どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

泳いだり植田正治展を見たり

2014-04-30 23:29:41 | インポート
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風邪が治ったと思ったら腰が痛い。多分4月24日の撮影分だろう。その後ケアが出来なかったので、注意報から腰痛警報まで悪化させてしまった。


とりあえず水泳する。水泳が腰痛の特効薬ではない。身体のバランスを確認しストレッチをかけたり泳いだりという作業で、悪化する事もあれば緩和する事もあると言う、まあそう言った作業だ。


科学的な意味は無いが、バランスを実感するには水泳はいい。


ただ余計な事を考えてしまった。太田橋のカラスの巣はどうなったのだろうか?このために300ミリを持ち出してしまった。1.5キロの負荷になった。腰には悪い。


カラスはどうも抱卵になったようだ。






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その後も意味も無く300ミリを使っている。丁度今日のような春の名残&強烈な黄砂の日にはいいかもしれない。すべてがぼんやりしている。




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すべてが自分の為にある一日を満喫したいのだが、腰が痛い。水泳とストレッチで緩和は出来たが、根本的には治っていない。体重計に乗ってやっぱりだった。2キロ増えている。



忙しくて太るパターンだ。




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岩手県立美術館で植田正治展が開かれている。日本でもっともクリエイティブな写真家は誰かと言われれば、ほぼ筆頭に来る人物だ。当然見に行かなければいけない。



しかし、4月30日だけど人がいない。

展示説明で、間違いがあった。コピーフィルムを使った写真(童暦・白い道)は、ポタ現像液を使った諧調性のある現像処理であった。もしかするとプリントをコピーフィルムで接写した可能性もある。当時はやった手法だった。
次ぎにピクトリアリズムの解説で、ぞうきんがけと言うオイルを印画紙に塗る手法は、ブロムオイル法と言う転写法の技術であって、ぞうきんがけと言う当時の言い方と、現在のニュアンスの違いがありすぎる。

なぜこういったこのとなるのは良くわからない。植田正治記念館の学芸員と東京都写真美術館と岩手県立美術館の間でそう言った技術について連絡がなかったと思われる。




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図録を買ったのだが、最近出版社と組んで図録を作ると言う事があるようだ。米山から聞いた話だが、結構流行っているらしい。なので少し割高なように感じる。もちろん解説は充実しているのだが、少し線数が荒いように思える。





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植田正治生誕百年なのだが、東京ステーションギャラリーと岩手県立美術館以降は決まっていないようだ。どうも人気がないようだ。


最高の展示なのだが、植田正治の近代と言うものを理解しないと、作品は理解できないだろう。


驚くほどのテクニックとテクニックに対するどん欲さが後ろにある。これを見落とすと植田正治は凡庸な作家になる。





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今回の岩手県立美術館の常設展だが、鉄瓶の展示がすばらしい。どの程度すばらしいかと言えば、さわれないだけでケースなしに見れるのだ。もちろん一部のオソロシイほどのテクニックで作られた作品はケースに入っているが、南部鉄器の名品のうち美術館にあるものは出ている。



もちろん最高の名品はどこかお金持ちの所にあるのだろう。でも、ここまで近く見れる展示はすばらしい。南部鉄器の神髄に近い所に、まとまってふれる事が出来るのは、そうそうない。



実は、この鉄瓶と植植田正治展を昭和史としてみるともの凄く面白い展示になってます。県立美術館、ヤルナと見ました。



技術史ですから。





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明日はどうなる事か。


このカオス

2014-04-30 04:10:20 | インポート
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韓国のフェリー沈没事故は、よくある事件だと思っていた。イタリアでも最近あったし、海運業界に何かがあるのだろう、その程度にしか考えていなかった。



その前に亡くなられた乗客の方々に哀悼の意を。ご冥福をお祈りします。



ただ韓国の首相が辞任した時点で、何が起きているのか解らなくなった。確かに大事故で行政の監督責任はある。特に2度の改修で老朽化した船の重心がおかしくなっていたのに、旅客運行許可を与えていたり、まだ解らないが積載していた車両や荷物の固定が出来ていなかったともいわれている。そう言った運用上の行政指導も甘かったようだ。また船員達の質が低い事も指摘されている。徴兵禁避のための腰掛け船員が多く、韓国人の船員は海運の国際ルールを守らないケースが多いと指摘されている。


日本でも類似の事件としては「えひめ丸事故」があった。ウイキから引用しよう。



愛媛県立宇和島水産高等学校に所属する漁業練習船えひめ丸(499トン)が浮上した米海軍所属のロサンゼルス級攻撃型原子力潜水艦グリーンビルに衝突され、エンジン周辺を損傷、5分程度の間に沈没した[5]。えひめ丸側35名の乗務員の内9名が死亡、衝突の際に海上に投げ出された26名は救出されたが、その内の1名が鎖骨骨折、11名が軽傷を負った。




この時に森元首相はゴルフをしていた。3ホールで報告を受けてクラブハウスで待機していたのだが、それが一日中ゴルフをしていたと報道されてしまった。
森元首相はその外見もあるが人気のない首相だった。その上ある意味失言が多かった。言葉尻を捉えられておもしろおかしくマスコミでかき立てられていたのも災いしたと思う。
基本的には迅速に処理された事件だったし、情報公開も悪くなかった。だがそれでも人気のなさに加えてこの事件で辞任となった。


時代の問題もあった。2000年の話だから自民党政権に対する批判が、まだある時代だった。



さて韓国に戻るのだが、えひめ丸事件は、世が世ならば戦争になる事件だったと言う事。アメリカの潜水艦が日本の高校生の乗っている練習船を、しかも潜水艦で壊した事故だった。だがそれでも首相に対する責任は追及された。


韓国の場合は国内問題だと言う事だ。だがあぶり出されたカオスはあまりにもあまりにもだ。



JB pressがまとまって報道している。


「旅客船沈没で集団ヒステリー状態に陥った韓国」


修学旅行生の学校が、初期に全員救助されたとかデマを出したりしていてはじめっから混乱している情報です。そしてその遭難した学生達は、親とスマホで連絡を取り合っていたので更に情報が複雑化しました。
そしてその後は、更に複雑。



先週、あるケーブルテレビでは民間の潜水士だと自称する女性が出演し、「まだ船内に生存者がいて、民間の潜水士と会話を交わしたのに救助隊幹部の人たちが救助させてくれない」とか「民間の潜水士たちを待ちぼうけにして何もさせてくれない」などと話していた。




この発言は、彼女が虚言癖だと解ってしまったので否定されています。でもこういったデマや成り済ましが横行しているようです。




そしてオーナーへの疑惑。


フェリー運航会社は清海鎮(チョンヘジン)海運という会社。この会社は2段階へてアイワンアイホールディングスが親会社となっているようだ。韓国によくあるオーナー中堅財閥のようだが、このオーナーは一回破産していてそこからのし上がって来ている。そのとき宗教団体から金を不正利用していたのではないのかと疑われている。
この団体はキリスト教福音派で、韓国での主流の長老派ではない。ここは注目されるべきだろう。



1987年に、韓国を揺るがす宗教団体の「集団自殺事件」が発生した。信者と自称教祖の女性など32人が集団自殺したとされる事件だが、この人物は、宗教団体にも深くかかわっていた。
集団自殺の真相は今も謎の部分が多いが、1つは経済的な事情があったという見方もある。事件後、この人物は捜査当局の取り調べを受け、信者から金を借りて返さなかったとして詐欺罪で逮捕され、有罪判決も受けている。




韓国では実刑判決を受けた財閥オーナーが、簡単に恩赦を受けたりすることがままありました。最近かなり厳しくなっているようです。



さてこの辺りをフィナンシャルタイムスはどうかいているのか。




市民の幸福よりも成長や利益、韓国株式会社の名声を重んじる経済モデルを、フェリー事故の最終的な原因の1つに挙げる人もいる。一方、多くの外国人評論家が飛びついた話として、韓国の文化そのものを非難した人もいた。特に生徒たちがデッキの下にとどまるという致命的な指示に従う原因になったとされる序列に忠実であることが取り沙汰された。



韓国の安全性に関する実績は実際ひどい。致命的な労働災害の数では、韓国は先進国の中では唯一トルコより少ないだけだ。1995年には、安上がりに建設されたソウルの百貨店が崩壊し、500人の死者と、さらに1000人近くの負傷者を出した。




私の引用では物足りないほどに、いいたい事が書いています。経済成長モデルが破綻していると言う事です。



次もフィナンシャルタイムスです。これはかなり辛辣です。


韓国フェリー「セウォル号」の悲劇の凄惨な規模が明らかになると、被害者の家族がソウル行きのバスをチャーターし、朴槿恵(パク・クネ)大統領に直談判しようとした。彼らの行く手は、最終的に450人に膨れ上がった警官隊に阻まれた。
同じ日、障害を持つ人たちの集団が韓国の「障害者の日」を記念し、ソウル市内でバスに乗り込もうとした。障害者にとって韓国のバスのアクセシビリティーがいかに低いかを訴えるための行動だった。彼らも警察に阻止され、液体催涙ガスを顔に吹き付けられた。

 1週間前の2つの出来事は、わずか27年前には軍事独裁体制だった韓国の民主的制度機構の強さに関する大きな懸念を映し出している。フェリー沈没の大惨事は、国家的な内省を引き起こした。これを機に、韓国国民に相応しい民主主義へ至る、未完の旅を評価するといいだろう。




全文をぜひ読んで頂きたいです。




儒教思想には欠点がありますが、その一番は王制に対する統治思想であって民主主義ではないと言う事です。道徳としては正しくても、民主主義国家の基盤ではあってはいけないものです。


その矛盾が一気に現れた事件なのかもしれません。王は批判できないが、王でなければいくらでも叩ける、そう言った所があるように思えます。これは韓国だけではなく、儒教圏に今一番ある話のようにも感じています。