カルテ番号 よ・6(28)
百合はそんな大きな事を考えていなかった。
目の前の苦しさから抜ける為には、努力が必要だと思っていたのだ。
社会の為ではない。
自分の為に変わりたかった。
それなのに、世間の基準に成ろうとしていたのだ。
いつの間にか、社会の基準、常識に支配されていた。
「社会の為、国の為、世の為、人の為。
そういうのは、趣味にしましょう。
趣味ならば、迷惑をかけない限り自由です。
自分が楽に成りたい、と思うのは個の為です。
私は、生命は個の為に存在していると思っています。
世の為、人の為、国の為、は生命を軽んじているようです。
個の生命を犠牲にするのが、立派だとはやし立てます。
少し冷静になれば解る事。
個の生命が軽い世の中なんて、マトモとはいえません。
嘗ての多くの戦争、そして今も起こっている戦争。
ナントカの為、という大義名分を双方で掲げています。
大義名分があるので、いつまでも止めません。
多くの犠牲と多くの苦しみと長きに渡る不幸の行いです。
個の生命が大切にされてこそ、その先が続くのですから」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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