WEDGEに「極超音速飛翔体の試射に成功した中国・問われる集団的自衛権のあり方」と言う記事があった。
さて長々と引用したが、この記事はこの後国防体制の問題に移るのだが、実はそこまで騒ぎ立てる話しでもない。
実はこの技術はとても古いのだ。ICBMで核弾頭を打ち上げた後、核弾頭の加熱を避けるためにある程度誘導する必要がある。それこそマッハ10で落っこちてくれば摩擦熱ももの凄い。出来るだけ摩擦熱が無いように放熱させながら落ちるようになっている。そして熱がかかる部分の断熱材とかの研究も進んでいる。それが無いと目標地点にたどり着く前に爆発したり、重量がかさみすぎて発射できないなど問題が起きる。
これがもの凄く大きくなるとスペースシャトルになる。その最大速度はマッハ25となる。もう技術的には完成している訳だ。兵器としては無人でいい訳だし開発のハードルは低いと思われる。
ただそれでも超高速での自動制御や無線等を使った誘導技術が必要なのと、更に軽量化した断熱材等が必要になる。流れ星のように空中で焼き切れてしまえば意味が無いからだ。
日本にはそう言った技術があるかと言えば、実はある。JAXAの超音速機技術の研究がこれに当たるだろう。一応旅客機開発計画だが、転用は可能だろう。おまけにジェットエンジンでの飛行体の研究になっている。ロケットで打ち上げて落っことす研究とはかなり違うものだ。目標はマッハ5だがそれは人が乗るのを前提にしているからだ。
自動制御技術は「こうのとり」で完成している。
ただ実際に運用するとなれば全然な話しだ。そう言った意味ではアメリカや中国とは大きく水をあけられていると言える。そして中国もアメリカも運用についてはとても難しいだろう。とてつもなく高い兵器だからだ。ロケットで打ち上げて、人口衛星ばりに金のかかったブツを落とすのだ。しかもすぐに打ち上げてすぐに使える兵器ではない。
それでは宇宙空間に何機も駐在させ、必要に応じて制御して落とす事も可能だが、宇宙空間の平和利用に引っかかる。デブリや流星にぶつかって制御できなくなる可能性もある。そんなこんなで、この実験成功はそんなに大きな話しではないと思う。
1月9日、中国の極超音速滑空実験機(hypersonic glide vehicle)「WU-14」が大陸間弾道ミサイルの弾頭に搭載されて発射され、その後、滑空してニア・スペース(準宇宙)をマッハ10で機動したという。
極超音速飛翔体は、米国の構想では、通常兵器として使用される。弾頭に爆薬さえ搭載しない。飛翔体の質量と速度だけで、目標を破壊するのだ。これでも破壊力は凄まじいが、破壊する範囲は極限できる。大量破壊兵器ではないということが、使用のハードルを低くする。
また、飛行を制御し滑空することから、ただ落下するだけの弾道ミサイルよりも、はるかに命中精度を高くできる。攻撃目標周辺の住民等の巻き添えを最小限にできるということだ。
さらに、滑空能力を有することで、飛行ルートを選択でき、低高度を飛行できる。こうなると、現存のBMD(Ballistic Missile Defense:弾道ミサイル防衛)システムでは撃墜することが極めて困難である。
極超音速飛翔体の抑止力は高く、戦略性の高い兵器であると言える。これまで、米国のほかに、ロシア、インド等が研究開発していることは報じられていた。ここに、中国の試験成功のニュースが飛び込んできたのだ。
さて長々と引用したが、この記事はこの後国防体制の問題に移るのだが、実はそこまで騒ぎ立てる話しでもない。
実はこの技術はとても古いのだ。ICBMで核弾頭を打ち上げた後、核弾頭の加熱を避けるためにある程度誘導する必要がある。それこそマッハ10で落っこちてくれば摩擦熱ももの凄い。出来るだけ摩擦熱が無いように放熱させながら落ちるようになっている。そして熱がかかる部分の断熱材とかの研究も進んでいる。それが無いと目標地点にたどり着く前に爆発したり、重量がかさみすぎて発射できないなど問題が起きる。
これがもの凄く大きくなるとスペースシャトルになる。その最大速度はマッハ25となる。もう技術的には完成している訳だ。兵器としては無人でいい訳だし開発のハードルは低いと思われる。
ただそれでも超高速での自動制御や無線等を使った誘導技術が必要なのと、更に軽量化した断熱材等が必要になる。流れ星のように空中で焼き切れてしまえば意味が無いからだ。
日本にはそう言った技術があるかと言えば、実はある。JAXAの超音速機技術の研究がこれに当たるだろう。一応旅客機開発計画だが、転用は可能だろう。おまけにジェットエンジンでの飛行体の研究になっている。ロケットで打ち上げて落っことす研究とはかなり違うものだ。目標はマッハ5だがそれは人が乗るのを前提にしているからだ。
自動制御技術は「こうのとり」で完成している。
ただ実際に運用するとなれば全然な話しだ。そう言った意味ではアメリカや中国とは大きく水をあけられていると言える。そして中国もアメリカも運用についてはとても難しいだろう。とてつもなく高い兵器だからだ。ロケットで打ち上げて、人口衛星ばりに金のかかったブツを落とすのだ。しかもすぐに打ち上げてすぐに使える兵器ではない。
それでは宇宙空間に何機も駐在させ、必要に応じて制御して落とす事も可能だが、宇宙空間の平和利用に引っかかる。デブリや流星にぶつかって制御できなくなる可能性もある。そんなこんなで、この実験成功はそんなに大きな話しではないと思う。