
風邪が治ったと思ったら腰が痛い。多分4月24日の撮影分だろう。その後ケアが出来なかったので、注意報から腰痛警報まで悪化させてしまった。
とりあえず水泳する。水泳が腰痛の特効薬ではない。身体のバランスを確認しストレッチをかけたり泳いだりという作業で、悪化する事もあれば緩和する事もあると言う、まあそう言った作業だ。
科学的な意味は無いが、バランスを実感するには水泳はいい。
ただ余計な事を考えてしまった。太田橋のカラスの巣はどうなったのだろうか?このために300ミリを持ち出してしまった。1.5キロの負荷になった。腰には悪い。
カラスはどうも抱卵になったようだ。

その後も意味も無く300ミリを使っている。丁度今日のような春の名残&強烈な黄砂の日にはいいかもしれない。すべてがぼんやりしている。

すべてが自分の為にある一日を満喫したいのだが、腰が痛い。水泳とストレッチで緩和は出来たが、根本的には治っていない。体重計に乗ってやっぱりだった。2キロ増えている。
忙しくて太るパターンだ。

岩手県立美術館で植田正治展が開かれている。日本でもっともクリエイティブな写真家は誰かと言われれば、ほぼ筆頭に来る人物だ。当然見に行かなければいけない。
しかし、4月30日だけど人がいない。
展示説明で、間違いがあった。コピーフィルムを使った写真(童暦・白い道)は、ポタ現像液を使った諧調性のある現像処理であった。もしかするとプリントをコピーフィルムで接写した可能性もある。当時はやった手法だった。
次ぎにピクトリアリズムの解説で、ぞうきんがけと言うオイルを印画紙に塗る手法は、ブロムオイル法と言う転写法の技術であって、ぞうきんがけと言う当時の言い方と、現在のニュアンスの違いがありすぎる。
なぜこういったこのとなるのは良くわからない。植田正治記念館の学芸員と東京都写真美術館と岩手県立美術館の間でそう言った技術について連絡がなかったと思われる。

図録を買ったのだが、最近出版社と組んで図録を作ると言う事があるようだ。米山から聞いた話だが、結構流行っているらしい。なので少し割高なように感じる。もちろん解説は充実しているのだが、少し線数が荒いように思える。

植田正治生誕百年なのだが、東京ステーションギャラリーと岩手県立美術館以降は決まっていないようだ。どうも人気がないようだ。
最高の展示なのだが、植田正治の近代と言うものを理解しないと、作品は理解できないだろう。
驚くほどのテクニックとテクニックに対するどん欲さが後ろにある。これを見落とすと植田正治は凡庸な作家になる。

今回の岩手県立美術館の常設展だが、鉄瓶の展示がすばらしい。どの程度すばらしいかと言えば、さわれないだけでケースなしに見れるのだ。もちろん一部のオソロシイほどのテクニックで作られた作品はケースに入っているが、南部鉄器の名品のうち美術館にあるものは出ている。
もちろん最高の名品はどこかお金持ちの所にあるのだろう。でも、ここまで近く見れる展示はすばらしい。南部鉄器の神髄に近い所に、まとまってふれる事が出来るのは、そうそうない。
実は、この鉄瓶と植植田正治展を昭和史としてみるともの凄く面白い展示になってます。県立美術館、ヤルナと見ました。
技術史ですから。

明日はどうなる事か。