だってワタシ、あのとき徒歩しか手段がなかったはずだもん。
それでももう引き戻す時間もなく、来たことがないここに寄ってみよう。
なんとそこは、複数の店舗が軒を連ねるショッピングモールのようなところでした。
これはこれで素敵な場所
もっと早く来ていれば。
でも帰りの高速を考えると、ここにいられる時間は30分しかなく、モアイ君が
に行っている間も惜しんでワタシはお店に飛び込みます
さすが有田焼
大きな壺や、社長室に飾るような大皿。
雛人形に洗面ボウルに便器まで
買うことはできないけれど、じっくり模様を眺めたい陶磁器がぎっしりと置いてあります。
そして、楽天さんで<お気に入り>に入れていた器を実際に手にすることもできました。
この4枚。
欲しいなーと思いながら単価が高くてスーパーセールまで待とうと思っていたの。
「これ、欲しいと思っていたんだぁ、どう思う?」
オットに聞いてみたら「別にいらないなぁ」との答え。
そうだね…確かに、手にしてみたらそんなに感動しないなぁ。
でも、ネットで買うより安いよ?
送料もかからないよ?
それでもいらない?
ワタシは自問自答に「いらない。」と結論を出せました
(ここで現物を見なければきっといつかポチしていたことでしょう)
実物を見ることでこれら<お気に入り>への未練が断ち切れた
それがここ《有田焼卸団地》での一番の収穫です(笑)
そうなるともう、買いたいツボにはまる物が売ってないなぁ。
それでも店舗の奥に
アウトレットはこちら と
看板が掛かってたら見に行ってしまう…
掘り出し物探しは一番の楽しさだもん。
「旅館だったらなぁ」
「民宿じゃないしねぇ」
誰もいない店舗の奥で、ひとり呟く。
扇形の素敵な器や、スタッキングができそうにないお造り用のきれいな器。
眺めている分には本当に美しく、1回使ったら返せるんなら欲しいわ。
でも、しまうところがないよねぇ。
アウトレットはこんなに安いのになぁ…
2枚の豆皿をレジにお願いしながらお店の方に尋ねました。
「30年前にワタシが来たお店はどこでしょう?徒歩だったんです」
「それなら駅は"上有田"。上有田が一番駅前にお店が多いわ。おそらく"マルケイ"さんじゃないかしら?」
マルケイ…丸兄
さっきから道端に看板があったね!
そう!そこなのね?
ねぇねぇ、モ…
「もうダメ
」
あー
こうやってワタシの未練はまた続くのね…
今度いつ有田に来られるかもわからない年老いた身なのに…
まったく
ワタシの欲求は海よりも深い。
大村湾より大きいのです。
でも、それがあるからまた頑張れる。
欲がなくなったらあとは枯れるだけ。
そうやって今まで生きてきたではないか(笑)
じゃ、また次を期待して帰りましょ
いーさいーさ、帰れるさ。
博多に帰れるさ。
追記:
後ほどマルケイさんのHPを見たところ、ワタシの行ったお店ではありませんでした。
それでもいつか、上有田を散策してみたいなぁと思います。
《香蘭社》さんも行きたいし~っ