どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

極超音速飛翔体兵器を中国が開発

2014-02-18 16:23:05 | インポート
WEDGEに「極超音速飛翔体の試射に成功した中国・問われる集団的自衛権のあり方」と言う記事があった。



1月9日、中国の極超音速滑空実験機(hypersonic glide vehicle)「WU-14」が大陸間弾道ミサイルの弾頭に搭載されて発射され、その後、滑空してニア・スペース(準宇宙)をマッハ10で機動したという。



極超音速飛翔体は、米国の構想では、通常兵器として使用される。弾頭に爆薬さえ搭載しない。飛翔体の質量と速度だけで、目標を破壊するのだ。これでも破壊力は凄まじいが、破壊する範囲は極限できる。大量破壊兵器ではないということが、使用のハードルを低くする。
また、飛行を制御し滑空することから、ただ落下するだけの弾道ミサイルよりも、はるかに命中精度を高くできる。攻撃目標周辺の住民等の巻き添えを最小限にできるということだ。
さらに、滑空能力を有することで、飛行ルートを選択でき、低高度を飛行できる。こうなると、現存のBMD(Ballistic Missile Defense:弾道ミサイル防衛)システムでは撃墜することが極めて困難である。



極超音速飛翔体の抑止力は高く、戦略性の高い兵器であると言える。これまで、米国のほかに、ロシア、インド等が研究開発していることは報じられていた。ここに、中国の試験成功のニュースが飛び込んできたのだ。




さて長々と引用したが、この記事はこの後国防体制の問題に移るのだが、実はそこまで騒ぎ立てる話しでもない。




実はこの技術はとても古いのだ。ICBMで核弾頭を打ち上げた後、核弾頭の加熱を避けるためにある程度誘導する必要がある。それこそマッハ10で落っこちてくれば摩擦熱ももの凄い。出来るだけ摩擦熱が無いように放熱させながら落ちるようになっている。そして熱がかかる部分の断熱材とかの研究も進んでいる。それが無いと目標地点にたどり着く前に爆発したり、重量がかさみすぎて発射できないなど問題が起きる。


これがもの凄く大きくなるとスペースシャトルになる。その最大速度はマッハ25となる。もう技術的には完成している訳だ。兵器としては無人でいい訳だし開発のハードルは低いと思われる。
ただそれでも超高速での自動制御や無線等を使った誘導技術が必要なのと、更に軽量化した断熱材等が必要になる。流れ星のように空中で焼き切れてしまえば意味が無いからだ。


日本にはそう言った技術があるかと言えば、実はある。JAXAの超音速機技術の研究がこれに当たるだろう。一応旅客機開発計画だが、転用は可能だろう。おまけにジェットエンジンでの飛行体の研究になっている。ロケットで打ち上げて落っことす研究とはかなり違うものだ。目標はマッハ5だがそれは人が乗るのを前提にしているからだ。


自動制御技術は「こうのとり」で完成している。

ただ実際に運用するとなれば全然な話しだ。そう言った意味ではアメリカや中国とは大きく水をあけられていると言える。そして中国もアメリカも運用についてはとても難しいだろう。とてつもなく高い兵器だからだ。ロケットで打ち上げて、人口衛星ばりに金のかかったブツを落とすのだ。しかもすぐに打ち上げてすぐに使える兵器ではない。


それでは宇宙空間に何機も駐在させ、必要に応じて制御して落とす事も可能だが、宇宙空間の平和利用に引っかかる。デブリや流星にぶつかって制御できなくなる可能性もある。そんなこんなで、この実験成功はそんなに大きな話しではないと思う。


人権を考えさせるニュース

2014-02-18 15:30:33 | インポート
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ソチオリンピックの前に、ロシアが同性愛宣伝禁止法と言うのを作って話題になった。だがその法案を巡る背景は微妙なものだ。プーチン大統領が強い男・強いロシアを体現する大統領として出て以来、ゲイに対する迫害が酷くなっているらしい。つまり日本では安倍総理大臣が出てから、ヘイトスピーチや極右発言が表に出て来たのと同じようなものなのだろう。だがその年月が長い。ユーチューブに酷い映像が落ちていた。これはロシアのその迫害者達が撮影した「現場」だ。ここまで映像が垂れ流されていると言う事は、競い合うように迫害をしている、そしてその過激さを競い合っているのだろう。まあいきなり殴る蹴る、裸にして辱めを与える、子供じみた狂気、そう思う。死んだものもいると言うのに、この流れは止まらない。


そしてウガンダで同性愛行為を厳しく罰する「反同性愛法案」が成立する見通しとなった。CNNの記事だ。



同国では多くのアフリカ諸国と同様、もともと同性愛が禁止されているが、欧米文化の影響による家族制度の崩壊を懸念した保守派議員らが2009年、一部の同性愛行為に死刑を適用する法案を提出した。これに対し、旧宗主国の英国などが援助中止を警告するなど、国際社会の非難が集中。法案はいったん棚上げされたものの、昨年11月、最高刑を終身刑とする修正案が議会を通過した。

ムセベニ大統領は先月、同性愛者は「病人」だとして助けが必要だとの立場を示し、法案への署名をいったん拒否していた。その後科学者らに意見を聴いた結果、「同性愛は生まれつきではなく単なる異常行動」との答えが得られたため、署名を決めたとしている。





確かに宗教や習俗によって、同性愛が禁止されているのは理解するとしても、それで死を与えるのはどうなのだろうか。迫害だけでも十分な人権侵害だが、死ねと言うのはどうなのか。死とはそんなにも軽いものなのか?


ただ一つだけ解る点がある。男が強さを求めた時に、内なる女を殺そうとするのだ。生理学的にも女性になるX遺伝子を、Y遺伝子がいじって出来るのが男性だ。つまり男性は不完全な女性とも言える。そこに男性性の多様性があるのだが、男性は力だ、一つの方向に絞った時に狂気が起きるのだろう。純粋な男を追求する結果だ。


それはナチスもやったことだ。日本でも男の強さを言っていた時代はタブーだった。なぜか石原慎太郎元東京都知事を思い出した。新宿区を持っているのに何いってんだと言う発言が多かった。


さて次にもっと重いニュースがあった。子供の安楽死だ。これもCNNだ。



ベルギーでは2002年に成人の安楽死を認める法律が成立。当初の法案では未成年も対象となっていたが、政治的理由で先送りされた経緯がある。
今回の法案は、安楽死の意味を理解でき、保護者の同意があるといった条件を満たした場合にのみ、18歳未満の未成年者にも「死ぬ権利」を認めるというものだ。
だが法案に対しては、強い批判の声も出ている。13日には175人の小児科医が連盟で、さらなる検討を求める公開書簡を発表した。




もちろん絶対に治らない病を持った子供にのみ適応されるのだろうが、親の所得なども関係した場合はどうなるのだろうか。親が強制的に子供に同意させた場合はどうなるのだろうか。子供が死を望むまでの間に、第三者が経緯観察する必要があるが、その第三者が問題だったら?制度上非常に難しいだろう。



先の同性愛問題は弱者の生きる権利だった。そしてこれは「死ぬ権利」だ。大人も子供も人間なのだから、大人に死ぬ権利を認めたら子供にも適用される、そう言った考えだろう。人権上問題は無いとなる。


しかし人権は「生きる権利」であって、「死ぬ権利」を内包しているのだろうか。意思の自由は人権だが、その意思はどこまで拡張できるのだろうか。拡張の結果「殺す権利」というのが出てくる可能性もある。先のロシアでの迫害はその拡張の結果だろう。


権利に対して義務と言う言葉がある。権利を守るためのルールと言っても良い。すると「生きる義務」と言う言葉が出てくる。自殺が世界的にタブーなのは「生きる義務」違反だからだ。これは宗教だけではない。自殺は周囲の人間に影響を与えすぎる。


なお「死ぬ義務」というのもある。これは死刑制度だ。だが人権を絶対とするならば、人が人に「死ぬ義務」を課すのは越権行為になる。


さてCNNにもう一つ考えさせるニュースがあった。


ミランダ・バーバー被告は昨年、地域情報サイト「クレイグズリスト」の出会い募集広告で知り合った男性(42)と待ち合わせ、車の中で殺害した罪に問われている。
地元紙デーリー・アイテムによると、同被告は14日、獄中からの電話インタビューで「ほかにアラスカ、テキサス、ノースカロライナ、カリフォルニア州で多くの人を殺した」「22人に達してから数えるのをやめた」と話し、「地図上で場所を示すこともできる」と主張した。




この話しの裏が解らない。殺害の仕方から、楽しんでいるように思える。自殺幇助では無さそうだ。「殺す自由」は認められない。彼女の人権は剥奪されるべきだろう。しかし拡張した人権のなれの果てでもある。ここまでの罪に対して死刑を認めない国もある。人権侵害を行った人間の人権を奪える人はいない、そう言った考えだ。



人権を語る前に、人の多様性の深さと、人とは何かと言う根源的な疑問が起きる。


2月17日のカラス

2014-02-18 14:10:11 | インポート
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え~オリンピックですが、私の回りではトリノ・バンクーバーとどんどん話題にならなくなっていたのですが、ソチに至っては全然話題にもなりません。強いて言えばスキージャンプの葛西紀明の銀メダルでしょうか。もの凄い記録なのですが、多分一年持たないだろうなと言う気がします。オヤジの輝ける星と言っても良いのですが。マイナースポーツの悲哀を見ます。昔競輪の中野浩一が世界大会でV9を達成したとき、ヨーロッパではセレブ扱いで美女に取り囲まれていたのに、日本に戻って来たらせいぜいスポーツ新聞の記者に取り囲まれただけでした。体力バカで頭空っぽとヨーロッパ人から言われていたのを、あえてスタンディング勝負で頭脳プレーを披露するなど、実力を見せつけての勝利でした。


マイナースポーツの悲しい所です。そう思っていたら虚報新聞社のニュース「日本、韓国破り雪辱の金 男子スノーボール決勝」が身もふたもない事を書いていました。


とはいえ羽生結弦の金メダルになると、仙台出身ですしとっても親しみがあるのですが、凄すぎてピンと来ない。特にあの容姿は凄すぎる。アンサイクロペディアとリンクしておきました。この記事の後半はアレですが、前半部分は誰もが感じた事だろう。



なおソチの競技会場ですが、雪はベタベタ、氷はカチンカチンでかなり異様な大会になっていると思います。特にアイススケートですが、技術で滑る日本のスピードスケートには相当不利です。体力勝負の所が勝つのは当然です。とにかく滑らないはずです。特に大会初期はとても酷かったように思います。もうちょっと報道なんとかしろよ。





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という事で今日もカラス見物です。この写真は県立中央病院前ですね。



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この日は一次集合地点が不明確になっています。なぜなのでしょうか。




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これは岩手医大教養部のウラです。教養部そのものは集合点になっていません。この周囲に分散して集合しています。



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そして上田一丁目も岩手銀行裏近辺ですね。



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この辺りに比較的まとまっています。




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そして岩大農学部。東側です。




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西側にも多少まとまっています。




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こうして分散している理由はよくわかりません。この前の猛吹雪の影響かもしれません。街の中では風をよける事が出来ません。そのため何本かの木を巡って争っていました。

そう言った文学的な理由かもしれませんが、一番大きいのは日長の変化かもしれません。盛岡市が音響装置による追い払い実証実験を行ったのは1月の7日から15日。16時から18時半まで音を出していたのですが、その時の日没時間は16時30分です。今は17時15分と45分長くなっています。盛岡だと西側に山があるので、光が100lx以下になるのはその15分前当たり、冬なので雲の影響もありその時間は早くなります。


これが行動半径を少し大きくして集合地点を分散化したのかもしれません。特にこの日は天気がよかったのでそうなったのかもしれません。そうしてどんどん分散してゆき、愛宕山の個体が減ってゆくのでしょうか。


しかしカラスは面白い鳥です。身近な鳥なのに解らない事が多すぎます。