盛岡市が1月7~15日の間、カラスの冬営地の愛宕山にトンビの鳴き声とカラスの警戒音を午後4時~6時半に30分間隔で流した。結果5000羽いる群れの一部が市街地になだれ込んで来た。
読売が詳しい。
気がつくのがずいぶん遅かったが、これはかなり面白い。
私の観察しているエリアは北側になるので、もしかすると観察しているエリア以外で夜営地があるかもしれない。
なお9月に撮影した映像があります。
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YouTube: 盛岡・愛宕山のからす
この映像で少し明快ではないのですが、夜営地の近くにカラスは一旦集まります。明るさに依存していると言われています。1次集積地とでも言いましょうか。そこから次に大きく集まる2次集積地が形成されます。そして一気に夜営地に飛び立ちます。撮影が9月なので明快ではありませんが、カラスによってずいぶん行動にバラツキがあるものだと思いました。このバラツキのために集積地が1次2次と重なるのかもしれません。
2/9日です。上田通りの電線です。さわの近くかな?ここから盛岡一高に移動する様子が見られました。
岩手大学農学部近くに集結しています。時間は午後5時です。
ウワ~
ただ言われているより数が少ないです。
また大きな群れが飛んでいます。するとさっきのは1次集積地なのでしょうか。まだ本命がいるはずです。
2月10日についに本命らしき集積地を発見。岩手医科大学教養学部です。
5時13分頃です。一気に飛び立ちます。とはいっても飛び立って旋回してを何回か繰り返し、最終的な夜営地を決めるようです。特に町中なので結構不安定なようです。
今回は本町の旧町名三戸町に決めたようです。
どんどん並んでゆきます。
それでもまだ、教養部の上空にはいっぱいいます。
真面目に千羽はいそうです。どんどん増えてゆくますが、この日の観察はこれで終わりです。
さて2月12日です。午後5時。上田通りに沿ってカラスの群れがやってきます。撮影場所は岩手県立中央病院前ですね。
どうも岩手医科大学が集積地になっているのは、決定なようです。
とはいえこの日のカラスの動きはかなり分散しています。一次は医科大として2次は岩手県福祉総合相談センターにゆき、大通り商店街に向かいます。
さてどこに向かうのでしょうか。
大通りの東側の路地です。ホテルエースの当たりです。
どうも朝日生命盛岡中央通ビルが夜営地になりそうです。とはいえここで観察が終わっていまして、もしかするとここから菜園に移動した可能性もなきにしもあらず。落ちている糞とかを見ればそうなのかも。ガマガエルの観察と違って、高等生物なのでどう判断しているのか全く予測が出来ません。
2月13日の観察です。やはり岩手医科大教養部に集まります。
岩手大学農学部に一次集積が見られます。
この日は月がきれいなので、ちょっとカッチョよく撮影したいものです。
1次集積の分散傾向は12日と同じようです。
今日はどこに泊まるのでしょうか。
ブワ~っと飛び立ちます。上空旋回の無い飛び方です。夜営地に向けて飛び立ったようです。
観察期間が短いので何とも言えませんが、多分これは最大の集積。
とはいえまた分散します。
そうして七十七銀行近辺に集結しました。
イヤ真面目に凄い。
しかしカラスの面白い所は、ほとんどが互い違いに並ばない事ですかね。電線だったら一直線に、ビルだったらこうしてしっぽを外に揃えて並んでいます。そして切れたようにある所から先には絶対並びません。出来るだけ一直線に並ぶようにしていると思われます。
なかなか観察時間が取れないのが辛い所です。もう一時間は欲しい所ですが、そうすると暗くて撮影が難しくなります。