どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

お日柄もよく

2017-01-27 00:59:39 | 日記

 

最高気温が4度を超えた。今の時点で氷点下になっていない、とても暖かい1日だった。そこでゆぴあすに泳ぎにゆき、1800メートル泳いだ。さすがに上半身が少し痛い。

ただ、まだ寒さが続く時期と思われているのかプールはえらく空いていた。

 

 

今日は障害児が、延々と「なんまいだ、なんまいダァ、なむなんだ、なむなむなんダァ、なんまいだぁ」と唱えているのをみた。その時の彼のはまっていたことなのだろう。

浄土に近い人物が唱えているのを見ていると、何か気持ちが落ち着いてゆく。

 

 

トランプさんに全米の国立公園が反抗しているようだ。ニュースはBBCだ。きっかけはカナダとの石油パイプラインを認めた上に、米環境保護庁へマスコミに対する箝口令を強いたことだろう。ただ直接的なきっかけは次のようだ。

24日には、サウスダコタ州にあるバッドランズ国立公園のアカウントが、「産業革命以降、海洋の酸化が3割進んでいる」、「現在の大気中の二酸化炭素量は過去65万年で最大」などと、気候変動に関するデータを相次ぎツイート。民主党全国委員会のアカウントが「#Resist(抵抗しよう)」というハッシュタグをつけてリツイートしたのを始め、大勢が共有したが、バッドランズ国立公園の連続ツイートは夕方には削除された。」

で、次々にツイートが広がる。

詳しくは記事を読んでいただきたい。でも国家公務員が政府批判をしていいのかという疑問はあるが、強権的なトランプさんに反抗したくなるのはよくわかる。

もっと切ないのがメキシコだ。ニューズウイークの記事に面白いのがあった。

メキシコはアメリカの農産物輸入実績第3位。「2014年にアメリカは全農産物の13%をメキシコに輸出し、その売り上げは195億ドルに上る」。貿易全体でも、「在メキシコ米国大使館によると、メキシコはアメリカにとって第3の貿易相手国だ。1日当たりの2国間の貿易額は15億ドルに上る。」。メキシコへの輸出関連だけでも、アメリカの600万人の雇用を生み出しているという。「事実、BRICsの4カ国を合わせたよりもメキシコの方がアメリカ製品を多く輸入している。」

米国務省によると、2013年だけで1400万人のメキシコ人観光客が訪米し、彼らがアメリカに落としたお金は推計105億ドル。アメリカ人として一番人気があるのもメキシコだ。」

ということで、不法移民問題を重視する右翼的立場のトランプさんは、なあにも考えていない。それでは不法移民問題はどうなのかといえば、

「米シンクタンクの移民研究センターが推計した1.93%(2014年)にしても、米メディアのビジネス・インサイダーが算出した4%(2012年)にしても、その数字がゼロより大きいのは明らかだ。昨年9月に米学術機関の全米アカデミーズが発表した報告書は、移民はアメリカの雇用を奪わないと結論付けた。」そりゃそうだ。その廃墟になった工場が立ち並んでいるはずのクリーブランドやピッツバーグはどうなったのだろうか。産業転換がうまくできて、人がついてゆけたところはうまくいっている。だがそこについていけないだけでなく、安い仕事はメキシコ人に押し付けて、仕事がないという人が多いのではないのか。

ペニャニエト政権はこれまで1000億ドル近くを投じ、米政府と協力して国境沿いの麻薬密輸や組織犯罪の取り締まりを強化してきた。」

問題はここだろう。今までも壁を認め、多分非効率ながらも国境警備強化をメキシコは続けてきたわけだが、これを散々言われてしまったわけで、国家としてメンツ丸潰れだわけだ。だがこの1000億ドルを国内治安と麻薬撲滅と教育に振り向けていたらどうだったのだろうか。

ここにメキシコが壁の費用を払わないのなら、メキシコ大統領の訪米は無用とトランプさんが言い放ったようだ。アメリカはメキシコに600億ドルの貿易赤字があるというが、その利益はアメリカ企業に帰っているのではないのかな?タックスヘイブンのプエルトリコの問題を何も言わずに、メキシコを悪玉にだけするのはどうなのだろうか。

そういや、アメリカの自動車輸入でイギリス車が急増して1.5倍になったという。メキシコがダメでイギリスはいいとなったら問題だよな。その上ランドローバーとジャガーはインド資本だし、ホンダのシビックに到っては日本メーカーのイギリス製がアメリカで人気という結構なねじれっぷりだ。まあどっちにしても車のパーツはドイツが多いだろう。もちろんイギリスもあるがアメリカ製の部品はなさそうだ。

アメリカは裏庭を都合よく解釈しがちだが、やりすぎだ。NAFTAをやめた結果、中国資本がメキシコに入りまくったらどうするのかな?


 

トランプさんは、中絶問題にも積極的に反対で、大統領令で中絶や家族計画の支援を行うアメリカのNGOに、連邦政府の助成金支払いを禁じた。特に海外援助に対して行うのは確実と見られている。するとだな、オランダがそういったNGOに資金援助を言い出した。ただしオランダだけでは資金が足りないので20カ国が連なって援助する方向だ。

心温まる話だな。そもそもキリストの再臨を信じるあまり、堕胎を禁じようというのは、どうなのよ。神に愛された故に、才覚があり運に恵まれたと信じている富豪たちってどうなんだろう。タックスヘイブンであるアメリカ領でもあるプエルトリコが財政破綻になっているという状況はなんなんだろうか。

神様ってそんなに甘くないと思うぞ。


いろいろだね

2017-01-26 00:56:52 | 日記

 

寒が緩んできた。大寒が過ぎたばかりで、旧正月前なのでまだまだ覚悟が必要だ。節分までは、気をつけねば。

今日の変なニュースは、ロシアでアルコール摂取量が減ったこと。

2016年にロシアの成人が消費した純アルコールの量は10リットルと2009年と比較して33%減少したと明らかにした。世界保健機関(WHO)によれば、世界平均は同6.2リットル。」

とはいっても、密造酒が横行していて、それの消費量がわからない。ロシア人は砂糖摂取量も多いので有名だが、実は輸入した砂糖のかなりの部分が密造酒に使われていると言われる。一番横行したのはソ連崩壊後のエリツィン政権の時だと思うが、経済封鎖のおかげで景気が悪く、また復活したようだ。これによる死者まで出ているようだ。ただね、この10リッターって平均値だからね。女性を含む値だからね。

WHOによれば、ロシアの男性の約3人に1人がアルコール使用障害に陥っているほか、約6人に1人がアルコール依存症だという。2014年に医学誌で発表された研究によれば、55歳未満で死去するロシア人男性の4人に1人について、アルコールの大量消費がその主な原因となっていたという。」

毎日750mlの40%のウォッカを空けていれば、年間110リットルのアルコールだからね。



中国が無許可の仮装プライベートネットワークを禁止した。ますます中国の言論空間は狭くなる。だが政府に政策あればたみに対策ありの国だ。今度はどういった手法を編み出すであろうか。

トランプさんは中国で人気だが、彼のツイッターを見ている人も多いだろう。まあトランプさんのなら政府公認で何かに転載されているだろうが、中国人はこの点政府に厳しいので、どう迂回してみることか。

 

 

キンクロハジロはこの後体をブルブルさせます。これが可愛いんだな。

アメリカでジョージ・オーウエルの「1984年」がアマゾンでランキング5〜7位と売れているようだ。

注目されたのはトランプ政権のためだけとは限らない。米国内では多くの学校が同小説を必読書と位置付ける。米中央情報局(CIA)元職員のエドワード・スノーデン氏が米政府による国民監視の実態を暴露した2013年にもベストセラーに浮上していた。」

確かにそうだ。だが就任式参加者人数の件も影響しているだろう。「もう一つの真実」という怪しげな言葉を使ったのが原因だろう。



お水を飲んだ直後のキンクロさん。いかにも飲んでいますという表情が可愛い。少しご機嫌に見える瞬間だ。

さてトランプさんはカナダから米国に原油を輸送する「キーストーンXL・パイプライン」と米ノースダコタ州に敷設予定の石油パイプライン「ダコタ・アクセス」の建設を推進する大統領令に署名したようです。オバマ大統領が拒否していた案件です。でも国内のシェールオイル業者から行けば、余計な話ですし、環境問題で頓挫していた案件です。アメリカ国内的には意味がありません。その上カナダとのNAFTAとどう整合を持たせるのでしょうか。カナダとはNAFTAベースのFTAを結び、メキシコに厳しいFTAを結ぼうとしているのでしょうか。

なおTPPに関しては日本の農業者は反対ですが、アメリカでは賛成なようです。実際中国への輸出が好調な大豆を含め、経済成長が著しいアジア地域での飼料販売から、豚・牛肉の輸出促進になると彼らは考えているようだ。その上TPPは発行直前だったのが、これがFTAに置き換わると交渉に数年かかり、中国中心の東アジア地域包括的経済連携(RCEP)が先に発行し、オーストラリアやニュージーランドに中国市場を抑えられてしまうと考えているようだ。トランプさんが厳しい中国政策を展開しそうなので、TPPを迂回したRCEPでの輸出体制を考えているようだ。

チャールズ・グラスリー上院議員(共和党)は、トランプ氏がTPPの代わりに諸外国と個別に貿易協定を結ぶ意向を示唆していると明らかにした。ただ、2国間協定の交渉は何年もかかる可能性があると指摘。「簡単ではない。日本が最優先だ」と述べた。」

この日本優先がなかなかに恐ろしい言葉だが、日本はTPPベースで交渉をするだろう。そうすると例の国境税を日本政府は認めない方向になるだろう。自動車部品などが問題になるのだろうか。優先されて光栄だが、実は一番時間がかかるかもしれない。

オバマ大統領は引退直前にパレスチナへ2億1千万ドルの拠出を決めた。

パレスチナへの資金拠出は、2015年と2016年に議会で承認されたものだが、多数派の共和党議員が拠出の実施に反対していた。この反対には法的拘束力がないため、オバマ政権は、1月20日にドナルド・トランプ新大統領がホワイトハウス入りする数時間前に手続きを進めた。」

いや、やるね。握りっ屁何連発だろうか。これが最後だと思うと少し寂しい。ただね、オバマ大統領は2016年9月、イスラエルに380億ドルという史上最大規模の軍事支援をしているわけだ。焼け石に水なのだがこれすらない状態で、エルサレムに大使館を移転しようとしているトランプさんへの罪滅ぼしにはならないか。

そしてイスラエルは東エルサレムの開発を進めるといい、ヨルダン川西岸の入植地で約2500戸の住宅を新規に建設するという。

これはいい加減にしてもらいたい話だ。トランプさん以降、調子が良すぎる。こんなのを許すから南シナ海で中国が頑張っちゃうんだ。




久しぶりにキンクロさんの潜る直前を撮影できた。この真剣な表情も可愛い。

(CNN) 日本のアパホテルが客室に南京大虐殺を否定する本を置いたことを受け、中国国家観光局は旅行会社や予約サイトに対してアパホテルのボイコットを指示した。」

ただこの件を別な視点で見る記事もある。ニューズウイークの李小牧氏のコラムだ。

私自身も約1年前の2016年2月11日に微博でアパホテルの問題を取り上げている。ある中国人ネットユーザーが元谷代表の政治思想を問題視したつぶやきを微博に書き、私にもリツイートするよう求めたからだ。」

そこで問題を指摘したのだが、全く反応がなかった。

中国ナンバーワンの人気トーク番組「鏘鏘三人行」の準レギュラー格であり、中国では空港でも街中でも盗撮されるほどの著名人である私が怒りとともに意見を表明したのに、まったく話題にならなかった。それはなぜだろうか。」

確かに彼は中国でかなり有名な日本国籍者だ。日本人といいたいところなのだが、日本国籍を持っている力士を外国人力士扱いにするお国だから、どう書いていいのか判断に迷う。稀勢の里の方が日本人離れした顔で、白鵬は結構日本人顔だというこの私個人の大混乱もある。ものすごく世間が厳しいのでなかなかに言い切れない。

李小牧は中国出身の日本人である。そう言い切ろう。今後そうする。

実際、1月22日の日曜日には、都内のアパホテルに対する抗議デモが在日中国人の間で計画されていた。100人近くが含まれるSNS「微信(WeChat)」のグループで、デモをやろうということで盛り上がっていたのだが、結局、誰もリーダーをやりたくないからか責任の押し付け合いが始まった。当局の主導がなければ組織行動ができないという中国人の悪い癖が出て計画は頓挫したが、怒りの火は今も消えてはいない。」

中国で日本のアパホテルの問題で、ボイコットするのは問題だと思う。だがホテルである限り別な考えも必要だ。リラックスしてもらうための設備なのになぜわざわざそういった本を置かなければいけないのか。傷つく人がいるというのは配慮しなければいけない。それではなぜ聖書があるのだという問題はある。あれも実はいらない。敬虔な信者はいつも持ち歩いているものだからだ。逆に各国の言葉の聖書を貸し出しで用意するべきだろう。

オーナーはホテルを自分の主義主張のメディアにするべきなのかという問題もある。確かに不確定多数に本を読んでもらって「真実」に触れてもらいたかったのかもしれないが、その対象がどうなのかというのが読めていなかったというのは、事業者としては問題なのだ。

ホテルは自己主張の場であるのかということだ。これは難しい話だが、もしアパホテルで著作に触れて感動した中国人がいたとして、国に帰ってからどう振る舞えばいいのか。日本旅行中に偶然に出会って悩むならまだ仕方がないが、ホテルが用意していたとなれば、それはたとえ正しかったとしても(対中国に関しては絶えず相対化したい欲望にかられるのだが、南京事件はあったのは間違いない)、言論封鎖されている国には、余計な話なのだ。

ホテルとしては日本人に知って欲しかったのだろうが、日本人以外が止まることが多くなってしまった。その上で事業者としての判断が、間違っていた結果なのだ。

日本人として、南京大虐殺の関する本は読んできた。だが、日本人の学者ですらまとまっていない。だが「なかった」論は、ないのだ。

ホテルは、オーナーの表現ではあるが、客のための場である。それ以上はしてはいけない。そもそも論になるのだ。言論の自由とは違うのだ。

中国人の宿泊者を受け入れなければ、アパはいいわけだ。中国も嫌がっているのだから、それでいいだろう。だがアパホテルはどんな客が来るのか全く考えていないホテルだったということで、いいホテルではないということで、中国さんもいいんじゃないんですか。

 

 

ああ、今日の写真は白黒になってしまいました。


近所の白雀、撮影成功

2017-01-25 19:07:42 | 日記

 

昨年の秋から近所で白い雀が目撃されていた。だがなかなか写真が撮れない。高松の池ならこんなにも近づけるのに、近所だといきなり警戒が強くなる。その上群の移動も頻繁で、見つけたと思ってカメラを持ち出しているうちに、どこかに移動してしまう。

今日夕方、近所のコメ屋に行くと、コメ屋のオヤジがボオ〜っと雀の群れを見ていた。かなり大きな群の中に、白い奴がいる。群れが大きいので一気にどこかに行くこともなさそうだ。そこで一旦家に帰ってカメラを持ち出して見た。まだいるだろうか。

 

 

群れが大きすぎて、近くに分散しているようだ。そこしづつ近づきながら探すと、いた。

アルビノではないようだ。

 

 

頑張っても10メーターも寄らせてくれない。300ミリに1.4倍テレコンバーターをつけて、APS-Cのデジカメで中心部をクロッピングしてもまだ遠い。ここは1/10程度の思いっきりトリミングしてみる。

色が白いぶん、アドレナリンの不足があるのだろうか、以前見たときと同様、他の雀に比べればおっとりしているようだ。少しトロい。

 

 

縁起がいいと言えばいいが、昨年からいつやつだからどうなんだろう。


厄除けの前の

2017-01-24 23:44:49 | 日記

厄年というのは男女で違います。女性の厄年は少し早いですね。そこはどうなのかと思いますが、なかなかに面白いのは男性の基礎代謝の変わる頃が厄年になっています。たしか最初は26歳ですか。ここで激太りが増発しますね。それは若いと思っているから若い時のように食べるからです。それは基礎代謝が下がってきたからです。で、40代の厄はさらに下がる頃です。内臓から全部が衰えてゆきます。厄というのは男性では、けっこうあてになるものです。老眼が先にわかることかもしれません。

厄払いで重要なのは自覚でしょう。自覚があった上で厄払いは有効だと思います。日本の神様は助けてくれるけど、根本的なことは自助努力ですから、自分でわかって厄払いしないと、神様も助けようがないわけです。そう、日本の神様は救いませんからね。助けますからね。でも拝まないと怒るのが厄介です。

ということで。厄払いしなかった私ですが、余裕があったらやってください。儀式というのは自覚させるためにあるものです。そのための準備とかめんどくさいのですが、そこも含めての厄払いです。ただ自覚したからといってシタの息子が覚醒するわけではありません。

ただ、厄年が固まった年代より、今の時代の方が長生きになっています。その意味では厄年というのは今は少し違うようになってきていると思います。女性の厄が希薄になり、男性の本当の厄も少し先延ばしになっているように感じられます。

自覚が希薄であればこそ、厄払いは大切だと思います。自覚するためにね。


なんだろうね

2017-01-24 22:00:41 | 日記

 

今日も平和でしたと言いたいことなのだが、私は平和でも、私の未来は相変わらず暗いし、世界はさらに暗い。まるでSF小説を見ているようだ。

 

 

自由主義経済のいいところは、責任が明快だということだ。東芝が倒産しそうなのだが、なぜかメモリー部門を売り払って原子力部門を残すという。逆に今だと原子力部門を買い叩きたい企業がいっぱいいるので、そちらが優先されそうなのだが変なことになっている。

株主はどう考えるのだろうか。

わかるのは原子力部門は国家と繋がりすぎているのだ。国家が助けてくれればいいのだが、国家は民意で動く。政権でも変わる。その怖さが、この中にある。原子力部門は、他に売却できないのではないのか。東芝が解体されない限り三菱も日立も引き受けないのだろう。

国家はここがとても怖いところがある。だから企業は自由でなければいけない。

 

 

今週はプーランクばかり聞いている。「仔象のパバール」の管弦楽団版を再認識できた。とてもいい曲だ。

ただね、プーランクってなんでこうまたイラつく曲ばっかりなのだ。すごくいい曲が多いのだが、何かイラつかせるのだ。多分これはパリっ子に対する私の僻みなのかもしれない。

そう、フランス音楽の最大の問題はイラつくことだ。なぜかラヴェルにはないのだが、それは彼がスペインの重い血を受けついでいるからかもしれない。構造がしっかりしていて気がついたらどこか別なところに持ってかれてしまうのだ。ドビッシーは実はワグネリアンなので、その辺実は安全なのだ。

プーランクのエスプリは、全くそういったことがなく徹底的にパリなのだ。もうその軽やかさに対する管弦楽の扱いの全くの現代音楽ぶりと、流行の取り入れ方とか、その手癖とか、いいんだけど大好きなんだけど、ものすごくイラつくわけだ。

で、なんでプーランクを聞いているかといえば、トランプさんを忘れられるからだ。もっと酷いのがいるからそれを忘れるために、全く真逆な、トランプさんにはありえないエスプリ、イラつくエスプリを注入しているのだ。アメリカ人も日本人も理解できない世界をね。

世界は大きな物語を希求しているように思える。だが大きな物語が瓦解した時にプーランクはいたわけだ。彼の音楽は、小さな物語すら瓦解した世界では、極めてロマンティックに響くのだ。たとえイラついてもだ。クセナキスのように生真面目な音楽は今はとても良くない。

几帳面に不真面目であることこそが、今重要なのだ。

 

 

 

「alternative facts」の訳なのだが、ようやく適正な訳にたどり着いた。「もう一つの真実」だ。

さすが冷泉氏だ。確かに交換可能とかそういった意味合いはあるが、二者択一という意味合いがある。その意味では「 もう一つの真実」は苦しいが正しい言い訳でもある。

ただ、なぜオルタナティブという言葉を使ったのかはよくわからない。別な言葉があるのではないのかと思う。「選択可能な真実」という言葉でもあるからだ。その危険性は誰もがわかる話だからだ。

 オルタナティブ・ライト思想の表明なのかもしれないと、かなり疑っている。

いずれ単純な数字だけでこの言葉を出すのは、全く良くない。