いつもココロに太陽を!

~ Me Hana O Ka La I Ka Pu'uwai ~

四神湯(スーシェンタン)を仕込む

2018-02-15 | クッキング
去年行った台湾の市場で買ったきり、
なかなかテーブルにあげることができなかった
薬膳スープ『四神湯(スーシェンタン)』。

しょせん乾物なので、古くなる前に使わないと、とずっとプレッシャーでした。

「作る!」そう決めて、気持ちが変わらないように豚モツを買ってきたワタシ。
豚モツを無駄にはできないわ、作るぞ!


さて、作る!と決めたはいいが、レシピもネットで探さないと作り方がわからない
なのに買ってくるのが無鉄砲なワタシらしいのですが。



第1回目台湾と第2回台湾での計2杯、飲んだ記憶によると、ざっくりした材料はこれ。
四神湯の乾物詰め合わせと豚モツ。

この袋の裏にレシピが書いてあればいいのに。
あ、中国漢字じゃどうせわかんないか

清の皇帝に仕えていた4人の臣下が疲労で倒れた時にこれを飲ませたら
みるみる元気になったということで「四臣湯」と呼ばれていたものが
いつか「四神湯」に変わったと言われている「スーシェンタン」。

とうとう開封してみました。



楕円形の白い板が淮山(わいさん)=乾燥山芋
黄色い大きな粒が蓮子(れんず)=蓮の実
半分に割れたような真っ白い粒が芡実(けつじつ)=鬼蓮の実
石膏ボードのような不揃い四角い板が茯岺(ぶくりょう)=サルノコシカケ科マツホド

ふ~っ
画像 ポチ
詳しく ポチ

どれがどれかわからない中、漢方サイトを調べまくりましたー。
(調べることが楽しかった!)
たぶんこの4つが「四神」と名を変えるに至った薬膳のようです。

さらに
たくさん入った小さな粒が薏苡仁(よくいにん)=ハトムギ
茶色いトリュフのようなのが当帰(とうき)=セリ科

とわかりました。(たぶん)


カジュアルなお店で作られたものは、「四神」の部分は漢方の粉末を使い、
具として豚モツとヨクイニン(ハトムギ)だけが入っているらしく、
ワタシが飲んだ第1回目台湾のはまさにこれでした。

第1回目台湾は、たまたま入ったお弁当屋さんに置いてあったこのスープが気になり、
指さしでオーダーしたのですが、
中にはぷくぷくとふやけたハトムギと豚モツがほんの少し入っているだけでした。

名前のわからないそのスープが帰国後も気になり、ネットで調べて「四神湯」にたどり着き、
第2回台湾ではもうお土産リストに載っているという(笑)
この執念

第2回台湾ではお弁当屋さんよりちゃんとした、上記の全部が具として入った薬膳スープを飲みました。

「ワタシ、四神湯好きだわ!」
ということです。

ワタシと四神湯の出会い(前置き)は以上です



さて、作ります!

豚モツはサッと塩もみしてから生姜と共に1回茹でこぼしました。
薬膳の具はサッと水で洗い、



全部をチキンスープでゴトゴトと煮ます。
スライスした生姜も入れてみよう。


数少ないレシピには≪蓮子(れんず)を一晩ふやかす≫なーんてのもあったけど、ふやかしません!
なぜなら今夜飲みたいから。

それにこっちには



シャトルシェフがあるし

チキンスープの代わりに豚足スープを使う人がいたり、
豚モツの代わりが鶏肉だったりと、バリエーションはあるよう。

ワタシはチキンスープの素でスープを作り、あとは豚モツのエキスが出てくれればいいなぁ。と。

沸騰したらシャトルシェフに入れて放置するだけです。


いやー、簡単すぎるこのスープ。
レシピが袋の裏に書いてなくてもいいレベルなのね。
手間をあえて書くなら豚モツを1回茹でこぼすことだけ。

あとは煮込んで放置。



できちゃいました~


オットは「こんなの台湾で飲んだっけ?」と飲んだことを覚えていなかったけれど、
迪化街(ティーホアチェ)という市場街で乾物を買ったことは覚えていました。

「へぇ~。独特の香りがあるけど、全然飲めるね」

ふたを開けた時、ふわ~っと漢方の香りが漂いました。
なんだか、秘薬を煮詰めた魔女みたい

その香りの正体は「当帰(とうき)」という茶色いやつです。



四神のうちのひとつ、茯岺(ぶくりょう)と、茶色い当帰(とうき)は、
スープが出来上がったら取り出すのが正しいらしく(噛んでみても口に残ります)、
だったら最初からネットに入れて煮込むのが正解のようでした


「うん。全然平気だね。ウマい
「あら、よかったー

このハトムギたちのプクプクした食感、柔らかくなってほんのり香る豚モツ、
そして滋養強壮。
ワタシ、やっぱり好きだわー

「ちなみにこの薬膳、何に効くの?」
オットからシンプルな質問が来ました。


はいはい、ちゃんと調べましたよ。
でもね、具が多い分、その効能も多く、全部なんて言えないわ。

「なんでもよ!何でも効くの(笑)」


利尿作用
むくみ
精神安定
滋養強壮
消化器系を強める
脾臓、腎臓を強める
体内湿気を除去
老廃物を排出
しみ・いぼ 
食欲不振
不眠
動悸
新陳代謝
消化不良
体力低下
慢性疲労
活血行気
補血

ふ~っコピペするのも大変なほど。



そんな栄養満点の台湾薬膳スープ。

面白い一品を『努力で(笑)』形にした夜でした。

チョコの代わりの晩ご飯

2018-02-15 | クッキング
「バレンタインのチョコいらないよ
だけでなく
「代わりに美味しいご飯作ってくれればそれでいい」
というオットの宣言。

やーだーわー
余計なプレッシャーだわー

いつもは美味しくないんかい
と言いたくなるじゃないの。

ま、サボる日はざっくりサボってますしね。
「昼寝が長引いたからお弁当買ってきて~」なんてメールすることもあるのでねー。
「何か」と引き換えに美味しいご飯食べたくなるの、わかります。
ダメダメなワタシが奥さんならなおさらね

さて、だったらオットの好物を作ってあげよう!
と気の利く奥さんなら思うんでしょうけれど、
ワタシは自分の好きなものばかり作るんですの。

その方が朝から意欲的に動ける(笑)
自分のためにやるぜ的な・・・



タラのルクエ蒸し
ハニーマスタードチキン
パクチーと生ハムのサラダ
ひじき煮
煮干しの酢漬け
四神湯





パクチーと生ハム、セロリ、ニンジン、刻みアーモンド。
セロリとニンジンを塩で少ししんなりさせてから、
ナンプラーとレモン汁、サラダ油で和えるだけ。

パクチーとセロリの葉で香りが濃い!
さっぱり美味しい口直しのようなサラダです。



ワタシは本当にタラが好き
普段は1つしか使わないルクエですが、久しぶりに2個目を出し、
めいめいルクエでレンチンしました。

バターの香りの蒸し物を、いつもならポン酢で食べるところですが、
トマトを乗せたのでその酸味だけで充分味が広がりました。



トロトロの玉ねぎと、椎茸。
アスパラも存在感があり、これをいただくだけでお腹がいっぱいになりますね。



四神湯(スーシェンタンと読みます)。
これについては別記しましょうね。



最後にギリギリオットの好物として加えたのは鶏もも肉のマスタードチキン。
ハチミツと粒マスタードでソテーするだけで
本当に本格的な一品になりますよ。




果たしてオットは満足したのでしょうか?

「うー、食いすぎたうまかった!」
この一言で、はい、ノルマ達成~

よかったわ

美味しいご飯が明日の活力。
ごちそうさまでした。