
今日は朝から仕事だった。昼過ぎに仕事が終わってさあ帰ろうかとしたら、雨。一旦家に帰って、晩飯の準備をしておいてチョロチョロと雑用をこなして歯医者に行く。定期検査の日だ。あっさり終わって買い物に行き、家に帰って仕事をして、今日は終わった。ほとんど雨で、効率が悪い1日だった。
7ミリの雨が降った。これが雪だったら21センチの積雪量になっていただろう。雪だったら、もう恐ろしいことになっていただろう。

今日は変な事件があった。フランシスコ法王が、ドナルド・トランプ共和党大統領候補を批判したのだ。CNNだ。
「どこであれ壁を築くことしか考えず、橋を架けることを考えない人間はキリスト教徒ではない」トランプ氏の国境に壁を作って不法移民を全て帰国させるという発言に対してのものだ。
これに対するトランプ氏は、「どんな指導者にも、宗教指導者であればなおさら、他の人間の宗教や信仰について疑義を呈する権利はない」と述べるとともに、メキシコ政府が「法王に対して私の悪口を多く吹き込んだ」
確かにトランプ氏の言うことに一理はある。他の宗教指導者が批判するのはおかしいし、大統領にもなっていないのに批判するのはおかしい。多分これはかなり異例なことだと思う。トランプ氏はプロテスタントの長老派に属している。だからカソリックからやんわりと破門という地獄行きの切符を渡されたわけではない。選挙妨害だと言われてもおかしくない。
法王としてはいくつか言わざるを得ないところがあるのだろう。南北アメリカ大陸初の教皇だ。そしてアメリカの裏庭としてアメリカに牛耳られた歴史がある南米、その中で多少はマシだったがやっぱり独裁政権の問題があったアルゼンチン出身としては思うところがあるのだろう。そのアルゼンチンの独裁政権に対しての批判が甘いと、アルゼンチン人の中で思っている人が多いという。そして最もアメリカに翻弄された国、メキシコからの帰りとなれば言わざるを得ないのだろう。
それだけではない。カソリック人口が多いのは中南米だ。なぜフランシスコ教皇が選出されたかといえば、宗教界でのカソリックの地位低下があると言われていた。そしてカソリック界での様々な問題、性や金の問題が噴出して信仰を毀損するまでになっていた。それを挽回するべく最大の信者のいる地域からの教皇は正しい答えだった。その上No.2でもあった。そして聖フランチェスコと同じ名前にまでした。そして、キリスト教諸派との対話を積極的に行っている。英国国教会から正教会、プロテスタントのペンテコステ派への謝罪、そしてロシア正教会との対話と宗教政策を大転換させている。ここにはイスラム問題もある。

その中での出来事なのだが、フランシス教皇が今一番恐れているのは、世界が閉ざされてゆくことなのではないのだろうか。
格差や理不尽が世界をゆがめているのではないのか、そういった意識があると思う。それが国家単位で平気で行われているという現状がある。その中で特にアメリカが今現在、トランプ氏とサンダース氏が人気という状況、アメリカがモンロー主義に戻ってゆく状況がいかに危険なのか、この危惧が大きいのではないのか。
イスラム過激派でキリスト教徒がアフリカや中東で迫害されている。その解決策をバチカンは持っていない。だが世界がまだ広がっていれば宗教者として活動もできるが、閉ざされてしまうと手の打ちようがなくなる。
ただこれは間違いがないが、今の世界はやはり愛がなさすぎる。愛している振りすらできなくなっている状況は、極めてまずい。
だからこそ、愛を唱えないといけない、というのは事実だろう。
まあ私でもわかる話だが、トランプ氏とサンダース氏の対決となった日には株式は下がるな。ただありがたいことに、2003年と4年にイラク戦争をトランプ氏が支持していて、最近全否定して、今肯定しています。こういったのはアメリカ人は嫌いますからね。おまけにメキシコの麻薬王と親しかったという経歴もありそうで、今後が楽しみです。

宗教というのはコミュニティーの基盤だ。これは多分今後も変わらないだろ。だが経済の嵐で、寸断化されているというのが今度だろう。こんなこと40年以上から予言されていたのだが、現実になると対処しにくい。
まあどのような形でも、国家は国民をスポイルする、でいいかな。