「迷想中・迷走中・59」

ジェンダー考・12

狩猟や戦いが得意な男ばかりではない。
職人以外も定着生活に馴染む男も出てきた。
オナゴと一緒に農耕や酪農をする男だ。
その中から、歌や踊りが得意になる男も出てきた。
主に豊作や大漁を願う。
皆を笑わせたり楽しませたりする。
威張らない男達だ。

威張る男達は、更に調子に乗った。
他のを襲撃して自分のにした。
そのの中でも威張りだした。
本来は人望がある長老がまとめ役だった。
それを地位、として欲しがった。
力づくで成り上がった。
男社会の出現だ。

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「迷想中・迷走中・58」

ジェンダー考・11

武士とはいえ、道があるわけではない。
単なる乱暴者・・・
力で相手を威嚇する。
強奪する。
取られる側も力で対抗する。
大して仕事がなかった男共の出番だ。
やっと威張れる・・・

もちろん乱暴者ばかりではない。
役に立つ男も出てきた。
オナゴの活躍で農耕や酪農が始まった。
移動生活から定着生活になった。
すると家や生活用品が必用になる。
より便利、より強固なモノが必用になった。
家を工夫する。
食器や道具を工夫して作る。
そういう男も出てきた。
職人の始まりだ。

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「迷想中・迷走中・57」

ジェンダー考・10

心の広さ。
それは生命の柔らかさと正比例する。
男はオナゴとは生命の柔らかさが違う。
小さく硬いのだ。
その分、心も小さく硬い。

心の広さ、柔らかさ。
それは他の生命体との共存、共栄と正比例する。
心が小さく狭い男。
共存、共栄よりも独占、競争に傾きがちだ。
そして戦いの専門家となる。
日本でいえば、武士の始まりだ。

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「迷想中・迷走中・56」

ジェンダー考・9

つまり人々は長い間、財産という概念が無かった。
所有するという概念が無かったのだ。
皆で使えばいい。
皆で分け合えればいい。
皆で使うという選択しかなかった。
皆で分け合うという選択しかなかった。

土地も同じだ。
農耕前は移動生活。
農耕や酪農が始まっても同じだ。
皆で協力しての食糧確保だ。
子供も同じだ。
皆で協力して育てた。

所有という概念を作ったのは、アホの男・・・
オナゴが食料を確保するようになる。
すると男はロクな事をしないのだ。
ゴロゴロしているだけ。
やがて、ケンカ、争いをする。
水の独占、土地の独占をする。
協力とか分け合うという心の広さが少ないのだ。

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「迷想中・迷走中・55」

ジェンダー考・8

子供が誰の子か。
誰が産んだか。
そんな事を気にするようになったのは最近なのだ。
世界中で気にするようになったのは最近なのだ。

人類の歴史のほとんどで子供は宝だった。
当たり前だ。
村であれば村の宝。
地域の宝。
国の宝なのだ。

名字。
家族、家系を区別するマーク。
それは、財産や地位が出来てからのものだ。
人々が力を合わせ、食料を確保するようになった村。
その当時、財産は個人のものではなかった。
村のもの。
子供も同じだった。

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「迷想中・迷走中・54」

ジェンダー考・7

社会の中心、主導権は女性。
社会とはいえ家族が中心。
家族とはいえ、今の家族とは違うだろう。
子供がいて、女性がいる。
母となった女性。
年齢を重ねた女性。
やがて母になる女性。
子供を産んでも生まなくても女性がいる。

誰の子供か、なんてどうでもいいのだ。
誰が産んだか、なんてどうでもいいのだ。
産んだか産まなかったか、なんてどうでもいいのだ。
子供がいて、女性がいる。
それが家族であり、社会だった。
女性が中心で太陽なのは当たり前なのだ。

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「迷想中・迷走中・53」

ジェンダー考・6

動物、生物、人間にとって何が一番大切か。
食べる事。
日々、食べられる事。
愛です、などと寝言は言っていられない。
真実です、などと戯言は言っていられない。

天候、その他で不確実ではある。
それでも食料確保できるようになったのだ。
地位、などという言葉はなかったろう。
それでも女性の立場は何となく上の雰囲気になった。
と、思うぞ。

古代、女性は太陽だった。
社会を作った。
人々の生活を安定にした。
暮らしの創意工夫をしていった。
何よりも、子供を生み育て、人を増やした。

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「迷想中・迷走中・52」

ジェンダー考・5

子供を育てながら、食べられる植物も育てる。
農耕の始まりだ。
ついでに小動物も育てた。
もちろん食料としてだ。
酪農の始まりだ。
これで、安定して食料確保となる。

農耕も酪農も助け合う方と能率が上がる。
それまでの大家族制よりも多くの人が協力するようになる。
小さな村の始まりだ。
人々が社会というものを作り始めたのだ。
つまり、社会も元々は女性から始まったのだ。
男は・・・
相変わらず、賭けのような狩猟に出かけていた。

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「迷想中・迷走中・51」

ジェンダー考・4

社会的性差。
社会という概念が無ければ成り立たない。
社会は、いろいろな役職のような立場がある。
そこに身分の上下がある。
権限がある。
早い話が、威張る身分があるのだ。
威張れる立場があるのだ。

長い間、人生のほとんどが食料を求めてさまよう暮らし。
食料が少ないから、皆で分け合う。
生命がかかっているのだ。
生命は女性が握っている。
女性を優先しても後回しなんてなかったろうな。

やがて狩猟中心の食糧確保時代から脱却する。
農耕が発明される。
おそらく女性が始めたのだろう。
狩りに出ないで食料を確保する必要があったからだ。
腹が減って泣く子に食べ物を与えたかった。
進歩の無いオトコは、賭けのような狩猟を続けていた。

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「迷想中・迷走中・50」

ジェンダー考・3

そうなのだ。
現代ジェンダーの問題点。
男社会といわれる点だ。
男優位、男独占。

だが、いつからなのか？
実は、そう古くないのだ。
人類は長い間、男社会などなかった。
肉体的性差に基づく役割の割合はあったろう。
その方が、率がいいからだ。
日々食べる事が最優先だった。
日々、生命がかかっているのだ。
どちらが優位、なんてないのだ。
生命の前に社会的性差なんてなかったのだ。

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