どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

かなり気になる

2016-11-17 22:21:37 | 日記

 

今日は予定通り天気が曇りだ。泳ぎにゆこう。だが気がかりなことがある。そこで少し手がつかないというか足が遠のく感じで、グズグズしていた。

インドネシア沖に沈んでいるイギリス・オランダの戦闘艦の、つまり第2次世界大戦で日本が沈めた船だが、14年前に発見されていたのが今では跡形も無くなっているというのだ。オランダの巡洋艦の「デ・ロイテル」(6545トン)と「ジャワ」(6670トン)、駆逐艦「コルテノール」(1316トン)英国の巡洋艦「エクセター」(8390トン)と駆逐艦「エンカウンター」(1405トン)がなくなり、米海軍の潜水艦も消えていたという。

で、インドネシア政府に文句が行ったようだ。鉄くず泥棒のようだ。

 

 

まあそんなことが気がかりなわけでもなくドナルド・トランプが気がかりなわけではない。気がかりすぎて、2000メーターを少し適当に泳いだ。こう行ったときは、タイムとか強度よりフォームに気をつけたほうがいい。腱鞘炎は落ち着きつつあるが、それも少しある。ただ時間帯が少し遅いだけで早い人がいっぱい増えるというのはわかっていたが、そうだね。少し落ち込んだ。

 

 

気になったのはコロンビアコーヒーだ。壮絶な果肉臭のするコロンビアコーヒーは以前紹介した。果肉ごと自然乾燥するもので赤道直下の温暖で湿潤なコロンビアでは乾燥する前に果肉が腐るという土地だ。その匂いがすごかったので、しばらくコーヒーの果肉臭に敏感になって困ってしまった。何しろこの匂いが気になれば、100g辺り130円以下のスーパーのコーヒーは一切飲めなくなるのだ。

ある自家焙煎コーヒ店で、あのナチュラル乾燥コロンビアほどひどくはないが、えらく果肉臭の酷いコロンビアを飲んだのだ。実際なんでこんな豆が流通しているのかわからないほどコロンビアとしては最悪な豆だった。店主には何も言わなかったが、どうもわからないらしい。

私が20歳辺りの頃、盛岡のいろいろなロースターを飲み比べしつつ、自分にあった美味しくて安いコーヒー豆を探していた。その時に見つけたのがコロンビアだった。香りは豊かで甘かった。未成熟豆由来のウッディな香りもなく渋みや青臭さもなかった。今から思うと酸も綺麗で香りの甘さに調和していたのだと思う。安くて最高、それがコロンビア・マイルドだった。ブレンドのいらない産地というのはあるが、それは個性が強い地域だ。ケニアとかだろう。それとは違う中庸な個性だった。そう、中庸も極め付けのすべてがいいバランスで揃ったのがコロンビアだった。そしてなのだが、ロット以外での味のバラツキがとても少ない豆だった。

だがそれが90年代初頭からおかしくなってゆく。リッチな感じが無くなってボディがとても弱くなっていった。しかもどこのコーヒでもそうなった。自家焙煎コーヒーもそうなった。。

これに関してはわかっていることがある。コロンビアは赤道直下で標高は高いが温暖で、病気が出やすい。そして農場が急峻な斜面にあり作業しやすい品種が求められていた。そして農園の面積が限られているので、密植できる矮性多収量品種が求められていた、ということだ。そこで病気に強いアラビカ種とロブスタ種のハイブリット種がこのころから入っていたようだ。2007年から政府が全面的に品種交換を行うのだが、記憶にある味からはもっと早くから始まっていたと思う。今の品種は、悪いわけではないがかつての味にはなっていないように思える。

だがコロンビアがなぜこんな酷い豆を出すのか。それは流行なのだろうか。その前に品質をテェックしている商社や問屋などの機能があるのだろうか。逆説的にこれが常態化しているのかという疑問が次々と出てくる。

仮説として生産量が増えたが精選設備が追いついていない。だが現在の生産量と過去の生産量では設備についてはなんとも言えない。だがここの遅延がある可能性はある。

次が水につけておく過程だ。果肉を除去しても取りきれなかった部分を水につけておくと発酵して消えるのだが、果肉を除去する過程の水を少なくした結果、発酵過程で問題が起きている可能性がある。つまり水を取り替えずに作業しているのではないのか。この発酵過程では12時間はつかうので、水の入換作業はやりにくくなる。

ウオッシュドのコロンビアでとにかくこの体たらくだ。何か精選工程でありそうなきがするほど、何かいっぱいあるのだろう。多分脱肉装置の清掃がキチンとしていない上に何かがあるのだ。生産量と設備のバランスが崩れている可能性はある。

 

 

コロンビアのコーヒーは、政府全買い上げになっているはずなのだ。だがそこでモラルが外れたとも言われている。政府主導の品種切り替えもそうなのだが、品質が下がったのは政府全量買い上げは考えなければいけない。小規模なとはいっても1〜2ヘクタールの急峻地の農民にはとても大きい政策だ。品種の交換も全量買い上げでは問題にならず、品位の低下より出荷量を重視したコロンビア政府の問題はある。

たぶんそれがテロリスト対策でもあったんだろう。山地とゲリラは関係がある。その山地のコーヒー農園を切り離すための政策だったのだろう。

ただ年代的に齟齬がある。品種が全く変わったのは2007年なはずで、私が感じた変化はもっと前なのだ。だがわかっているのは、私より少し下の年代になるとコロンビアマイルドというのがどういったものなのかわからないのだ。

今の品種はかつてのに近づいたと思う。

だが、かつてのコロンビアマイルドを知らない人たちにとってはあれはイメージでしかない。リッチでマイルドでクリーンいうのは想像もできない世界なのだろう。最悪な果肉臭ですらリッチというのかもしれない。

ただこれは本当になのだが、昔大好きだった少しポッチャリした子が、20年ぶりにあったらガリガリに痩せて攻撃的で、そして臭いのだよ。私にとってはそういったイメージなのだが、それは全くわかってもらえないのだ。米山はわかってくれた。

そう、生まれのその少しの違いでコロンビアコーヒへの考えが違うのだ。そう思おう。私は最高のを安く飲んだ。ただそれだけだ。

でも、今の人はあれをコロンビアだと思っているのだろう。それはとても残念だ。悲しいくらいにね。


紅葉はもう直ぐ終わる

2016-11-17 01:01:46 | 日記

 

昨日は冴えた月になった。夜から風が強くなり大気汚染物質も吹き飛ばされてしまった。

 

 

快晴なのだが、昨夜からの強風で落ち葉が舞い散り舞い上がる1日になった。最高気温も低く寒い1日だった。

 

 

今日は真面目に仕事をしたが、強い西風が奥羽山脈にぶつかって、西に厚い雲を作っていた。これ以上の撮影は意味がなさそうなので、ちょっと出かける。シガレットケースのスプリングが壊れたのだ。スパークまで出かける。

 

 

昨年はハンナ・アーレントを引用した記事を書いていた「それが日常になる」という記事だ。読み返してみるとかなりの駄文だが、根拠のないイデオロギーが蔓延している世の中を呪いまくっている。

「公的な社会が消滅したことは、孤独な大衆人を形成する上で決定的な要素となり、近代のイデオロギー的大衆運動の無世界的メンタリティを形成するという危険な役割を果たした」

これは多分、第一次世界大戦で負けたドイツがナチスに走る様かと、彼女の時代の議論とその先行きから発せられた言葉なのだろう。だが今はさらにどうなのだろうか。嘆くのにはきりがないのだろうか。

ウェストバージニア州の連邦政府の資金提供を受けているクレイ郡の慈善団体「クレイ郡開発グループ」を運営する人物がフェイスブックで、「上品で美しい、威厳のある女性がホワイトハウスにいるようになれば、すごく気持ちがすっとする。ヒールを履いた猿はもうたくさん」と書いた。それをクレイ町の町長は、「パム、今のは最高」と返信した。

BBCのニュースだ。ミシェル・オバマのことだと誰でもわかる。クレイ郡の人口の98%は白人で、クレイ町には黒人はいない。だがそれでも慈善団体の人はクビになり、町長は辞任した。

個人的にミシェル・オバマは美人だとは思わないが、オバマ大統領を支えた知性と母性を兼ね備えた類稀なる人物だと思う。確かにトランプ夫人の方が美人だというのは確かなのだが。

アメリカが人種差別を持ちつつ戦い続けている国家だからこそ、尊敬されていたのだ。まあそこがダブルスタンダードだったのだが、これでは今までの全てのダブルスタンダードが全て無効になってしまう。

 

 

ドイツのメルケル首相が4期目を目指すという観測が出ていた。出なければならない状況だろう。しかし現在の世界状況から、なぜ我々だけが我慢しなければならないのか?という議論が出て当然なのだ。難民問題はかなり大きい。アメリカの不法移民問題なんて目じゃないレベルなはずだ。北欧ですら我慢の限界がいつ来るのか、わからないところがある。

だがその中でメルケル首相が話した、トランプ氏への言葉がスカッとする。

「ドイツと米国は、民主主義、自由、法の尊重、人間の尊厳といった価値観で結ばれている。これは出自、肌の色、宗教、性別、性的志向、政治観を問わない。米国の次期大統領に対し、これらの価値観に基づいて緊密な協力を申し出る」

この原則は大なり小なりどの国も達成できていない。しかしそれを目指すというのは第2次世界大戦以降の自由主義国家のコンセンサスだったのだ。これを率先していたアメリカが破ろうとしている。

残された大きな物語が消える可能性がある。

 

 

明日安倍首相がトランプ氏と会う。そこで何を話すのだろうか。多分彼は誉め殺しにするだろう。だが、外務省などの随行員がトランプ氏の側近にものすごいブリーフィングを行うだろう。貿易協定というのは国家間の約束事だ。それを停止するのは信義に劣ることだ。それをどう話すのかはわからない。

だが一つだけわかっている。TPPは日本が率先して締結すると宣言するだろう。それは中国とのFTA、日本も韓国も交渉している貿易協定とも関連する。日本は共産国の中国とTPPは結べないがFTAを通じてアジアブロックを形成すると宣言するだろう。APEC会議の直前というのはその意味で意味深だ。

TPPの条文は全部公開されていない。だが一般的な国際協定では批准した国家が一定数あれば有効になる。経済的にはアメリカがいない場合のメリットは薄いが、メディアのアメリカがいなければ発足しないという認識はどこから来ているのかわからない。そもそものTPPはアメリカと日本抜きの貿易協定だったのだ。その当時のある意味ゆるい貿易協定から、高度なものに進めたのはアメリカの力だったと思うが、原点に戻ればアメリカは逆に余計な存在だった。なお日本がTPP参加をためらったのは、中国とのFTA交渉があったためだと思う。

なおTPPにはメキシコも参加している。NAFTAから離脱しようとしているアメリカの信義が問われるところだ。多分カナダもNAFTAから離脱するだろう。メキシコがないNAFTAというのは意味があるのか?メキシコにとってはTPPはかなり意味のあることになりそうだ。そしてカナダもTPP交渉国だ。

さて、アメリカがTPPとNAFTAを放棄したら、逆にアメリカ包囲網ができてしまうのだな。形式的には別物なのだが、結果中国経済圏になるのだよ。その上アメリカは食料品はなんとかなってもその他工業製品はかなり高額になる。アメリカ人はそれに耐えられるか。ただザッポスのようなサービスもありその廉価版をどう作れるのか。相当難しいと思うが、アメリカはできるのだろうが、移民問題がかなり足を引っ張るのは火を見て明らかだ。

第三次世界大戦「無益すぎる意味のない戦い」は見たくないな。

バベルの塔を打ち壊した神は、人の言葉を分断した。だが神はそれぞれの言葉が高度に発達するとは思っても見なかったようだ。その上共通になってもまた細分化されるとは全く思っていなかっただろう。呪いのようだな。

 

 

オマケ

舗装用の重機が並んでいた。カラーリングが結構ヤバイ。戦隊モノっぽくっていい感じだ。