気が抜けたのか一日休みになってしまった。
カイツブリ君は今年どこに巣を作るかな?
夏至の光で色あせてしまったマガモがいた。
喫茶響で、中煎りのマンデリンコーヒーを試験的に出している。これがめっぽう面白い。インドネシアのスマトラ島のマンデリンのコーヒー生産地には大規模農園が少ない。ほとんどが小規模農家から買い上げるもので品種も品質も安定しない。農家が収穫した豆を一日貯水池につけておき、脱核して乾燥したものが集荷される。この時点でその農家の品質管理が問題になるのだが、集荷場では品質管理しきれない。なので手選別の工程が重要になる。
まあその前に、集荷場がこんな豆嫌だとかゴネまくって高品質な豆を作らせたりできているようだが、それでも限界がある。結局農家が豆を池につける過程が問題なような気がする。なのでマンデリンの特有な香りを、沼の香りと言っている。そう言っているのは私だけだろう。でもそうとしか言いようのない特有な香りがある。それが柔らかな香りになればいいのだが、そう言った豆はどうも少ないようで、響のマンデリンは沼の香りがとても弱い豆を選んでいる。かなり珍しいモノのようだ。
本人もその点は悩んでいて、あの沼の香りが強いのになれている人たちから、弱いのを選んだらどう言われるのだろうか。そう考えていたが、開店3年目で踏ん切りがついたのだろう。深煎りでないマンデリンを試験的に出した。
結果なのだが、とても美味しい。苦味と沼の香りのマンデリンではなく複雑な香りを持っていた。沼の香りは深煎りと同レベルで、グラッシーとカラメルが浮き出てきた。酸も出ているのでさらに複雑になる。
コーヒーは謎解きのように複雑な方が面白い。その意味では最高のケニアは最高に面白い。でもあそこまでゆくと、うまいの一言で終わってしまうのがなんとも言えない。
昨年のカイツブリの子が大人になりそうです。
バンも見れたし、今日はいい一日だったということにしておこう。影に隠れた仕事を忘れてしまったのは、まあどうしましょう!